著者 : Nagu
醜い自分、気高き自分。その狭間で。 天文部という居場所を見つけ、変わっていく凪。 それを見てもどかしい思いを抱える羽汰は美術部の門を叩く。 だが、自分にとって美術が本当にやりたいことなのか。 自分にできることなんて、この世に一つでもあるのだろうか。 羽汰にはそれが分からない。 かつてなりたかった自分。いつしか失われてしまった自信。今の自分。 もうその距離は、どうしようもなく離れてしまって。 体の色が変わってしまう美術部部長。 とある劇に固執する二人の演劇部員。 そして、どこかへ消えゆく姫宮凪ーー。 羽汰に憑いたメガネウラは、羽汰の何の想いに引き寄せられたのか。 逃げて、逃げて、逃げたその先に答えなんてものがあるのだろうか。 理想と現実の狭間に揺れる、ヒトと虫の魂がおりなす、とある青春の物語。
美少女騎士イングリスがメイドになって王宮で潜入任務!? 魔石獣を呼び寄せてしまうリップルの問題が解決するまで、彼女を学院で保護することに決めたイングリスたち。 警護人員として学院の精鋭が集められる中、イングリスは生徒唯一の特級印持ちである青年シルヴァや、無印だが規格外の強さを見せる少女ユアと知り合いになる。 こうして周囲に強者が増え続け、戦う相手にも事欠かない日々にご機嫌なイングリスだが、さらに血鉄鎖旅団の王宮襲撃計画を耳にしてーー 「うふふ……楽しみだね、久しぶりに思いっきり戦えそう」 麗しきメイドの優美な戦技が炸裂する最強美少女伝説、第3幕!
この身が滅びようとも、佳乃を救いたいーー。だけど、 《それだけを願っても救われないことは分かっていた》 花菱准汰の日常は、起きる⇒学校へ行く⇒遊ぶ⇒寝る。ただそれだけ、省エネで適当であることは彼らしさだった。渡良瀬佳乃は真逆。作業BGMでも、この作業に聴く音楽コレ、食べ物のベスト温度はコレと超が付くほどのこだわり派。 そんな2人はとある補修を通じて出会い、恋にも似た感情を抱くようになる。が、佳乃は謎の奇病に伏すことに。……しかし、奇跡は起きた。彼と彼女は他人となり、性格も変更され、生きることが許された。 ーー両思いが故にすれ違うことを選んだ、最高に美しくも儚い命の物語。
最強転生美少女、学院で早くも目立ちまくり!? 遥か未来で転生した、元英雄王な美少女イングリス。 大親友のラフィニアや旅の途中で仲良くなったレオーネとともに騎士を目指し、王都の騎士学院へと無事に入学した彼女は、入学直後に圧倒的な戦闘能力を見せつけ、早くも注目の的に! そうして学院で新たな友人も順調に増える中、王都で騎士ばかり襲撃する謎の存在【魔印喰い(ルーンイーター)】の噂を聞いたイングリスはーー 「魔印喰いか。おもしろそうだね。強いのかな」 楽しい学院生活&戦闘祭りで大興奮の最強美少女伝説、第2幕!
やりたい事。友達の事。そして星は輝いて 姫宮凪には、友達がいない。 それは、自分を恥ずかしい人間と思っているから。 有吉羽汰には、友達がいない。 それは、人に与える何かを持っていないと思っているから。 でも、本当にそうなのかな。 ふたりは、ふたりにしか出せない光を持っている。 ある日クラスから孤立したギャル。 やる気が持続しない女子サッカー部員。 そして、夜にひとり、星と会話する少女。 虫を引き寄せる少年少女たちの悩みが、彼らをちょっぴり大人にしていく。 少しの背伸びが、いずれ背伸びじゃなくなるようにーー。 星降る夜におくる、ヒトと虫の魂が織りなす、とある青春の物語。
建国の英雄王(♂)→転生→最強騎士見習い(♀)!? 女神の加護を受けて『神騎士』となり、巨大な王国を打ち立てた偉大なる英雄王イングリス。国や民のために生きた彼は死の直前、次の人生では「自由に生きて、武の道を極めたい」と強く望む。 その願いは女神に聞き届けられ、遥か未来へと無事に転生を果たしたイングリスだが、生まれた先は騎士の名家の『娘』!?しかも6歳で騎士の才能無しと宣告される始末! しかしーー「むしろ好都合!出世よりも最前線で実戦あるのみ!」かくして、最強の美少女騎士見習いの伝説が幕を開ける!!!!!!
一寸の虫にも五分の魂。それはヒトも同じ。 --宮城県宮城郡浦上町。そこは虫の魂が漂う不思議な町。時に虫の魂は未熟な思春期の若者の魂にひきよせられ、憑いてしまう。そんなとき、町の老人たちは、そっと若者に告げるのだ。「悪い虫に憑かれたら山の上の姫宮さんの所に行きなさい」と。 身も心も小さい有吉羽汰は、ある日突然、身の丈にあわない「おせっかい」をしてしまうようになってしまう。そのことを祖母に相談すると「……悪い虫さ憑かれたんだな」と姫宮さんのところへ行くように勧められるのだった。 だが、そこにいたのは昆虫のことが大好きなだけの、引っ込み思案の女の子でーー? セミの魂に憑かれ、五日おきにしか家を出られなくなった幼馴染み。 バッタの魂で集団化し、学校を支配し始めた女子ダンス部たち。 虫の魂による奇妙な騒動を、羽汰は虫好き少女姫宮さんとともに解決してゆくことになるのであった。 虫と人間、五分と五分の魂が巻き起こす、ちょっと不思議な青春物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 虫の魂が祀られる町に住まう少年少女たちの、虫の魂まつわる青春グラフィティです。 『王子降臨』『魔法医師の診療記録』からがらりと印象を変え、頭身大の少年少女たちの姿を描ききった本作。 これまでの手代木ファンはもちろん、手代木作品に初めて触れる読者をもとりこにすることでしょう。