獄門撫子此処ニ在リ(3)
春待つ京都。撫子とアマナは次々と「鬼」に関わる怪異と遭遇する。全ての裏で糸を引くのはもう一人の獄門の娘、芍奈。そしてその母である獄門牡丹だった。世代を越えて連綿と繋がった獄門家の因縁は、撫子と芍奈とを否応なしに対決へと導いていきー「おまえさえいなけりゃ、こんなことにはならなかったッ!」「…ここで、終わらせましょう」同じように獄門家に生まれ、異なる花の名を冠した二人。屍山血河をへだて、血と炎の渦中に呑まれてしまった二人の少女の、戦いの決着は。うつくしくもおそろしい少女鬼譚、鏡写しの第三巻。
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獄門撫子此処ニ在リ獄門撫子此処ニ在リ
獄門撫子ー化物すら畏怖する凶家『獄門家』の、化物を喰らうさだめの娘。しかし、自らを怖れぬ胡乱な女ー無花果アマナとの出逢いが撫子を変える。花天井に潜むもの。箱詰人身御供。あざなえる呪い紐。人を取り替える化物。次々と怪異に挑むうち、二人は目を背けていた己そのものと対峙するー「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに」鬼の身体にヒトの心を宿した少女と、ヒトの身に異形の魂を抱えた女の縁が、血の物語の封を切る。うつくしくもおそろしい、少女鬼譚。第17回小学館ライトノベル大賞「大賞」受賞。 2023/08/18 発売