髪結い乙女の嫁入り 二 迎えに来た旦那様と、神様にお仕えします。(2)
髪結いを生業とする華弥は、亡き母による婚前契約から、梅景斎に嫁いだ。梅之宮家は人の身に異能を宿す現人神が住まう家。華弥は神様の専属髪結い師として、腕を振るうことになったのだった。
初夏の帝都。華弥の主人の美幸が通う女学校で、色恋を占う『狐狗狸さん』が流行する。だがなぜか『狐狗狸さん』は怪異となって、令嬢たちに悪影響を及ぼしていた。華弥も巻き込まれ、怪異の力で斎の過去を垣間見てしまう。そこで華弥は、契約された夫婦でしかない斎を、大切な人として想い始めている自分に気がついて……?
目次
序章
一章 髪結い乙女、恋に惑う
二章 髪結い乙女、乞い悼む
三章 髪結い乙女、希う
四章 髪結い乙女、恋い初める
五章 髪結い乙女、恋煩う
六章 髪結い乙女、貢する
終章
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梅之宮家に仕える斎に嫁ぎ、現人神である美幸の髪結師となった華弥。同じく神族である南之院との出会いや、あやかしが催す鬼灯会での活躍を経て、華弥は人ならざるものたちの世界を知る。そして斎が抱える秘密と闇、彼らの真の目的が明かされたのだった。 夏が訪れ、美幸の女学校が休みに入ると、華弥たちは神族が住まう里に帰省することに。美しい里の佇まいとは裏腹に、梅之宮本家の者たちによる陰湿なもてなしが華弥たちを迎える。里を変えるため斎たちが決起する時、華弥も大きな決心を下すことになり……。 目次 序章 はじまりの、きおく 一章 髪結い乙女、“家族”になる 間章一 黒椿の追憶 二章 髪結い乙女、自身の役割を終える 三章 陰陽の現人神、始動 間章二 ある悪役たちの呆気ない末路 四章 陰陽の現人神、戦場を駆ける 終章 髪結い乙女、今一度華燭を挙げる あとがき 2025/04/14 発売