恋愛以外のすべての愛で
「誰かがそっと自分の心にしまい込むような言葉を書きたい」
そう願った彼女の命に残された時間はわずかだったーー
幼い頃から励まし合い小説を書き続けてきたふたりの青春ラブストーリー。
新人賞を受賞してデビューしたものの、単著を出せないままでいる純文学作家の「ぼく」が始めたのは、幼い頃から励まし合い小説を書き続けてきた幼馴染み・すずとの小説の共作。
しかし難病小説のヒロインのように、彼女の命に残された時間はわずかだった。
嘘みたいに病が治るーーそんな奇跡的なハッピーエンドの物語を目指した執筆の行方は……。