著者 : 長月達平
命懸けの死合いを見世物に、帝国の血の渇きを満たす剣奴孤島『ギヌンハイブ』--それが、魔都の狂騒を乗り越えたナツキ・スバルを迎えた新たなステージだった。 『幼児化』の影響の解けぬまま孤島の洗礼を受けるスバルは、同じ境遇の仲間を束ね、残酷な死合いの攻略へ挑む。 だが、結束するスバルたちを嘲笑うように色濃さを増していく孤島の暗雲。 そして果たされる因縁の邂逅、ナツキ・スバルは再び、帝国最大の恐怖と対決するーー。 「お前さん、俺の知ってる怖い奴と似た臭いがするな」 大人気Web小説、欺瞞と栄光の三十一幕。--もう二度と、俺は、お前に見失わせない。
魔都カオスフレームを襲う未曽有の事態、それは帝国を滅ぼしかねない災いの顕現。 魔都に集ったものたちが戦いを挑む中、勝算を探るアベルが辿り着いたのは、星の巡りたる天命を知る『星詠み』--その役目を負う見知った人物だった。 時を同じくして、ナツキ・スバルと別れ、城郭都市に残ったレムの下へも凶報が舞い込む。空を埋め尽くす飛竜の群れの襲来に、阿鼻叫喚の地獄と化した都市を往くのは、竜を率いた怒れる竜人の少女ーー。 「--なんだか、壮大な物語が始まる予感がしませんか?」 大人気Web小説、団結と離別の三十幕。--この雪を連れて、私はあなたに会いにきた。
短編集第七弾は、物語の外側にいるものたちの物語。 新米記者たちが王選候補者の真実へ迫り、王選の当事者ではないものたちにとっての王選を語る『Lugunican Papers』。 本編七章の舞台となるヴォラキア帝国、剣狼の国で繰り広げられるのは、親竜王国の来訪が残した傷跡を巡る『九神将』たちの流血の物語、戦う理由を求める『Sword Identity』。 秘密と自信に満ち溢れた『血染めの花嫁』、プリシラの自領の日々を描く『緋色連盟』。 「主さんも、愛のために戦うでありんすね」「……たぶん、全然違うっ」 全編Web未掲載の短編集! 外の世界を知ることは、内なる世界の真理に近付くと知れ。
『九神将』ヨルナ・ミシグレの調略のため、魔都カオスフレームへ向かったナツキ・スバルを未曽有の異変が襲う。 『幼児化』という危機に対し、異変を企てた敵が提案するのは、都市全域を舞台とした『かくれんぼ』の勝負だった。 始まる新たな『死』の螺旋、縮んだ手足と焦燥感を引きずって走り続けるスバルは、ついに連れ歩く少女ーールイの正体の一端に触れることとなる。それは、許されざる"大罪"との向き合いを意味していてーー。 「死にたくなかったら、俺から離れるな。俺も、お前を死なせたくない。……今は」 大人気Web小説、無垢と退行の二十九幕。--俺を奮い立たせる。皆との絆と、君の声が。
城郭都市グァラル攻略の最中、絶体絶命のナツキ・スバルを救ったのは、鮮やかな緋色を纏うプリシラ・バーリエルとの赫炎の再会だった。辛くも窮地を脱したスバルたちだったが、帝都奪還のための協力の条件としてプリシラが提示したのは、『九神将』の獲得、そのための魔都の攻略だった。旅立ちの直前、自らの無力を悔やむスバルに告げられたレムの一言、それはかつてナツキ・スバルを奮い立たせた言葉、それを真っ向から否定する哀願でーー。 「英雄に、なってもらうぜ、兄弟。--いいや、ナツキ・スバル」 大人気Web小説、忘却と新生の二十八幕。--失った寄る辺に縋り、なお英雄と嘯けるか?
