著者 : 長月達平
正体不明の敵性存在によって、生存領域を失っていく人類。その最後の希望は、英霊機に乗って空を駆ける、神に選ばれし少女ーー『ワルキューレ』だった。 才色兼備だが融通のきかない女軍人・ルサルカも、その一人。彼女が欧州の最前線基地で出会ったのは、場違いな明るさと圧倒的な戦闘力を兼ね備えた少女だった。<特別な>ワルキューレである少女との邂逅は、ルサルカの運命のみならず、人類の趨勢をも動かすことになり……。「--聞かせて? あなたの、全部」 死地に舞う少女たちが織りなす空戦ファンタジー、開幕!
全知と呼ばれる『賢者』の知恵を求め、前人未到のアウグリア砂丘へ挑んだナツキ・スバル一行。数々の苦難を仲間との協力と、幾度もの『死』によって乗り越えた先、スバルたちを迎えたのは伝承とあまりに違う『賢者』の歓待だった。スバルを師と呼び慕う『賢者』シャウラは、戸惑う一行へと無邪気に語り始める。それは、求めた全知を得るために課せられる『賢者』との知恵比べ。大図書館プレイアデスの『試験』へ挑む案内状ーー。 「何日、何年、何百年でもーーここで、あーしと一緒に楽しくやっていったらいいッスよ!」 大人気Web小説、虚飾と栄光の第二十二幕。--砕け散るは、騎士の矜持か、友愛か。
これはルグニカ王国の趨勢を決める『王選』が始まる前日譚。王家の断絶に揺れるルグニカ王国、国を守るべく奔走する近衛騎士たちに下ったのは、隣国である『神聖ヴォラキア帝国』へ向かう外交使節団への同行と、その護衛の任だった。建国以来、王国との衝突を繰り返してきた帝国。弱肉強食、適者生存を是とする強者の哲学が生きる帝国で、ユリウスとフェリス、ラインハルトの三人は、血の香り渦巻く帝国の闇へ足を踏み入れることになる。 「僕はね、『剣聖』殿に教えてもらったんですよ。--僕は、一人ではなかったんだと」 最強と最強、王国と帝国が交錯する激動の前日譚。--その日、最優はその瞳に、何を見る。
魔女教との戦いが終わり、しかし、深い傷跡の残された水門都市。日常を、『名前』を奪われた人々を救うため、スバルたちは『賢者』の塔を目指して、最果ての地へと旅立つ。魔獣の巣窟であり、濃密な瘴気の漂うアウグリア砂丘。前人未踏の砂の海を越える鍵、それは囚われの『魔獣使い』--。思い出を失った鬼の姉妹、『魔女』の名を名乗る人工精霊。そして、『名前』を失った『最優の騎士』と共に、一行はプレアデス監視塔へと挑戦する! 「目覚めたとき、最初に見る顔が俺であってほしい。--それはたぶん、俺のエゴなんだよ」 大人気Web小説、波乱と挑戦の第二十一幕。--愚かな挑戦者へ、渇いた砂の洗礼を。
短編集第五弾、再び語られる本編の外の物語! フェリスに治癒魔法を教えた導師ガリッチ。その師弟の日々と、『青』の称号を受け継ぐまでを描く『王戦前日譚 青の継承者』。 幼き日のアナスタシアが、可愛い猫の三姉弟を手に入れるために奮闘し、運命と出会う『カララギガール&キャッツアイ』。 オットーの強制里帰りに、護衛と賑やかしで同行するスバルとガーフィール。いまだ絆の浅い三馬鹿が事件に出くわす、『三馬鹿が行く! 土蜘蛛編』。 「ナツキさんって、一緒にいてもいなくても迷惑かけてくるのやめてくれませんかねえ!?」 いずれも今を築く、絆のための物語。全編Web未掲載、この物語、必見ーー!
