著者 : 高野千春
対グラ・バルカス帝国戦、舞台は陸へ。敵味方の思惑が、入り乱れてゆく 2万km先の遠き隣人を守るため、日本がついに動く。 バルチスタ沖海戦で世界連合艦隊を降し、勢いを増すグラ・バルカス帝国。 しかしその裏、オタハイト沖、マイカル沖において、 派遣した別働隊がムーと日本の海上戦力によって完膚なきまでに壊滅させられていた。 だがグラ・バルカス帝国海軍上層部がこの敗戦結果を、 詳細不明を理由に軍中枢や政府上層部に共有していなかった。 レイフォル州の帝国外務省出張所を訪れた日本国外務省の朝田は、 ムーを侵略した場合、全力で撃滅すると警告するが、 帝国外務省の報告も軍部へ適切には伝わらず、 陸軍がムーの都市アルーへの侵攻を開始してしまう。 第二文明圏の空と大地で、破壊と秩序の炎が燃え上がるーー
世界の王者 対 西方の覇者 非戦闘員である海上保安庁の職員を手にかけたグラ・バルカス帝国。 日本国内では報復への世論が高まり、政府もこれを無視できず、 グラ・バルカス帝国を鎮圧する方策が舞台裏で検討される。 一方、直接的な攻撃を受けた神聖ミリシアル帝国は、 中央世界、第二文明圏の有力国の軍を結集した 『世界連合軍』を率いて、レイフォル沖へ向かう。 対するグラ・バルカス帝国は、東方艦隊空母機動部隊を展開し、 世界連合艦隊を迎え撃つ。 数で勝る世界連合艦隊を相手に、高性能な兵器と 優れた戦術で圧倒するグラ・バルカス帝国東方艦隊。 カルトアルパス沖海戦の再現になるかと思われたが……。 古代魔導文明が生み出した、恐るべき兵器が姿を現すーー
それは、北の果てより現れた。 日本が転移してくる遥か昔、ラヴァーナル帝国という 光翼人たちの国が世界を支配していた。 不遜にも神に弓を引いた彼らは、神から天罰の隕石を落とされそうになり、 滅亡から逃れるために未来へと転移する。 光翼人たちによる恐怖の支配から解放された人類は、 ひとときの平和を謳歌していた。 しかし、突如グラメウス大陸から『魔王』なる存在が、 魔物と魔獣の軍勢を引き連れて現れた。 人類は種族の垣根を超えて結束し応戦するも、 ついにエルフの聖地・ロデニウス大陸の神森まで後退を余儀なくされる。 人類が神にすがったとき、現れたのはーー (c)2018みのろう・高松良次/ポニーキャニオン
西の獰猛なる帝国が、ついに動く 『先進11カ国会議』--2年に1度開催される、 世界の名だたる列強、強国が参加する国際会議である。 主催の神聖ミリシアル帝国は、この国際会議に 列強パーパルディア皇国を降した日本国を招待する。 一方、列強レイフォルを降したグラ・バルカス帝国からも 参加希望を受け、これを承諾した。 そして翌年、その日がやってきた。 グラ・バルカス帝国の代表として会議に出席したシエリアは、 全世界に対し宣戦布告ともとれる挑発を行う。 その裏側でも、神聖ミリシアル帝国が誇る第零式魔導艦隊に、 不穏な影が迫るのであった。 真の波乱の渦に、日本も飲み込まれてゆくーー (C)2018 みのろう/ポニーキャニオン