殺戮のマトリクスエッジ 2
この街では人の死ですらデジタルだ。
旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。
その地下層には、魑魅魍魎が跋扈する。
電脳、機械義肢の違法技術によって生み出される怪人達。そして、ホラーと呼ばれる怪物群。この街で、人の死は珍しくない。毎日誰かが、誰にも知られずに死んでいく・・・・・・。
ルルイエを襲う連続怪死事件。人間が一片の欠損なく殺される。
ーーそれは、あたかも魂を抜きとられるが如く。
私生活の悩みを抱え、自暴自棄のユーノ・柏木は、立入禁止区域である地下層へと向かっていた。
現実離れした社会の暗闇で、地下層に巣食う怪人達と接するユノ。
事件を知ったユノは、軽口ばかりの「S」、何を考えているのか分からない実践的錬金術教団のダキニ&カーリー、不愉快なメンバーと共に、事件の真相に肉薄していく。
その裏で暗躍する、仮面の男《銀の腕》の存在に気づかぬまま……。
そして魔都ルルイエの地獄の蓋は開かれた。
電子と鮮血の満ちる暗闇で、少女は走馬燈を見る。
サイバーアクションシリーズ第二弾。堂々開幕!!
関連ラノベ
サイバーパンクアクション始動!! 西暦20XX年。旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。 この都市には【恐怖(ホラー)】と呼ばれる都市伝説が存在する。それは電脳ネット上、どこのデータベースにも存在しない、人喰いの化け物どもだ。 『ルルイエにおける事故死者と行方不明者の約60%がこの怪物の手によるものだ』 そう、噂されている。けれども。所詮はただの噂だ。 しかし、小城ソーマはこの噂を信じている。事実、ホラーを目にしているから。 彼は、ホラーを殺して都市の路地裏を駆け抜ける。 ただ独りで、小城ソーマは、ホラーを狩る。 彼はある晩、ひとりの少女と遭遇する。少女は何かを呟いた後、倒れてしまう。 ソーマは少女をなじみの闇医者へと連れていく。 面倒にはならない。ささいなことだ……。 ──けれども、ささいなことでは、なかった。 ライアーソフト「スチームパンクシリーズ」や『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』を手がける桜井光が紡ぎ出す、サイバーパンクアクション!! イラストは『東京レイヴンズ』『死神と少女』等で活躍中のすみ兵! 2013/11/19 発売