『強欲』と『憤怒』の大罪司教が陥落し、なおも戦いの続く水門都市。冴えた銀の月に見守られながら、各地の仲間たちの奮戦が火花を散らすーー! 『暴食』たちの尽きぬ食欲が、『色欲』の満たせぬ情欲が、『八つ腕』の滅びぬ闘争心が、そして『剣聖』の終わらぬ宿業が都市の安寧を脅かし、一つ、また一つと苦境へ陥っていく王選陣営。敗色濃厚の戦況を変えるのは、かつての誓いと友との約束。そして、赤く燃ゆる炎の如き『剣聖』でーー。 『実は一目惚れだったんですなんて知ったら、あなたはどのぐらい驚いてくれましたか?』 大人気Web小説、終結と開幕の第二十幕。--願わくば、貴方にせめてもの安らぎを。
大罪司教に占拠された都市を解放するべく、王選候補者と騎士たちがついに大罪司教と激突する! 『強欲』のレグルスにさらわれたエミリアを奪還するために、最悪の結婚式へと殴り込むスバルとラインハルト。激昂するレグルスの『無敵』の権能に、今、最強と最弱の騎士のタッグが打倒に臨むーー!『剣鬼』と『剣聖』、『八つ腕』と『大虎』、『最優』と『暴食』、そして『血染めの花嫁』と『憤怒』の激闘に、水門都市の水面が白く燃え上がるーー。 「そうだね。僕は化け物を狩る化け物。--君も、運命を受け入れるときだ」 大人気Web小説、氷炎と応報の第十九幕。--踏み躙った心の数だけ、欲する愛に背かれよ。
リゼロ世界の短編集、ついに4冊目へ突入!描かれるのは本編の裏側、エミリア陣営の外側の物語。 凸凹主従の歩み寄りを描く『ゼロから始める王選生活』。 歩み寄った主従のその後の奮闘となる『金獅子と剣聖』。 王国を襲ったまさかのパンデミック『高慢と偏屈とゾンビ』。 そして、我らがオットーの受難を描く『悲喜交々行商録』。 ナツキ・スバルの奮戦の裏で、彼ら、彼女らが歩んだ軌跡がここに結集! 「名前も知らない奴隷仲間のふわっとした力にそんな期待するのやめてくれませんかねえ!?」 赤ちゃんとゾンビと奴隷とオットー! いずれもWeb未掲載の物語が、ここに!
都市庁舎奪還作戦が失敗に終わり、一時は濁流に呑まれる水門都市プリステラ。手痛い敗北を味わい、再起を誓ったスバルだったが、大罪司教の魔の手は都市の混迷をより深く、より悪辣に増大させていく。恐怖と不安が人々の正気を奪い、都市中を彷徨うこの世にありえざる獣の存在。頼れる仲間たちと散り散りになった状況で、スバルたちは逆転の一手として、都市の人々を救うための分の悪い賭け。『英雄幻想』へと、打って出るーー! 『--俺の名前はナツキ・スバル。魔女教大罪司教、『怠惰』を倒した精霊使いだ』 大人気Web小説、敗北と逆転の第十八幕。--背負え。彼女だけでなく、人々の英雄幻想。
水門都市プリステラを舞台に、『憤怒』の大罪司教シリウスの悪夢の幕が上がる。驚愕の事態に相対したスバルは、かつてなく短い『死に戻り』の猶予を駆使し、都市の混乱を払うために奔走する。だが、その努力を嘲笑うように厄災は次々と未曽有の事態を呼び起こす。占拠される水門の制御搭、散り散りになる仲間たち、そして都市に響き渡る悪意の声ーー。暗雲立ち込める都市の中、果てなき悪意を肯定するように、少女の流す血は赤く赤くーー。 「すまねェ……すまねェ、大将ッ! 俺様ァ、俺は! 役立たずの! 能無しだ……ッ!」 大人気Web小説、大罪と混沌の第十七幕。--嘆き喚け、只人。大罪を仰ぎ、慟哭せよ。
