著者 : pon-marsh
わたしと隣の和菓子さまわたしと隣の和菓子さま
母の看病のため、学生らしい時を過ごせてこなかった慶子さんは、高校三年生を目前とした春の朝、ケーキのような甘い匂いに誘われ和菓子屋「寿々喜」に辿り着く。店員の青年に招かれ店内に入ると、出されたのは小さな“どら焼き”。そう、あの香りの正体はケーキではなく“和菓子”だったのだ。和菓子の魅力に惹かれ、お店に通い始める慶子さん。だが、進級後の新しいクラスで、慶子さんの隣の席になったのは、なんとあの和菓子屋の店員さんで…!?四季折々の和菓子とほんのり甘くじんわり優しい恋物語をどうぞ。
折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。(1)折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。(1)
祖父と2人暮らしの高校生・漱也はあやかしの世との狭間「茜辺原」に迷い込む。そこで出会ったのが、青い瞳の少女・蒼生と、彼女が店主としてあやかしと人の問題を解決する「折紙堂」。漱也は突然彼の前に現れた“真っ黒お化け”の謎を解くためにも折紙堂に通うことに。同時に、お人好しな漱也は知人の悩み事のために蒼生の知恵を借りていく。折り紙とあやかしにまつわるさまざまな謎は、聡明な蒼生の知識と漱也の真心で紐解かれー?折り紙が紡ぐ、現代和風ファンタジー、開幕!
紅茶館くじら亭ダイアリー シナモン・ジンジャーは雪解けの香り(1)紅茶館くじら亭ダイアリー シナモン・ジンジャーは雪解けの香り(1)
雪の降る函館旧市街。進学を控えてこの街へやって来た彩は、かつて母が結婚直前に訪れたという紅茶館『くじら亭』の扉を開けた。暖かな店内には、若いマスターの怜二と猫のマシュウ。彩は彼らに、人の心が“香り”でわかる自身の体質と、そのせいで起こった人間関係の諍いを打ち明ける。そんな彼女に、怜二は一杯の紅茶と、先代譲りの言葉を送るのだった。「これは親友の言葉だがねー」やがて彩は『くじら亭』で働き、お客のささやかな悩みに寄り添っていく…。不器用だけれど優しい人々の、居場所を見つける物語。
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