忘れられ令嬢は気ままに暮らしたい1
ラビウス侯爵家の令嬢フェリシアは、父の再婚に伴って、まだ七歳にもかかわらず家を出ることになる。
新たに暮らすことになったのは、領地の辺境にある、森の中の屋敷。しかし、彼女が屋敷に到着してしばらくしても、侍女も誰もやってこない。冒険者ギルドを通じて侯爵家に問い合わせると、「もう面倒を見ないから、あとは勝手に生きろ」という返答が届く。フェリシアは、自分が一人屋敷で忘れられる運命にあることを知る。
ただ、彼女が暮らし始めた森の中の屋敷は、とても変わったものだった。何代か前の侯爵家当主の弟が住んでいたというそこには、自作らしき魔道具やおかしな畑、気になる地下室も。彼女は心機一転、謎の屋敷で、気ままな一人暮らしを満喫することにする。
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魔の森の魔物の溢れを、屋敷に引きこもってやり過ごしたラビウス侯爵家の令嬢フェリシア。 彼女は引き続き、謎の屋敷での気ままな一人暮らしを満喫する。以前森で助けたグレーウルフの母仔と一緒に森に入って狩りをしたり、屋敷の裏でバーベキューをしたり。そんな日々の中、彼女は執務室で、今度は屋敷の前住人が残した隠し金庫を見つける。隠蔽のマントや屋敷についての資料を発見し、屋敷の、そして前住人の謎が、また少し明らかになる。 一方、各地に被害を及ぼした魔物の溢れは、その復興にラビウス侯爵家が関わることで、フェリシアにも影響を及ぼそうとしていた。ある日彼女が町から屋敷に戻ると、そこには誰かがおり……次に目覚めたとき、彼女は拘束され、馬車に載せられていた。 2025/04/25 発売
誘拐事件を無事乗り越え、実家のラビウス侯爵家とのすれ違いも解消されたフェリシア。彼女は父・ラビウス侯爵からの頼みで、辺境の町の屋敷をもらう代わりに、魔物の溢れで甚大な被害を受けた王国西部の復興のため、第三王子の仮の婚約者となり西部に赴くことになる。 西部に着いたはいいものの、復興の現場で、少女に期待されるものは多くなかった。フェリシアは開き直って、西部でも気ままに薬草栽培や狩りにいそしむ。 そんな中彼女は、辺境の町の屋敷の前住人が、西部に残した別の屋敷で、隠し空間と空間転移の魔道具を見つける。その魔道具を使ったフェリシアは、いくつもの台座が円形に並べられた、地下室のような部屋に転移する。そして、そのいくつもの台座の上には、それぞれに空間転移の魔道具が置いてあるのだった……。 2025/12/25 発売予定