著者 : Ciel
妖を引き寄せる体質の少女・藤乃。化け物扱いに耐え切れず自ずと眼を閉ざし、幼い頃 恩人から貰ったお守りを拠り所に育った。 そんな藤乃に良家との縁談が舞い込んだ。けれど何も知り得ない許婚に眼の秘密を見透かされ、動揺した藤乃はかつての恩人を思い出す。彼に一目遭おうと妖の相談役、九尾の狐・紫苑を頼った。 目の見えぬ藤乃にとって、高貴な九尾もふわふわの何か(尻尾)を携えた青年。着飾らない藤乃に紫苑は戸惑うが、徐々に二人は互いの愛おしさに気づく。しかしやがて許婚が藤乃を迎えに現れーー? 序 薄明 第一章 おもかげ 第二章 帝都の空の下にて 第三章 狐の棲み処 第四章 生まれいづる場所 第五章 混淆のうつし世 第六章 希望を求めて 第七章 天穹 終章 あたたかな光のもとで
母を亡くし、男爵家へ身を寄せる没落令嬢・春寧。 使用人のように扱われ、遂には母の形見である紫水晶の簪まで売られてしまった。 春寧は簪を買収した、鬼の美術商と噂の景臣の元を訪れる。取り戻す条件は『政略結婚』。春寧の家柄を稼業に利用するためだった。 「鬼の眼を持つ俺は、呪われた品を管理するためだけの存在だ」と心を閉ざす景臣。けれどその眼は簪の紫水晶のように輝き、春寧を包み込んでくれた。 そこで今度は春寧が、誰にも愛されずにいた彼を救いたいと心から望むがーー。 恋と呪いの和風シンデレラ物語。 序章 白い撫子の庭で ・・・005 第一章 煤かぶりの令嬢 ・・・009 第二章 薔薇の令嬢 ・・・043 第三章 忌まわしき絵画 ・・・072 第四章 洋装の令嬢 ・・・110 第五章 焔の中で ・・・141 第六章 箱の中の恋文 ・・・175 第七章 黒幕 ・・・194 終章 再び、白い撫子の庭で ・・・228
常に美貌を磨くことに余念がなく、周囲からも美しいと褒め称えられているスフィーナ王女。ある日、そんな彼女に兄王子の勧めで専属護衛の青年ジェニアスがつくことに。戸惑いつつ、一目ぼれした彼がいつも近くにいることを喜んでいたけれど…。ジェニアスから、顔しか美しくないと言われてしまって!?これからは外見だけではなく、内面も磨き上げて、絶対に彼に「美しい」と言わせてみせるわ!!美貌磨きに邁進する勤勉な姫君と専属護衛のラブファンタジー。
十年後に隕石が落ちて世界が終わる。そんな中、唯一の希望は「国立危機回避研究所」。けれどそこが日本人女性に占拠された。俺がテレビで見た犯人は高校時代の元カノでーー世界を変えるバタフライエフェクト・ラブ!