私、一夜の夢を売ると噂の毒婦ですが、英雄を溺愛に目覚めさせてしまいました (上)
妻を亡くした男性のもとを夜ごと渡り歩く──マリアドールは”ある能力”の特性から毒婦と噂されているが、実は男性経験ゼロの貧乏女領主。そんな彼女に声をかけてきたのは、第一騎士団の英雄・ジェルフだった。
「マリアドール嬢。私と契約結婚しませんか?」
エリート騎士にして名門公爵でもある人物からの唐突な申し出。事情を聞くと、ジェルフもどうやら訳アリの様子。貧しい領地を救うため彼と手を組むことを決意したマリアドールだが、その先に待っていたのは溺愛の連続で……!?