著者 : 高瀬美恵
日ノ本の頂を目指す奥州筆頭・伊達政宗は、自ら「竜王」の名乗りを上げ、新たな世を創るため己が道を進んでいた。一方、結束の固さを誇る豊臣軍から離反した徳川家康は、絆の力で国をひとつにまとめたいと願い、政宗に同盟を持ちかけてくる。そんな家康の動向に石田三成は憎悪を募らせていた。家康の裏切りは敬愛する秀吉をも三成から奪うー!抱えきれない怒りと悲しみに自身を制御できなくなった三成。若き切り込み隊長・島左近は、三成のためその命を賭ける決意をするが…!?混沌とした戦国の世に終止符が打たれる『戦国BASARA4』ノベライズ第2弾!
かつて短距離走者として将来を嘱望されていた吉栄杏奈は、交通事故で選手生命を絶たれ、未来への希望を失った。高校を中退し無気力に生きていた杏奈は、ある日街の噂になっていたジョーカーと出会う。「仮面党に入ってほしい」と言うジョーカー。杏奈は断る気力もなかった。そんな杏奈の前に、圧倒的な正しさと強い瞳を持った黛ゆきのが現れる。杏奈はゆきののおせっかいに嫌悪感を抱きながらも、なぜか心惹かれていく。一方、仮面党の画策により、街は無差別テロに巻き込まれてすべての秩序が崩壊し…。大ヒットゲーム「ペルソナ2」を独自の視点で完全ノベライズ。
お堅い高校教師の刈谷と、あやしげな美貌の旅行ライター・光村。宇田川壮介のバイト先は、暇を持て余した二人の溜まり場になっていた。「こいつ、自分の裸の写真を持ち歩いてんだぜ」ある日、宇田川は同級生たちの輪にとけ込めない一人の少年と知り合う。少年の奇妙な性癖と彼の写真を撮る男の正体。宇田川は、刈谷たちに相談を持ちかけるが-。少年の心には、彼らが想像しえない深い闇が存在していた。
世界の秩序を司る天界の大秘法〈破界筆〉が、自らの意思で下界へと降りた。目的は、世界を守るべく、術を、那国の王・眠帝へ継承すること。そのための〈器〉として選ばれたのは、茶商の使用人・裕少年だった。〈破界筆〉によって術を伝授されたものの、わけのわからない裕は、沢皓月、蒼月、影月の兄弟に相談を持ちかける。沢三兄弟は様子を見るため、筆を自宅へと持ち帰るが…。沢三兄弟のファンタジック・アドベンチャー開幕。
歴史が大きく変わろうとしていた。魔族と人、ふたつの種族が支配する大陸の歴史が。その大きな波に砂漠の王国も翻弄され、呑み込まれていく。人間に国を駆られた魔族、反逆者に城を追われた王女。戦と悲劇を繰り返す国、クシアラータ。そして、その国を統べる少年王シヴァ。戦が終結し、砂漠は今、新たな時代を迎える。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語最終幕。
戦いはますます激しさを増してきた。人と人、人と魔族との戦いで流された血は、不毛の荒野を紅く染める。戦場では多くの謀計が進行し、あらかたが失敗に終わった。その戦場とはべつに、サラもまた戦っていた。破嬢と呼ばれた彼女が、大罪を償うために起こした小さな戦い。それは、彼女自身の運命の輪をも回すのだった。
クシアラータ王都を、紫水晶の瞳の美しい魔王が統治していた時代。邪悪なる賢者エフタルは、紅蓮の瞳を持つ勇者ルカナをかつぎ、魔王弑逆を画策した。エフタルは魔族の弱点を知る唯一の人間。静謐の魔族の世に暗雲が垂れ込める。後にクシアラータ大戦役と呼ばれる、悲劇の戦いが、今、始まったのだ…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の物語外伝。ルカナ&エフタル編。
戦が始まった。魔族の存亡を賭けた聖戦が。だが、魔王はすでに予見していた。魔族に未来はない。穏やかな死か、急激な滅亡か?どちらにしても、魔という種に存続の道はない。魔王はその運命を砂漠の覇王に託す。砂漠の王都クシアラータの少年王に…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第8幕。
サラの生まれる何百年も前。まだ、人間と魔族がいっしょに暮らしていたころ。沢影月と琳美はクシアラータに亡命を図った。亡命は戦を引き起こし、琳美の存在は、魔府に混乱を巻き起こす。別れ、死、新たなる愛、生…。不吉な影が魔府を覆い、長い試練の幕が開く。そのとき、最強の魔王は…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語外伝。アンジュラータ編。
カヤという女がいた。シヴァの父・シュリンクの愛人だった女。シュリンクをそそのかし、謀反を企てさせたと噂されていた女…。10数年の時をへて、カヤはシヴァに会った。妖艶な毒婦との出会いが、別れが、シヴァを覇王へと導く。少年が覇王になるとき、戦が始まる。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第6幕。
「奴を殺す!たとえ地獄に落ちたとしても」マーダインは巧妙な罠を仕組んだ。弟を殺した魔王を、この世から葬り去るために!魔族を永久に滅ぼすために。クシアラータ魔軍の猛将、沢影月は、マーダインの陰謀を打ち崩そうとするが…。偽『神記』をめぐり、采東国で、哀しくもコミカルな遁走曲が奏でられる。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第5幕。采東編。
大カランプール国女王シェラザベータ。冷酷で同性愛好者の淫乱さを持つ美貌の女王が、ついに魔族の都へと乗りこんできた。拉致された王女リーズラインを取り戻し、砂漠の王都を攻め滅ぼすために。そのころサラは、ミルスラーラの尼院で、レイダと名乗る少女と出会っていた。彼女は、兄を破嬢に殺されたとサラに告げた…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第4幕。
ついに、戦が始まった。魔族が地上へ還るための決起。人間が魔の一族を滅ぼすための聖戦。クシアラータの大地が血に染まり、多くの名もない兵士が命を落とす。しかし、その戦いの裏には、魔王の巧妙な罠が隠されていたのだ。魔族に暗雲をもたらす恐るべき遠謀が…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第7幕。
クシアラータを離れ、ルルカで行き倒れとなったサラは、魔族の兄弟に助けられた。不治の病におかされている兄のマーダインを救いたいジェルシダは、ネオウ婆に聞いた“魔王の目にすべてが宿る”という伝説を頼りに、魔王が棲む影の都へと向かう。それが悲劇の始まりとも知らずに…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第2幕。
羽月二十日。王位を狙う臣の反逆によってクシアラータ王宮は血で染まった。王とその一族は虐殺され、幼い王女は行方不明に…。そして10年後。王都に再び暗い影が忍び寄る。破嬢と呼ばれる殺人鬼が現れ、罪もない人々を惨殺し始めたのだ。彼女の目的は?正体は?破嬢の怒りを鎮めるために、ただ一人砂漠へと向かったシヴァの見たものは…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語開幕。