ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理〜
神界の台所“ヴァルハラキッチン”の夕飯時はいつも大忙し!ボク、喋れるイノシシのセイは主神オーディンさまの指名を受けて、そのお手伝いに来たんだ。-『料理される側』としてね!いや、確かにボクは「一日一回生き返る」っていう不思議な力を持ってるけど、でもだからって「毎日死んでご飯になれ」ってひどすぎない!?…まあそのおかげで、美しくて可愛い戦乙女・ブリュンヒルデさまのお傍にいられたりするから、すべてが辛いわけじゃないんだけど…。って、あれ、神界ナンバー2のロキさまがなぜここに?え、神界のピンチだから一緒に来い!?いやぁ、ボクただのイノシシですからってうわあああぁー。第22回電撃小説大賞“金賞”受賞作!神々の台所を舞台に贈る“やわらか神話”ファンタジー!