著者 : TAKOLEGS
王道かつ骨太の心躍る冒険譚、再び!! 正暦1873年の初夏、私は傭兵と小説家と旅をした。 国民的人気を博す小説家・バーダロンと時代遅れの傭兵・ソードは、大陸横断鉄道に乗車して西海岸へ向けて旅に出た。列車内でユナリア合衆教皇国一の大富豪であるジョナサンと発明家のニコラスと出会い、話に花を咲かせる最中、一同のもとに一人の少女が現れる。 「--私を、ロアの『人形図書館』まで、送り届けてください」 何者かから狙われている少女・イヴの護衛依頼を引き受けることにしたバーダたちは、時間を共にするにつれイヴとの絆を深めていく。しかし少女の内包する『秘密』は、安穏な旅路を波乱の冒険へと変えていく…… これは鉄の剣とタイプライター、そして金輪の物語。
どでかい原石を見つけたな、と驚いた。 読み終えたとき、誰かに勧めたくなる一冊なのは間違いない。 ーー『幼女戦記』のカルロ・ゼン、大推薦!! 星海社FICTIONS新人賞受賞作、総ページ数800P越え。 この才能を何としても世に問いたい! 驚きの星海社出血スペシャルプライス900円!! ーー正暦(せいれき)1873年の春、俺は小説家と旅をした。 大陸横断鉄道が完成し、蒸気機関の煙が街を覆う高度成長の時代ーー教会が絶対的な権勢を誇るユナリア合衆教皇国では、傭兵稼業は時代遅れの仕事になりつつあった。教皇庁により勤め先を潰された一人の傭兵・ソードのもとに、国民的人気を博す小説家・バーダロンから依頼が舞い込む。それは地図に載らない魔の山にあるとされる「伝説の街」への旅路の護衛だった。互いを罵り合いつつも、徐々に絆を深めていく二人の旅は、やがて国家と教会を巻き込む謀略へと巻き込まれていく…… これは鉄の剣と、タイプライターの物語。