著者 : Ciel
母を亡くし、男爵家へ身を寄せる没落令嬢・春寧。 使用人のように扱われ、遂には母の形見である紫水晶の簪まで売られてしまった。 春寧は簪を買収した、鬼の美術商と噂の景臣の元を訪れる。取り戻す条件は『政略結婚』。春寧の家柄を稼業に利用するためだった。 「鬼の眼を持つ俺は、呪われた品を管理するためだけの存在だ」と心を閉ざす景臣。けれどその眼は簪の紫水晶のように輝き、春寧を包み込んでくれた。 そこで今度は春寧が、誰にも愛されずにいた彼を救いたいと心から望むがーー。 恋と呪いの和風シンデレラ物語。 序章 白い撫子の庭で ・・・005 第一章 煤かぶりの令嬢 ・・・009 第二章 薔薇の令嬢 ・・・043 第三章 忌まわしき絵画 ・・・072 第四章 洋装の令嬢 ・・・110 第五章 焔の中で ・・・141 第六章 箱の中の恋文 ・・・175 第七章 黒幕 ・・・194 終章 再び、白い撫子の庭で ・・・228
常に美貌を磨くことに余念がなく、周囲からも美しいと褒め称えられているスフィーナ王女。ある日、そんな彼女に兄王子の勧めで専属護衛の青年ジェニアスがつくことに。戸惑いつつ、一目ぼれした彼がいつも近くにいることを喜んでいたけれど…。ジェニアスから、顔しか美しくないと言われてしまって!?これからは外見だけではなく、内面も磨き上げて、絶対に彼に「美しい」と言わせてみせるわ!!美貌磨きに邁進する勤勉な姫君と専属護衛のラブファンタジー。
十年後に隕石が落ちて世界が終わる。だけど案外みんな普通に生活していて、高校時代が絶頂期だった俺は、流されるまま小汚いアラサーのフリーターになった。そんな中、俺の停滞した日常は偶然目にしたニュース「人類唯一の希望『国立危機回避研究所』が占拠された」で一変する。その犯人は高校時代の元カノだった。俺を夢中にさせて、振り回して、「振らせた」美少女、美鳥。なぜ優等生だった彼女が犯罪に手を染めたのかーすべては高校時代からはじまっていたなんて。世界を変えるバタフライエフェクト・ラブ!書き下ろし。