神統記(テオゴニア) 2
神の力を得た少年は
己が「国」を描き始める──
「谷の神」の憑代として、雑兵から「加護持ち」へと成り上がった少年カイ。豚人族の大戦士を討ち、小人族と鹿人族の帰依を受けたことで、谷には小さな国が生まれようとしていた。しかし大僧院から遣わされた真理探究官ナーダが、谷の神を人族のものとすべく暗躍する……。そしてカイは、「調停者」として種族を超えた戦いに巻き込まれていくのであった。
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