君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る
交わることのない、君と出会った。
天空に浮かぶ「世界時計」を境に分かたれた「天獄」と「地国」。地国で暮らす死者の僕はある日、常夜の空から降ってくる彼女を見つけた。
一目見た瞬間から僕はもう、恋に落ちていた。
彼女の名前はファイ。僕の名前はデッド。
彼女はヒトで、僕は死者。だからこの恋は、きっと実らない。
それでも夜空は今日も明るい。
二つの世界の引力バランスがひっくり返る「天地返り」の日まで、僕は地国のゾンビから彼女を守り、そしてきちんと「さよなら」を告げる。
これはやがて世界を揺るがすことになる、相容れない僕たちの物語だ。
第14回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!!
【編集担当からのおすすめ情報】
ゲスト審査員に若木民喜先生をむかえた今回のライトノベル大賞。
その中でも特に世界観などが評価され、ガガガ賞を受賞するに至りました本作。
独特の空気感と、心がなんだか優しくなるような主人公の性格がイチオシです。
ちょっと強気なヒロインとの掛け合いも素敵!