著者 : 高崎三吉
師匠に「ダメ弟子」と認定されて破門されてしまった少年ジェセットは、道中で仲間にしたドラゴンの少女カイアとともに、強くなるためにあてどない旅を続けていた。カイアの背に乗って空を飛んでいると、人だかりを発見する。どうやら病を治して回っている「聖女」と呼ばれる存在がいるらしく、その聖女・エリュキナを狙って山賊たちが集結していた。ジェセットは山賊を倒そうとするのだが、エリュキナは「暴力はいけない」と諭し、なんと言葉だけで山賊を改心させてしまった。エリュキナはジェセットに戦いの影が見えると言って、ついてくるのだが、ジェセットの前にエリュキナと「全く同じ顔」をした少女が現れてー。
贋作のプラモデルや史上最短で打ち切られたアニメのゲームー人から見たらゴミと言われるような、価値のない物。そんないずれ消えゆく物を集めることに情熱を注いでいた青年は、車に轢かれて命を落としてしまう。しかし何の因果か、青年は異世界で大貴族の御曹司として転生した。ブライアンとして生まれ変わった青年は、前世で果たせなかった「希少なものを守る」という願望に忠実に生き、恵まれた金と権力を惜しみなく使い、常識知らずの変人コレクターと化す。人間を糧にするオーガ族の少女。人類と戦争中の魔族の文化…。ブライアンは今日も希少な物の保護に向かうのだった。
「師匠」に育てられながら、十年間格闘術の鍛錬に励んだ少年ジェセットは、十五歳になっても師匠に一撃も与えられないダメ弟子として、ある日突然、破門を宣告されてしまう。仕方なく師匠の元を去ることになったジェセットは道中で遭遇したドラゴンモドキを倒しながら、王都へとたどり着いた。いつか師匠に一発見舞ってやると誓い、強くなるための修行を続けようと考えていると、ちょうど王都で武闘会が開催されることを知る。ジェセットも参加しようとするのだが、周囲から子供だとバカにされ、取り合ってもらえない。しかしそこに、騒ぎを聞きつけた王女アラニスが現れてー。
魔王の生まれ変わりであるガーラスは、世界征服を目論み、人間の負の感情を源とする暗黒魔術を極めんとしていた。しかし負の感情を求める彼の前には、なぜか正反対の好意ばかりを向けてくる美少女たちが、呼んでもいないのに次から次へと立ちはだかる。魔力を得られずに苦悩する毎日を送るガーラスの元に、どういうわけか『男らしくなりたい』と弟子入りを希望して、一見すると並外れた『美少年』であるムーアが押しかけてくる。ムーアがかつて魔王軍を裏切った一族の末裔である事を知ったガーラスは弟子入りを認めるが、その真意はムーアを陥めて叩きのめし、新たな負の感情の供給源にすることだった。
かつて魔王は『負の感情』を糧とする暗黒魔術を極め、全てを暗黒に染めるべく世界を蹂躙していたが、光輝魔術を操る勇者との戦いに敗れ、滅び去った。だが、魔王の暗黒の魂は少年ガーラスとして生まれ変わる。ガーラスは再び世界を暗黒に染めるべく力を蓄えようとするが、彼の前に最初に立ちはだかったのは、幼なじみのリータだった。そして何の因果か、勇者が作った勇者学園にリータとガーラスは共に進学し、そこで共に光輝魔術を学ぶことになった。光輝魔術の克服と、より多くの『負の感情』を味わうために正体を隠し、人間達の裏で暗躍せんとするガーラスだが、彼の前にはどういうわけか次から次へと美少女が立ちはだかる!?