死なない少女の屍体は、ここに。2
皇族が住まう宮殿で、元騎士団長テッサに酷似した亡骸が発見された。
しかしレミナを除く騎士団の誰もが、テッサを覚えてはいなかった。
テッサの記憶が神国中から消え去ったなか、レミナはただひとり、その真相を追い始める。
そしてもう一人、テッサのことを覚えている者がいた。
それは、かつて彼女を死の淵へと追い詰めた罪人・シマリク。彼女は協力してもいいと告げるが、その対価として独房からの解放を要求する。
「さあ、テッサのいない世界を、私にも見せて」
--これは英雄を失った世界で生きる、残された罪人の物語。
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界律騎士団に入団したその日、新米騎士・レミナは不死身と謳われた団長・テッサの死体を目にしていた。騎士団の象徴であり、多くの命を救ってきた英雄でもある彼女が死ぬなど、誰も想像すらしていなかった。 犯人も不明、殺害手段も特定されていない。騎士団に動揺が広がる中、ただ静かに横たわる死体だけが、ありえない現実を語っていた。 不死を殺すことは本当にできるのか? なぜ、彼女は死ななければならなかったのか? レミナは胸に渦巻く哀しみと疑念を抱え、数年ぶりに再会した幼馴染・カリルら仲間達と共に、テッサの死の真相と遺された想いを追いかける! 2025/07/10 発売