著者 : pon-marsh
母の看病のため、学生らしい時を過ごせてこなかった慶子さんは、高校三年生を目前とした春の朝、ケーキのような甘い匂いに誘われ和菓子屋「寿々喜」に辿り着く。 店員の青年に招かれ店内に入ると、出されたのは小さな“どら焼き”。そう、あの香りの正体はケーキではなく“和菓子”だったのだ。 和菓子の魅力に惹かれ、お店に通い始める慶子さん。だが、進級後の新しいクラスで、慶子さんの隣の席になったのは、なんとあの和菓子屋の店員さんで……!? 四季折々の和菓子と、ほんのり甘くじんわり優しい恋物語をどうぞ。 目次 序章 はじまりは、仙寿 四月 ときめきの春霞 五月 謎解きの柏餅 六月 嘉祥菓子は賑やかに 七月 天の川に思いを込めて 八月 夜舟は密やかに 九月 恥ずかしがり屋の着綿 十月 南下する紅葉、色づく心 十一月 しんぼうの木練柿 十二月 手のひらの上の山茶花 一月 春隣、恋隣 二月 それは、メジロか鶯か 三月 ふたたびの、仙寿 終章 わたしと隣の和菓子さま
角川文庫キャラクター小説大賞《読者賞》受賞作『地獄くらやみ花もなき』に続く、 第五回 富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉受賞の期待作が、ついに刊行! 祖父と2人暮らしの高校生・漱也はあやかしの世との狭間「茜辺原」に迷い込む。そこで出会ったのが、青い瞳の少女・蒼生と、彼女が店主としてあやかしと人の問題を解決する「折紙堂」。 漱也は突然彼の前に現れた<真っ黒お化け>の謎を解くためにも折紙堂に通うことに。同時に、お人好しな漱也は知人の悩み事のために蒼生の知恵を借りていく。 折り紙とあやかしにまつわるさまざまな謎が、聡明な蒼生の知識と漱也の真心で紐解かれーー? 折り紙が紡ぐ、現代和風ファンタジー、開幕! 【目次】 一折り目 傘さし狸と迎え人 --蛙ーー 章間 一 二折り目 花であれ、鳥であれ --蝶と菊ーー 章間 二 三折り目 おばあちゃんの鍵 --折り雛ーー 章間 三 四折り目 狐の子 --折り鶴ーー 終章
函館旧市街の外れ、坂の上の紅茶館「くじら亭」。人の心の動きを“匂い”で感じられる少女・彩は、同じ体質を持つ店主・怜二が営むその店で働く事に。やがて紅茶の香りに誘われ、不器用だけど優しい人々が訪れてーー
国内最大級のネット小説コンテスト「ネット小説大賞」受賞作品! お菓子のない、とあるセカイ。そんなセカイに喫茶店《スウィートドリームファクトリー》はあった。 古都の外れの森の奥、メルヘンチックなお店の中で、にこにこ顔のマスターは、今日も異世界のお菓子で冒険者たちを甘い夢へと誘っていく……。 異世界喫茶店を舞台にマスターと従業員、そして冒険者が織りなすスウィートでドリームなファンタジー喫茶店人情物語……かもしれない。 2016 ひょうたんふくろう/ポニーキャニオン