ジャンル : 少女
「母さ……やめ……」。振りほどこうともがく、まだ少年だった天本を、母は信じられないような力で押さえつけていた。「……消えて」。細い指が、ぎりぎりと天本の首に食いこむ。「消えてしまいなさい、おまえなど……! 」。過去の悪夢を見はじめた天本のもとに、ベトナムから届けられた父の手紙。いま、失われた記憶の扉が、ゆっくりと開きはじめるーー。 ありがとうーー奇跡を。闇を切り裂くネオ・オカルト・ノヴェル最新刊! 果たせなかった約束を案じつつ、事故で死んだ帰還兵。その願いをかなえるため、天本と敏生はベトナムへ! 「母さ……やめ……」。振りほどこうともがく、まだ少年だった天本を、母は信じられないような力で押さえつけていた。「……消えて」。細い指が、ぎりぎりと天本の首に食いこむ。「消えてしまいなさい、おまえなど……! 」。過去の悪夢を見はじめた天本のもとに、ベトナムから届けられた父の手紙。いま、失われた記憶の扉が、ゆっくりと開きはじめるーー。 一章 乾いた心に降る雨は 二章 ギリギリの日常 三章 迷いの羽根で 四章 時間の砦と心の柵と 五章 遠くまで見えるけれど 六章 空っぽの高い空 七章 柔らかな手のひらで あとがき
登極から半年、疾風の勢いで戴国を整える泰王驍宗は、反乱鎮圧に赴き、未だ戻らず。そして、弑逆の知らせに衝撃を受けた台輔泰麒は、忽然と姿を消した!虚海のなかに孤立し、冬には極寒の地となる戴はいま、王と麒麟を失くし、災厄と妖魔が蹂躙する処。人は身も心も凍てついていく。もはや、自らを救うことも叶わぬ国と民ー。将軍李斎は景王陽子に会うため、天を翔る!待望のシリーズ、満を持して登場。
鳴蝕。山が震え、大地が揺れ世界が歪み、泰麒は、十の歳まで過ごした蓬莢にいた。帰りたいー。しかし、その術を知らない。泰麒が異界でひとり懊悩する頃、戴国には謀反によって偽王が立ち、日ごと荒れていた。その行く末を案じ、泰台輔と同じ胎果である誼の陽子を頼り、慶国を目指した李斎は思う。麒麟がいなければ、真の王はあり得ない、と。そしていま、雁国をはじめとする、諸国の王と麒麟が、戴国のために立ち上がる。
夜刀神に取り憑かれ、中央の術者を殺してしまった聖。ついに人間から追われる身となった二人の鬼を匿ったのは、星見の能力者、高良であった。一方、使役鬼の処分をめぐって、『本家』の三つの家は完全な分裂状態に陥る。対立する神島と御景。中央とともに鬼を抹殺すべしとする兄、真巳の思惑を知って、三吾は友を救えぬ自分の立場に思い悩むのだが…!?逃亡する弓生と聖に果して活路はあるのか。そして、すべての鍵をにぎる柿色の衣をまとう鬼の正体とは、一体-。
「お前が魔族で女の子ならお嫁さんに貰ってあげるのに-」そう言ってはばからない、キラルの“変態兄貴”ガルファールによってファガルは、紫眼の女性の身体に魂を宿し直されてしまった!!万能の稀石を持つと噂されるサリームを狙う輩は跡を絶たず、四人になった一行の旅は、ますます困難に-!?次第に明らかになる真相の奥に、さらに厄介な気配も見え始め-前田珠子流「西遊記」、待望の第三弾。
清朝衰退・外国列強の侵略-この“内憂外患”の危機に、今こそ武林(武術界)を統合するべきである-その主旨のもと、統一武林の盟主を打擂寨(武術大会)で決めることになった!伝説の拳法「迷踪拳」の唯一の継承者・霍元甲、一撃必殺の「八極拳」霍殿閣、泥酔して戦う「酔八仙拳」蘇乞児、黄飛鴻の父麒英と並び称されながら「洪家拳」を破門された安鐸龍…。中国全土から高手名手が名乗りを上げる。果たして黄飛鴻は勝ち残れるのか?さらに会場には、大東流居合柔術の開祖・武田惣角、後の「グレイシー柔術」の生みの親である前田光世が現れた!?大活劇巨篇堂々完結。