それは親竜王国ルグニカに歌い継がれる、華々しき恋物語、『剣鬼恋歌』の後日談。様々な苦難を乗り越え、ついに結ばれるヴィルヘルムとテレシア。そんな若い二人に次々と訪れる平穏な時代からの試練。結婚の誓い、婚姻の儀式、結ばれた二人の新婚旅行ーー幸福な悩みと周囲の祝福に振り回されながら、『剣鬼』と『剣聖』は喜びの日々を甘受する。だがしかし、災禍の予兆は二人を決して逃がさない。--時代は再び、剣の鬼を求めていた。 「ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア、悪くない。--お前と同じ家名を名乗るのは」 『剣鬼恋歌』待望の、甘くほろ苦い後日談。--剣に祝福された二人に、幸あれ。
「我が主であるアナスタシア様からのお言葉をエミリア様へお伝えします」 『聖域』での戦いから一年、陣営も一致団結し、充実した日々を送るナツキ・スバル。その平穏な時間は、使者が届けた一枚の書状によって終わりを告げる。水門都市プリステラへの招待状ーーそれが、王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへと宛てた手紙の内容だった。招待を受け、一路、プリステラへと出発したスバルたちは、水の都でアナスタシアを始めとした懐かしい顔ぶれと再会する。奇妙な旧交を温め合い、穏やかな時間を過ごすスバルたち。--その裏で、蠢く悪意の胎動に気付けぬままに。 大人気Web小説、再会と再開の第十六幕。--新章開幕! 集え、歴史刻む星々。
「され竜」初の公式アンソロジー 2018年4月からのTVアニメ放送を控えている『されど罪人は竜と踊る』より、初の公式アンソロジー短編集となる『されど罪人は竜と踊る オルケストラ』が刊行。独自の作風で作家生活15周年を迎える浅井ラボのもと、「され竜」を愛する作家、漫画家、イラストレーターたちが集結。奇想と笑い、恐怖と快楽、平行世界や本編の裏側にあったもうひとつの結末を描く、七つの変奏曲を収めた公式短編集をご堪能あれ。 ■参加作家 カルロ・ゼン 『幼女戦記』、榊 一郎 『アウトブレイク・カンパニー』、高殿 円 『上流階級 富久丸百貨店外商部』、長月達平 『Re:ゼロから始める異世界生活』、望 公太 『異能力バトルは日常系のなかで』、ベニー松山 小説ウィザードリィシリーズ『隣り合わせの灰と青春』)、三雲岳斗 『ストライク・ザ・ブラッド』 ■参加漫画家・イラストレーター 大川ぶくぶ、楓 右手、ざいん、しのぎ、篠月しのぶ、隅ジダオ、ミトガワワタル、山本ヤマト (50音順敬称略)
「わたくしもご一緒してよろしいかしら? --ナツミ・シュバルツと申します」 まさかの、ナツキ・スバルの過ごした平穏な日常の延長戦! ロズワール邸を訪れる流浪の天才料理人を迎える『マイ・フェア・バッドレディ』。 魔獣騒動の事件の裏側で、一人の少女の心が揺れ動く『ペトラの見た世界』。 屋敷の機能を維持するレムの忙しく、幸福な時間『レムの極々平凡で幸せな一日』。 それら屋敷の日々に加えて、王選候補者たちの知られざる時間に迫った『カララギガール・ミーツ・キャッツ』と『陽光、水面を照らしてーー』の、WEB未掲載の5本のお話を収録した短編集! ゼロから始める楽しい異世界生活、ここに再び!