『神聖ヴォラキア帝国』、そこは弱肉強食の掟が活きる四大国最大の国家。強者が尊ばれ、弱者が虐げられる帝国の鉄則に例外はない。それがたとえ、帝国の頂点たる皇帝だろうと。ヴォラキア皇族の一人、プリスカ・ベネディクトーーまだ幼く、しかし聡明な彼女に降りかかったのは次代の皇帝を決める『選帝の儀』。兄弟姉妹で殺し合い、最後の一人となったものが次なる皇帝となる血の闘争、それは残酷なまでに美しい宝剣の炎に照らされ、開幕する。 「どうあろうと関係ない。--世界は妾にとって、都合の良いようにできておる」 強者の理が全てを蹂躙する帝国史の一幕。--緋色の姫よ、焼き尽くせ。己が運命の障害を。
『シンギュラリティ計画』を完了し、人類とAIとの戦争を阻止したはずだったヴィヴィ。しかし、目覚めた彼女の前に広がっていたのは、避けなくてはならなかった最終戦争の絶望的な光景だった。シンギュラリティ計画の失敗と人類滅亡の危機を知ったヴィヴィは、事態を打開する手段を求め、全ての始まりを知る『シンギュラリティ計画』の発案者、松本博士のもとへと向かうー。AIを愛する人々が、AIを憎む人々が、人間に寄り添うAIが、AIを支えたAIが、そして百年の時を共にした『歌姫』とそのパートナーが、今、旅のフィナーレを迎える。その旅路の祝福に、どうぞ“心”のこもった拍手を。
ヴィヴィとマツモト、100年の旅路の新たな舞台。新旧の歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で“自殺”したとされるAI、オフィーリアと出会う。『オフィーリアの自殺』を呼び水に引き起こされる“魂の有無”を問う論争を防ぐため、ヴィヴィとマツモトはオフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入する。しかし、真実を探るうち、ヴィヴィにあってはならない“人間”との再会が訪れー。-自ら命を投げ出す所業、それはAIの“魂”の存在を証明するのか、それとも否か?
意図せずヴォラキア帝国へ飛ばされたナツキ・スバルは、その地でついに目覚めたレムと再会する。しかし喜びも束の間、二人は帝国全土を巻き込む巨大な内乱に巻き込まれることに。玉座を追われた皇帝、ヴィンセント・アベルクスと対峙するスバルは、レムを連れてルグニカ王国への帰還を誓う。だが、乗り込んだ城郭都市でスバルを襲ったのは、予測不可能に迫りくる『死』の螺旋と、突き付けられる自らの選択、その残酷なる結果だった。 「お前さんは俺と同類だ。--時間はやらない」 大人気Web小説、執念と因縁の二十七幕。--蝕まれる。自らの選択で撒いたその毒に。
<私(AI)>が人を愛するなら、<私(ヴィヴィ)>は何を愛するのーー。 100年後に勃発する人類とAIの最終戦争を阻止するべく、『シンギュラリティ計画』を開始したヴィヴィとマツモト。しかし、次なる歴史の修正点でヴィヴィが目の当たりにしたのは、本来の歴史ーー正史よりはるかに発達したAI技術と、それにより発展した世界だった。 AIが過剰に発展している謎を探るため、ヴィヴィはこの時代のAI研究者、冴木タツヤの元へ向かう。 マツモト曰く、彼は人類で初めてAIと結婚した人物であるとされていてーー。 AIに心がないのなら、AIを愛する心は虚構なのか。--これは、人とAIと、愛の物語。
これは<私(ヴィヴィ)>が<私(AI)>を滅ぼす物語ーー 科学の発展と共に、人類の生活に欠かせぬ存在となったAI. 『歌姫』と呼ばれるヴィヴィもまた、国内最大級のテーマパーク『ニーアランド』で歌い続けるAIであり、その歌声で人々を魅了し、連日の熱狂を生み出していた。 そんな彼女のもとに突如として現れたのは、マツモトと名乗る未知のAIだった。 マツモトは自分が100年後の未来からやってきたと語り、人類とAIとが繰り広げる最終戦争を阻止するため、『シンギュラリティ計画』への協力をヴィヴィに要請する。 歌うために作られた最古の歌姫AIと、人類の滅亡を阻止するために作られた未来のAI。 ーーここに、100年の時をかけるAIたちの物語が幕を開ける。
悲しい離別を経験し、砂海の塔を攻略したナツキ・スバル。 しかし、運命は嵐の如くスバルを翻弄し、仲間と離れ離れになった地で、ついにスバルは待ちわびた再会のときを迎える。 だが、喜びも束の間、目覚めた少女は『記憶』を失い、魔女の瘴気を漂わせるスバルへと敵意を向ける。信頼を損ない、 逃げる少女との"鬼ごっこ"が始まる中、スバルは未知の森で怪しい男と遭遇する。それは自らの顔を隠し、尊大さを隠さない傲岸不遜たる男だった。 「笑って、ほしい。……それだけで、俺はいいんだ」 大人気Web小説、未知と邂逅する七章開幕。--さあ、始めよう。英雄なき戦乱を。
砂海の塔の攻略と、『全員生還』の誓いを掲げ、ナツキ・スバルは『死』行錯誤を重ねていく。立ち塞がる五つの障害、増えていく『死』のカウントに心をすり減らしていくスバルだったが、孤軍奮闘する彼をベアトリスを始めとした仲間たちが支える。「ナツキ・スバルは、決して超人じゃない」と。 かけられた言葉を握りしめ、新たな打開策を求めるスバルの前に現れる一冊の本ーーそれは消えた過去を辿らせる、『菜月・昴』の『死者の書』だった。 「愛してるッス、お師様。--四百年なんて、明日の明日みたいなもんだったッスもん」 大人気Web小説、昨日と明日の交錯する六章完結。--君とまた会うため、歩いてきたよ。
日本初の戦乙女となった桜、弥生、晃、園香。ピラーの襲来は退けたものの、その傷跡は深かった。 親友を”守れなかった”自責に駆られる桜は、戦力増強のために集められた戦乙女訓練生の教官役として派遣される。 元気印の六車・宮古、天才帰国子女の駒込・アズズをはじめ、個性豊かな教え子に手を焼きつつ、次第に愛着を深めていく桜。 しかし、無情にも角笛は鳴り響き、彼女は残酷な「真実」に直面する。問われる桜の覚悟の真価、空を飛ぶ理由ーー。 「わかっています。私には、私のやるべきことがある」 日ノ本のエース、「枯れない桜」の戦いは、さらに苛烈に!!