恋人の紗由美が爆死するまで七十二時間!-トラブルシューター「もぐら」こと影野竜司に、環境ベンチャー「エコウインドウ」の元研究員である安里という男が血塗れの姿で相談を持ち込んできた。システム開発の権利関係のトラブルで命を狙われているという。翌日「もぐら」の存在を教えてくれたホームレスの男が惨殺されたことを知ると、安里は姿を消してしまう。竜司は「エコウインドウ」に探りを入れるが、その矢先、紗由美が何者かに拉致・監禁され、体に爆弾を縛り付けられてしまう。紗由美の解放条件は、安里を差し出すことだった…。急成長産業の闇に蠢く黒い企み!竜司は愛する女を救出できるのか。
天才ボクサー藪一也の世界タイトル挑戦が決定すると、元トレーナーの倉本は異常なまでの深い絶望感に包まれた。無理だ、今の藪では勝てない、最強の王者ケニーに再起不能にされてしまう。藪も、おれも、おしまいだ…。ボクシングという魔物に精神を蝕まれている倉本は、世界戦前日、ケニーに会いに行く-。そして、試合当日、思いもかけない出来事が!?大傑作ミステリー誕生。
「え…えええええええええっ!」「ば、馬鹿なー」弥生三日の雛祭りー男所帯ながら、ちらし寿司などを愉しく食していた天本と敏生は、その夜、テレビのニュースに目をむいた。京都で、平安装束の謎の男が、刀で通行人を傷つけ、行方を晦ましたというのである。が、その男の顔はまぎれもなく、「たっ、龍村さん…!」-それが思いがけぬ事件の発端であった。
第二次世界大戦に勝利した第三帝国は、欧州を制圧した強大な軍事力をもって新たな戦争を始めようとしていた。本土を奪われた英国と同盟関係にある日本は、その脅威に備えるべく密やかに行動を開始。強力な兵器を装備した歴戦の強者達がひきいる第三帝国を相手に、戦歴のない若者達を多く含む日本が、総力をあげて立ち向かう。1948年5月、ついに第三次世界大戦が勃発!合衆国侵攻作戦「ゴールド」が始動する。合衆国と日英同盟を相手にした、第三帝国の全世界規模の戦略が始まったのだ。書き下ろし短編を収録したレッドサンブラッククロス通巻第一巻。
『君のことが忘れられない』-花束、コンサートチケット、無言電話、そして爆弾!25歳のOL平居静香に、ストーカー行為が執拗に繰り返されている。探偵への依頼は、決して姿を見せないストーカーの正体を突き止めることだ。その探偵の名は御倉学。子供を事故で失い、妻と別れた男。筋力トレーニングと酒の力で精神の均衡を保っている男。探偵の流儀に人一倍こだわる男…。御倉が辿り着いた犯人は、一年前に死亡していた!一体、ストーカーは誰?御倉は静香を救えるのか?新星が放つ傑作書き下ろしサスペンス。
日露開戦前夜の満州は、まさに内憂外患であった。ロシア側はコサック騎兵隊を率いるマドリドフ大佐が、日本側は「満州義軍」を名乗る花田中佐が、それぞれ満州の馬賊を味方に引き入れようと工作していた。また、満州の中心地・奉天は藍天蔚という馬賊頭目に占拠され、さらには、この藍天蔚、清朝皇帝の光緒帝を拉致しているのだ。満州の、いや、清国の危機である。藍天蔚を倒し皇帝を救出するため、拳法の達人で広東の英雄・黄飛鴻が立ち上がった。銃弾飛び交い、日露の思惑が交錯する過酷な戦いの渦中に飛び込む黄飛鴻。謀略馬賊を相手に、果たして勝算はあるのか?大活劇巨篇第二弾。
