喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。3
生徒会役員を務める完璧美人こと、雛森さくらは焦っていたーー鏑木律を取り巻く恋の気配に!
涼音とはいつの間にか下の名前で呼び合っているし、来栖さんも相変わらず仲が良さそう……というか、懐いたみたいに距離が近い。
(あれ? 私だけ遅れてませんか?)
他の男子なら恋に落ちるさくらの計算尽くな仕草も、律にはやっぱり通用しなくてヤキモキ……そんななか、望月先生が企画した旅行で、一同はさくらの実家の旅館に泊まることに!
自分の恋路と、実家を継ぐ道。
「好きになるってなんですか」
律の前ではありのままでいられる心地よさに、さくらは“完璧な自分”を脱ぎ捨ててーー!?
関連ラノベ
時期はずれの転校生・来栖瑠璃菜は、無口で冷淡な態度からクラスにうまく馴染めないでいた。一方、他人の心の声が聞こえる体質で、トラブル無縁生活のためにそつなく立ち回れてしまう鏑木律。来栖さんはそんな一見世渡り上手な彼に憧れの眼差しを向け、『鏑木くんと仲良くなりたい』という願いを持つように!美少女だけど無愛想、近寄りがたい来栖さん。周囲からは鏑木くんに鋭い眼光を向けているように見えるも、(鏑木くん、寝顔かわいすぎ…!?ずっと見ていたい)真意は裏腹、心の中ではよくデレていて。そしてその健気な想いはーもちろん鏑木くんには丸聞こえなのである! 2022/06/01 発売
心の声が聞こえる高校生・鏑木律による来栖さんのコミュ力向上特訓も終わり、奇妙な師弟関係から対等な友達となってスタートした新学年。新クラスには霧崎涼音や雛森さくら達もいるなか、(これからも仲良く出来たら嬉しい…えへへ)相変わらず来栖さんは心の中で不意にデレては、律を照れさせていた!休日には律の部屋で遊んだりと、ふたりの距離が縮まっていく一方ー「彼女がいるって嘘なんでしょ」来栖さんとの距離感から、涼音にトラブル回避のための嘘がバレてしまい!?「私と律の関係って、なんだろうね」お互いが落ち着く“気の合う同士”で止まっていた関係が、ついに動き出す! 2022/11/01 発売