水木しげ子さんと結ばれました3
殺し合う者たちを結ぶ「赤い糸」を見る少年、楠見朝生。そして、朝生と結ばれている少女、水木しげ子さん。-心の底から不気味で、けれど、人形みたいにあまりにも完璧に美しかった彼女が、失ってしまったもの。その喪失はあまりにも大きく、二人の歯車を狂わせていく。そんな二人の前に、最後にして最大の事件が転がり出る。事件を追う中で狂気に満ちた赤い糸の来歴を辿るうち、朝生としげ子さんの運命の時が、ついに訪れてしまうー。ただ一度の“20回記念特別賞”受賞作、衝撃の完結!血の呪いに終止符を打つのは、彼女の死か、彼の死か、それとも。
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今日は転校初日で、もう学校に着いていなければいけないのに、僕は今、死体を埋める穴を掘っている。そんな僕の左手の「ある存在」-それを追って振り返ると、僕以上に血みどろで、死体をいじくる女の子がいる。-水木しげ子さん。まるで人形のように完璧に美しく、けれどとても恐ろしい女の子。でも、彼女こそ僕の「運命の人」に間違いない。だって、彼女の左手の小指は僕の左手の小指と「運命の赤い糸」で結ばれているのだから…。殺し合う者たちを結ぶ「赤い糸」で結ばれてしまった二人に、次々と訪れる数奇な殺し合いの「運命」の行方はー?ただ一度の電撃小説大賞・20回記念特別賞受賞の怪作、ついに登場!! 2014/02/08 発売