白き帝国(1)
「全ての色彩を重ね合わせると、白になる。ぼくが目指すのは、全ての種族が共に暮らす『白き国』だ」。異なる種族同士が争いをつづける葡萄海。頭部に猫耳を持つ「ミーニャ」族が支配するガトランド王国の第二王子トトはある日、人質として送られた人間の少女アルテミシアと出会い、親交を深める。しかし人間とミーニャの間には根深い差別意識があり、ふたりの淡い恋にも残酷な運命が降りかかることに…。犬村小六が圧倒的筆力で描く超大型ファンタジー群像劇、ここに開幕!!
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主人公不在!先読み不能!犬村戦記の到達点 『全ての色彩を重ね合わせると白になる。ぼくが作るのは、全ての種族をひとつにまとめた「白き国」だ』。異なる種族同士が争いをつづける葡萄海。少年が見た夢は無惨に踏みにじられ、ガトランド王国は滅亡する。黒薔薇騎士団による包囲を突破したガトランド王家の主従七人は小さな飛行艇に乗り、サルペドン子爵の庇護を求めて蛮族が割拠する無法の地、タイタス原野を目指す。しかし目的も性格も異なる七人の旅路は混迷を極め、突如として現れた姫騎士率いる騎兵隊に包囲されてしまう……。 『仁』『義』『礼』『智』『忠』『信』『孝』『悌』の聖珠を持つ八剣士が敵味方に分かたれ、単騎が軍勢を蹴散らす異形の戦闘が海と陸で繰り広げられる。謎の弓使いヴァネッサは宿命に導かれて七人に出会い、最強の傭兵、御祓久遠と美智彦は密命を帯びてタイタス原野へむかい、かつて王国を追われた「軍神」カサンドラ・クルスは埋伏の地で、自らの弟子、イリアスと七々原義春が葡萄海を蹂躙するさまを傍観する。歴史を動かす「翼」たちがいま、王子の翻す戦旗のもとに集おうとしている……。 主人公不在、先読み不能! 唯一無二の王道ファンタジー群像劇、第二弾! 2024/07/18 発売