黄飛鴻。中国広東地方仏山で薬局兼武館「宝芝林」を開く、医者にして拳法家である。6歳より神童と謳われ「十字拳」「無影脚」という必殺技を身につけ、弟子たちの育成にも余念がない。その飛鴻が1901年6月、明治維新から三十余年を経た日本の土を踏んだ。消息を絶った婚約者・十三姨を探すためである。と同時に、革命の拠点を作るために日本に滞在している孫文の身を護るためでもあった。孫文の命を狙う清朝からの刺客・五殺手との死闘、さらには甲賀忍者の末裔、巨漢横綱、凄腕剣士たちの挑戦を受ける。果たして黄飛鴻は、これらの強敵を撃破できるのか?そして十三姨の行方は?新鋭が放つ大活劇巨編、開幕。
「できるだけ早く、帰ってきますね」-ひとりは、さびしいから。そう言って、微笑って父のもとに出かけていった敏生の、なつかしい、可憐な姿。-冷たい父だった、という。優しい言葉ひとつ、かえてもらえなかったという。けれど、死期が迫ったとき、彼は突然、息子に言って来たのだ。会いたいーと。(…何か、胸騒ぎがする…)天本の予感は、まさに的中しようとしていた。
泉鏡花を囲み、酒肴を楽しむ鏡花会。割烹旅館「湖畔亭」で第八回鏡花会が催されることに。鏡花の愛読者である女将が会場を提供したいと申込んできたというのだ。強度の潔癖症の鏡花にとって見知らぬ土地で、出される食べ物を食べ、宿泊するなどとはもってのほかだが、編集者碓井鯛之介に引っぱり出されてしまう。折しも八月、実際に蝋燭を立てて「百物語」をすることに。百の怪談が語られ、百本の蝋燭が消されたとき、第一の殺人が!しかも、被害者は右腕を切り落とされていた。執拗に女将を疑う地元の出席者たちだが、彼女はただ、「龍神の祟り」と繰り返すのみ…文豪ミステリシリーズ、第二弾。
茨城県、鹿島。-大地を震わせ万物の生命を育む東方木気の地は、いまだ霊力を回復する兆しがない。その切迫した状況に、ついに中央は使役鬼を派遣するよう、『本家』に申し出た。鹿島神宮に赴いた弓生と聖は、そこで起こった怪異を目の当たりにする。湿地と化した境内、蠢く蛇の群れ、散乱する魚の死骸…。そしてついに、かつて抹殺された神が人々の前に姿をあらわした-!まつろわぬものたちの怨念こもる茨城の地で、二人の鬼を待ちうけていた運命とは…。
南海で発見された謎の海洋生物は「スピード・フィッシュ」と名付けられた。恐るべきスピードで船舶を襲い、一瞬にして鉄骨を溶かし、刺激性ガスで空気を汚染する。島嶼部ではガス中毒で多くの死者が発生。しかも、その個体は発見されるたびに巨大化し、とうとう空中を跳躍して内陸部をも襲う勢いに。小笠原・伊豆諸島を北上し東京湾を目指すかのような出没状況が報告されると、都心は大パニックに。避難を急ぐ人々で交通網は麻痺、強盗や暴動までが頻発。ついに政府は、陸海空の三自衛隊に治安出動命令を出した。謎の生物と人類の戦いの行方は-。
『アリス大学附属中学校』は、入試問題もユニーク。中でも、国語のひねくれぶりには、タカシやひろみたちも、すっかりお手あげ…。国語の問題って、けっこう奥が深いよね。正解がいくつもありそうだったりするし。そこでこのたび、迷える国語難民のために、中原涼&国語問題研究会が立ちあがった!『アリ中』の入試をおもしろまじめに大研究。すると、「帯たすき」の法則や「正解配置三二五四一」の法則など、さっそく新発見が…。