異世界ラーメン屋台 エルフの食通は『ラメン』が食べたい
私はエルフのリンスィール。エルフ界一の食通である!城下町ファーレンハイトに、不思議な車を引き、夜な夜な奇妙な料理をふるまう男が現れた。料理の名前は『ラメン』。それは一口食えば、天にも昇る味である!私はあっという間に『ラメン』の虜となり、毎晩、その男を待ちわびていた。しかし、『友』と呼べるほど仲良くなった男は、ある夜を境に、私の前から姿を消してしまった。それから二十年、私は『ラメン』を味わいたくて、同じ街角に立ち尽くしている。ああ…愛しの『ラメン』よ、もう二度と、あの味には出会えないのだろうか…?第10回ネット小説大賞受賞作。