著者 : Himeaki
重傷を負いながらも、大宮から危機一髪で脱出した慎吾。慎吾たちは熊谷コミュニティに身を寄せることになる。大宮を落とした西東京協和国は慎吾を追うように進軍を始める。次々と各コミュニティを吸収し、大勢力となった協和国は関東の大きな脅威となりつつあった。熊谷は他のコミュニティに援軍を求めるが、協和国を恐れる指導者たちは傍観を決め込む。熊谷単独で戦うことを覚悟せざるをえない状況。慎吾は敵の情報を得るため、矢上と二人で協和国陣地の奥深くへと潜入するのだが!?鷹見一幸が贈る「リセットされた世界の物語」待望の第2弾。
あの大崩壊から5年。世界は一変した。大人は死に絶え子供だけの世界。立川辺りが西東京協和国を名乗っていたり…。そんな東京を目指して歩く人がいた。見た目は平凡だが時折鋭い目配りをする少年、園山慎吾。彼が見た西東京協和国はカルチャーショックに値するものだった。大統領を名乗る男がいて入国には許可がいるー国家ごっこ。だが活気に満ち、そこには確かに人の営みがあった。慎吾はこの街で矢上と名乗る美しい少女と出会う。慎吾の印象に反し、彼女はこの国はまやかしだという。そして明らかになる真実。その暗部を知った慎吾たちは国から脱出しようとするのだが。
約束どおり、セリカスタン三人娘が日本にやって来た。 念願の龍也の部屋を見ることができたリューカ姫はご満悦。 そんなリューカ姫一行と時を同じくして、日本に入国した一人の男がいた。 彼には任務があった。 日本を混乱の渦に巻き込むという──。 冷酷かつプロフェッショナルなテロリストの存在に、龍也たちは気づく。 彼らは自分たちの力だけでテロリストに立ち向かう決意をするのだが……。 はたして龍也は日本の救世主になれるのか!?
あの内戦から一年ーー。 リューカ姫を日本に連れて行くという約束を守るため、再びセリカスタンの地を踏んだ龍也。 出迎えてくれたリューカ姫の笑顔とは裏腹に、国内情勢は政府と有力部族であるナガス族の間に生まれた不和によって一触即発の状態だった!
有力部族の結集を成し遂げ、反政府同盟軍のシンボルとなってしまった天才軍師シマオオカミこと、普通の高校生・龍也。 政府軍とまともにぶつかれば、互いに深刻な被害が出ることは必至。 戦わずして敵を倒す奇策を思いついた龍也は、最後のミラクルを狙う!
舞台は、中央アジアの小国・セリカスタン。 勘違い(!?)で天才軍師に祭り上げられた天山龍也は、愛らしい姫君・リューカとそれなりに楽しい時間を過ごしていた。 だが、のん気な龍也をよそに国情は悪化。 全土掌握を目論む政府軍が有力部族の一つオードン族へ空爆を決定する。 絶対的な威力を誇る空爆を龍也は阻止できるのか!?
見渡す限りの大草原──。 中央アジアの辺境にあたるその地に、天山龍也はいた。 「たしかに俺は、人とは違う体験をしたかったんだけど……」 治安の悪い国・セリカスタンで、パスポートも金も取られた龍也にできるのは途方に暮れることだけ。そんな彼の前に、サラサと名乗る美しい女性と、リューカというまだ14、5歳の可憐な少女が現れた。 二人はある部族の代表だが、内乱が勃発した今では、政府に追われるお尋ね者だという。 「姫とお前で、セリカスタンに旅行に来た新婚さんに化けるんじゃ」 行く宛てもない龍也は、否応なしにその逃避行に巻き込まれ……!? “いまどきの救世主の物語” ここに開幕!