時の森殺人事件(1)
長野県警の里見捜査官は語る。「被害者の名は一色舞子、18歳。地元有力者の娘だ。刺殺されるにはもったいないほどの美少女、と言ったら君は怒るかな。しかし何よりも奇妙なのは、森の現場で時を刻み続けていた古い柱時計だ。そして態度の不審な駐在と医者…。ここ時の杜の住人たちは、どうやら我々とは異質の原理に支配されているらしい。ところで、ここのレストランのピザとウエイトレスのバスト、こいつはなかなかのものだよ。」ツイン・ピークス形式で展開する画期的長篇ミステリー。
関連ラノベ
長野県警の里見捜査官は再び語る。「第一の犠性者、一色舞子からの手紙を受け取っていた地元FM局の人気DJ日向基樹が、なんと生放送中のスタジオで射殺された。しかも、鹿頭の怪人に。我々捜査陣への挑戦だよ、これは。-それにしても、この時の杜地区は2つの点で捜査がやりにくい。外部の人間に対して異様に排他的であることと、女性たちが謎めいて美しいことだ。ぼくは、すっかり時の杜の“謎”の虜になってしまったらしいよ」ツイン・ピークス形式の連続長篇ミステリー第2弾。 1992/06/01 発売
街の有力者の娘、一色舞子殺害に端を発した“時の杜”の連続殺人。事件の容疑者で検死マニアの病院長が射殺され、男まさりの女性刑事草薙までもが犠性となるに至って、里見捜査官は窮地に。一方、「時の杜タイムス」の情報係には、街の美少女の1人、早川紫音から“私は犯人を見た”というFAXが届いた。…記憶の回復につれ、謎めいた言葉を口にする紫音の母、霧子。密かに森の岩屋を訪れる祖母の歌子。時の杜の美女たちが動き始めるにつれ、ツイン・ピークス的世界の謎が次々と明らかに。 1992/09/01 発売
時の杜転覆を計画した美少女、地元FM局の人気DJ、時の杜病院院長、県警の女性刑事、わずかの間に4人もの犠性者を出した時の杜地区で、またもや凶行が。5人目の被害者は街の長老、十文字隼人であった。しかも時を同じくして、女性ばかり5人が行方不明に…。時の森の巨大な地下洞窟に出入りする美女たち、土中に埋められていた時の杜ホテルの1,2階部分、そして49年ぶりの“姫神の大祭”とは。里見捜査官の鋭利な頭脳と果敢な行動が神秘のベールを引き剥がしてゆく。 1992/10/01 発売