咆哮の轟くロズワール邸で、ついに激突するエルザとガーフィール。頼れる援軍に仇敵を任せ、スバルはようやくベアトリスと、待ち望んだ再会の場面へ到達する。時を同じくして、『試練』に臨むエミリアは自らの『ありうべからざる今』と相対し、本来ならばありえなかった幸福な世界で、魔女の描く祝福に包まれる。魔人と鬼と精霊が、商人と村娘と半獣が、そして恐るべき魔獣が入り乱れるループの中で、バラバラだった仲間たちが今、一丸となって進むべき未来を切り開くーー。 「--俺の名前はナツキ・スバル。エミリア。--君だけの、騎士だ」 大人気Web小説、四章完結の第十五幕。--月下、出鱈目なステップを、君と。
『聖域』の解放を拒むガーフィールとの決着、それは袋小路にあったはずの運命の打開であり、次なる戦いの始まりを告げる狼煙でもあった。墓所の『試練』で、心の奥深くに封じた自分の過去と対面するエミリア。彼女の無事を信じて待つスバルたちに、リューズの複製体の一人、シーマもまた過去を、『聖域』の成り立ちを語り始める。エミリアと『聖域』、奇しくも同時に蘇る二つの過去。それはエミリアに決意を促し、ナツキ・スバルが救わなければならない、一人の少女の『後悔』へ至る物語でーー。 「ベアトリス様。--甘いもの、食べすぎないでくださいね」 大人気Web小説、後悔と許しの第十四幕。--愛おしい貴女に、今、別れの親愛を。
予期せぬ形で第二の『試練』と向き合わされ、地獄のその先の光景を知ったナツキ・スバル。己の罪を知り、救いを求めた魔女の本性に裏切られ、打ちのめされたスバルを取り囲むのは大罪の名を冠する六人の魔女と、それらを滅ぼした最後の魔女だった。激昂と慟哭の果てに、救いたいものを救えないナツキ・スバルの心は摩耗する。だが、どん底に突き落とされたスバルの下へ、一人の友から最後の希望が差し伸べられる。希望は硬い拳となって、諦める必要などないのだと、強く鋭く叩きつけられてーー。 「--賭けをしよう。俺とお前の、願いをチップに」 大人気Web小説、愛情交錯の第十三幕。--今、鳴り響く、泣きたくなる再起の音。
繰り返すたび、記憶と異なる展開を見せる『聖域』--四度目の機会を得たその場所で、スバルはついにあってはならない存在、『嫉妬の魔女』との邂逅を果たす。影に呑まれる集落、敵であるはずのガーフィールの助力、実験場と呼ばれた『聖域』の真実。--そして、白い終焉を迎える世界でスバルの覚悟を嘲笑う魔人。希望に裏切られ、真実に絶望し、それでも未来を諦められないスバルは魔女との再会を求めて墓所へ臨む。そこでスバルは、『ありうべからざる今』と対面しーー。 「--もう、立てなくなってしまいましたか? スバルくん」 大人気Web小説、期待と裏切りの第十二幕。--置き去りにした世界の、声を聞け。
『試練』を乗り越え、元の世界に残してきた両親への想いを克服したナツキ・スバル。エミリアを支え、レムを取り戻すーーその決意を新たに奔走する覚悟を決めた矢先、スバルは懐かしき苦痛によって再び命を落とし、『死に戻り』する。『腸狩り』のエルザ、それは異世界で初めてスバルを殺した戮殺者との再会。強敵との再戦に戦慄するスバルは、『死に戻り』を生かして最善策を模索する。しかし、二度目の『聖域』は、スバルの記憶と全く違った展開を辿りーー。 「俺様ァ、お姫様以外が『試練』に挑むのは認めねェ。てめェだけは、絶対に」 大人気Web小説、波乱と混沌の第十一幕。--螺旋の歯車が、狂い始める。
魔女教大罪司教『怠惰』を討伐し、エミリアとの再会を果たしたナツキ・スバル。辛い決別を乗り越えて和解した二人、しかしそれは新たな波乱の幕開けだった。避難した村人の半数が戻らず、不安に揺れるアーラム村。同じく戻らないロズワールやラムとの合流を目指し、スバルたちは一路、『聖域』と呼ばれる地へ向かう。そこでスバルたちを待っていたのは、一筋縄ではいかない住人たちと、妖しげに笑うロズワール。--そして、夢の草原に佇む一人の『魔女』だった。 「ボクの名前はエキドナ。『強欲の魔女』と、そう名乗った方が通りがいいかな?」 大人気Web小説、過去と誓いの第十幕。--過去と現在の交差する、新章突入!