突如、世界中に出現した正体不明の『敵性存在』。 その敵に対抗できるのは、神に選ばれし存在ーー『戦乙女』だけだった。 自衛官の父を持つ沖田・桜は、座して平和を甘受する生活に満足できず、誰かのために戦う力を求めて『第一次戦乙女選抜試験』への参加を決める。 そこで桜が出会ったのは、弱冠11歳ながら『戦乙女』を志す少女、渡来・園香だった。 ときに競い、ときに肩を並べ、『戦乙女』を目指して訓練の日々を送る桜たち。 しかし、運命の時は刻一刻と近付いてーー。 「かかってきなさい、侵略者。あなたたちの蛮行を、日ノ本の桜は許しはしない」
失った『記憶』を求め、再びの異世界生活へ臨む覚悟を決めたナツキ・スバル。待ち受ける悲劇から大切な仲間を救うため、スバルは『タイゲタ』の書庫へ希望を託す。死した人間の過去を知るための『死者の書』、終わりを意味する『死』の記憶に未来を求め、本を開いたスバルは白い世界へーーそこでスバルを待っていたのは、おぞましき欲求に身を委ねる存在と、彼方へ消えてしまった『記憶』の中で微笑む、会えないはずの少女の姿ーー。 「--立ちなさい! 立って、立ち上がって、救ってきて、全てを!」 大人気Web小説、赦しと邂逅の第二十四幕。--見知らぬ君よ、どうか声を聞かせて。
短編集第六弾、語られるは過去とこれからと、未来の物語。 ロズワール邸で働く鬼の姉妹、長年の呪縛から解放された二人の姉妹愛が暴発する『--隠れ里の鬼姉妹Ex 祝福の日』。 ナツミ・シュバルツ、性懲りもなく再び参戦! 今回は彼女だけでなく、新たに二人の見知らぬ美女が参戦し、新たな騒動の幕が上がる! 『三馬鹿が行く! 呪われた女神像編』。 『聖域』を離れ、自由を得た魔女の織り成す『魔女のアフターティーパーティー 魔女の条件』。 「わたくしは嵌められたんですのよ! 無実を訴えますわ! あと、像は二つありましてよ!」 かけがえのない過去と、大切な今と、ありえない未来。全編Web未掲載、珠玉の短編集!
人類の敵・ピラーを退けた戦い『戦翼の再来』を経て結成された精鋭部隊「シグルドリーヴァ」。 その隊長となったルサルカの前に、主神オーディンが姿を見せる。 彼がルサルカに下した命は、人類の行く末を左右するという姉妹の保護。 だが、姉のクラウディアと妹のシーリーン、二人の容姿は、“始まりの戦乙女”にして失った親友・エイミーと瓜二つでーー!? 動揺するルサルカに追い打ちをかけるように、最大の脅威が人類の前に出現する。 「--シグルドリーヴァ。この意味を、お前は知っているか?」 絶体絶命の危機に、少女たちは過酷な決断を迫られーー!!
「これってもしや、異世界召喚ってヤツーーぅ!?」 俺の名前はナツキ・スバル! 無知無能、無力無謀、四拍子欠けた現代日本出身のどこにでもいる高校生だ! そんな俺が突然招かれたのは、見知らぬファンタジー世界だった! 超絶美少女と美幼女のお出迎えを受け、いざ異世界冒険譚!って話かと思いきや、どうもそんな単純な話じゃないらしい。 俺が記憶喪失? 塔の『試験』続行中? おいおいこいつは、暗雲立ち込めてきやがったぜ! 「もっと強い人も、頭のいい人もいるのかもしれない。でも、私はあなたが、スバルがいい」 大人気Web小説、喪失と再生の第二十三幕。--『ナツキ・スバル』、オマエハダレダ?