Vivy prototype(4)
『シンギュラリティ計画』を完了し、人類とAIとの戦争を阻止したはずだったヴィヴィ。しかし、目覚めた彼女の前に広がっていたのは、避けなくてはならなかった最終戦争の絶望的な光景だった。シンギュラリティ計画の失敗と人類滅亡の危機を知ったヴィヴィは、事態を打開する手段を求め、全ての始まりを知る『シンギュラリティ計画』の発案者、松本博士のもとへと向かうー。AIを愛する人々が、AIを憎む人々が、人間に寄り添うAIが、AIを支えたAIが、そして百年の時を共にした『歌姫』とそのパートナーが、今、旅のフィナーレを迎える。その旅路の祝福に、どうぞ“心”のこもった拍手を。
関連ラノベ
科学の発展と共に、人類の生活に欠かせぬ存在となったAI。『歌姫』と呼ばれるヴィヴィもまた、国内最大級のテーマパーク『ニーアランド』で歌い続けるAIであり、その歌声で人々を魅了し、連日の熱狂を生み出していた。そんな彼女のもとに突如として現れたのは、マツモトと名乗る未知のAIだった。マツモトは自分が100年後の未来からやってきたと語り、人類とAIとが繰り広げる最終戦争を阻止するため、『シンギュラリティ計画』への協力をヴィヴィに要請する。歌うために作られた最古の歌姫AIと、人類の滅亡を阻止するために作られた未来のAI。-ここに、100年の時をかけるAIたちの物語が幕を開ける。 2021/04/30 発売
100年後に勃発する人類とAIの最終戦争を阻止すべく、『シンギュラリティ計画』を開始したヴィヴィとマツモト。しかし、次なる歴史の修正点でヴィヴィが目の当たりにしたのは、本来の歴史ー正史よりはるかに発達したAI技術と、それにより発展した世界だった。AIが過剰に発展している謎を探るため、ヴィヴィはこの時代の研究者、冴木タツヤの元へ向かう。マツモト曰く、彼はAIと結婚をした最初の人類であるとされていてー。AIに心がないのなら、AIを愛する心は虚構なのか。-これは、人とAIと、愛の物語。 2021/05/31 発売
ヴィヴィとマツモト、100年の旅路の新たな舞台。新旧の歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で“自殺”したとされるAI、オフィーリアと出会う。『オフィーリアの自殺』を呼び水に引き起こされる“魂の有無”を問う論争を防ぐため、ヴィヴィとマツモトはオフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入する。しかし、真実を探るうち、ヴィヴィにあってはならない“人間”との再会が訪れー。-自ら命を投げ出す所業、それはAIの“魂”の存在を証明するのか、それとも否か? 2021/06/30 発売