著者 : Ryota-H
魔王、帰還。 偽造聖剣密造の容疑で地下監獄≪圧縮封炉≫に投獄されてしまったキード。 一方、地上では≪致命者≫の『案内人』先導の元、僭主七王の一柱・ロフノースが魔王都市全域を相手取り、全面戦争を開始していた。アルサリサは事態の収拾をするべく奔走するが、圧倒的な戦力を誇るロフノースの死者の軍勢を前に為す術はなかった。 この事態を解決できるのはただ一人。 アルサリサは月紅會の女王イオフィッテと組み、キードの脱獄計画へと動き出す。 死者は蘇り、混迷極める犯罪都市に伝説が再び顕現するーー 世界崩壊級クライムサスペンス第三幕!
今宵、死者と共に伝説が蘇る。 魔王都市内で派出騎士の変死事件が発生。 その陰で蠢くのは、偽造聖剣の製造元でもある≪致命者≫と呼ばれる謎の組織であった。 ≪致命者≫の痕跡を追うキードとアルサリサだったが、アルサリサの捜査を危険視した人類司法機関・不滅工房は魔王都市に調整官フォレーク・イズニェルを派遣。彼によって捜査線は歪められ、無実の魔族達が容疑者にされてしまう。 正義の名の下に、正しい裁きを遂行しようとするアルサリサ。 仁義の名の下に、法に背いてでもはぐれ魔族を救おうとすうキード。 両者の思惑はすれ違い、ふたりは別々に捜査をすることに。 過去に消えた亡霊と、底知れぬ陰謀が襲いくるなか、アルサリサとキードは騎士殺しの犯人に辿り着くことが出来るのか。そして、≪致命者≫の正体とはーー世界破滅級クライムサスペンス第二幕。
無法都市を裁く、正義と仁義。 人類と魔族の講和の象徴である共存特区『ニルガ・タイド』--通称・魔王都市。 七柱の魔族の王が治めるこの街で、一柱の王が殺された。 均衡が崩れ極度の緊張状態に陥る中、事態を重く見た人類連邦司法庁≪不滅工房≫は事件解決のため勇者の娘であるアルサリサ・タイディウスを魔王都市へと派遣する。 彼女が組むことになったのは、なまくらキードと呼ばれる一人の捜査官だった。 法の名の下に正義を執行する、勇者の娘。違法を厭わず仁義を貫く、不良捜査官。 暴力と陰謀が入り乱れる混沌都市で、歪なコンビの常識外れの捜査が始まる。 一方、魔王都市内では各勢力による衝突が激化し、巨大な抗争へと発展していく。 刻限迫る中、アルサリサとキードは黒幕へと辿り着けるのかーー異世界舞台の世界破滅級クライムサスペンス。 【編集担当からのおすすめ情報】 『勇者刑に処す』でこのラノ2023の単行本部門3位を獲得したロケット商会先生の完全新作です! たしかな筆力で描かれる緻密で骨太な世界観と、歪で偏執的な思想を掲げる個性的なキャラクターを楽しめる異世界クライムサスペンスとなっております。 イラストの担当は、『FGO』『白夜極光』などでティザーやキャラデザを担当されているRyota-Hさんです。ポップで目を引く絵柄で、個性的なキャラクターをより引き立ててくれています。 敵も味方もキャラ推ししたくなるような作品にもなっているので、ぜひご一読頂けますと幸いです!