天才王子の赤字国家再生術10〜そうだ、売国しよう〜
ウルベスでの独断専行が家臣達の反感を買い、しばらく国内で大人しくすることにしたウェイン。その矢先、大陸西部のデルーニオ王国より式典への招待が届き、妹のフラーニャを派遣することに。しかしそこでフラーニャを待ち受けていたのは、数多の思惑が絡み合う国家間のパワーゲーム。一方で国内に残ったウェインの下に、大陸東部で皇子達の内乱が再燃という報せが届く。「どうやら、東西で両面作戦になりそうだな」グリュエールの失脚。皇子達の陰謀。東レベティア教の進出。野心と野望が渦巻く大陸全土を舞台に、北の竜の兄妹がその器量を発揮する!
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「私と一緒に帝国を奪りませんか?」次代の名君として臣民に慕われつつ、楽隠居を目指して日々売国を画策する小国ナトラの王太子ウェイン。僅かな手勢で隣国との戦争に勝利し、その名を内外に響かせた彼のもとに突然舞い込んだのは、後継争いに揺れる帝国の皇女ロウェルミナとの縁談話だった!?うますぎる話に警戒するウェインだったが、周囲は帝国との関係が深まるとお祭り騒ぎ。しかも非公式のお見合いに訪れた皇女から提案されたのは、野望の溢れたものでー。天才王子による七転八倒な弱小国家運営譚第二章、ここに開幕! 2018/09/15 発売
帝国皇女との結婚話から始まった騒動を切り抜け、国内の地盤固めを進める王太子ウェイン。そんな彼の下に隣国カバリヌより使者が到着する。大陸西側の一大宗教・レベティア教の主催する『聖霊祭』にウェインを招待したいというのだ。西側に絶大な影響力を持つ『選聖侯』が集うイベントということで、ロクでもないことに巻き込まれるのはほぼ確定。それでも隣国との友好のため、ウェインは渋々西へと向かうのだがー!?クセ者だらけの国際舞台に、天才王子が本格デビュー!大人気の弱小国家運営譚第三章、ここに開幕! 2019/01/15 発売
【「このライトノベルがすごい! 2019 文庫新作ランキング4位!】 妹が帝国で大丈夫か心配すぎる! 「心配だああああああああああ! 」 新たな皇帝を決めるため、三人の皇子による会談が持たれることになったアースワルド帝国。 ロウェルミナ皇女からその舞台となるミールタース市に招待されたウェインは、これを華麗にスルー。するはずが、なぜか代わりに妹姫のフラーニャ王女が出席することに! 一体、どうしてこうなった!? 懐刀のニニムを付けて送り出すも、不安のつきないウェインは結局自らも帝国に向かうのだがーー 新たな外交の舞台で待ち受ける旧友たちとの再会。燻る戦争の火種。そしてもう一人の怪物が歴史の舞台に姿を現す、弱小国家運営譚第四章、開幕! 2019/06/15 発売
『やはり手を組むべきは、グリュエールだな、間違いない!』ミールタースでの騒動を機に、大いに知名度を上げたナトラ王国は、空前の好景気を迎えていた。追い風に上機嫌なウェインにとって気がかりなのは、西側への玄関口として成長著しいマーデン領の存在。国内のパワーバランスを調整するため、ウェインはグリュエール王が治めるソルジェスト王国と手を結び国全体を底上げすることを画策する。折しもグリュエールからの招待を受け、意気込んで外交に向かうウェインだったが、そこでは予想外の展開が待ち受けていた!戦雲垂れ込める、弱小国家運営譚第五弾! 2019/10/15 発売
「さて、どうしたもんかな」青い海と白い雲、燦々と輝く南の太陽を鉄格子越しに眺めながら、ウェインは牢内で呟いた。ソルジェスト王国との一戦に勝利し、不凍港の使用権を得たナトラ王国は、新たな交易相手を開拓するため大陸南方に位置する海洋国家パトゥーラに目を付ける。ウェインは一気に話をまとめるため自ら交渉に赴くが、アクシデントの発生で、なぜか投獄される羽目に!?パトゥーラ諸島における覇権の象徴・虹の王冠を巡って繰り広げられる骨肉の争い。嵐のような戦火の中、天才王子が新たな傑物との出会いを果たす、弱小国家運営譚第六弾! 2020/02/15 発売
選聖会議。大陸西側の有力者が一堂に会する舞台に、ウェインは再び招待を受けた。それが帝国との手切れを迫るための罠だと知りつつ、西へ向かうウェインの方針はー「全力で蝙蝠を貫いてみせる!」これであった。グリュエールをはじめ実力者たちと前哨戦を繰り広げつつ、選聖会議の舞台・古都ルシャンへと乗り込むウェイン。だが着いて早々、選聖侯殺害の犯人という、無実の罪を着せられてしまい!?策動する選聖侯や帝国の実力者たち、そして外交で存在感を増していくフラーニャ、天才王子の謀才が大陸全土を巻き込み始める第八弾! 2020/11/13 発売
「よし、裏切っちまおう」選聖侯アガタの招待を受けウルベス連合を訪問したウェイン。そこでは複数の都市が連合内の主導権を巡って勢力争いに明け暮れていた。アガタから国内統一への助力を依頼されるも、その裏に策謀の気配を感じたウェインは、表向きは協調しながら独自に連合内への介入を開始する。それは連合内のしきたりや因習、パワーバランスを崩し、将来に禍根を残しかねない策だったがー「でも俺は全く困らないから!」ノリノリでコトを進めるウェイン。一方で連合内の波紋は予想外に拡大し、ニニムまでも巻き込む事態に!?大人気の弱小国家運営譚、第九弾! 2021/03/13 発売
「この帝位争奪戦を終わらせます」兄皇子達の失点を好機と捉え、一気に勝負を仕掛ける帝国皇女ロウェルミナ。しかし兄皇子の陣営には帝国士官学校時代の友人、グレンとストラングの姿があり、彼らもまた起死回生に打って出ようと試みる。かくして政略と戦略が入り乱れ、各陣営が削り合う中、それに呼応してレベティア教と東レベティア教も動き出し、更にはウェインも舞台に介入すべく帝国へと踏み入ることで、いよいよ大陸東部の混迷は頂点を迎える。ただ一つの至高の座に就くのは、果たして誰になるのか。吹き荒れる戦乱の嵐。大陸の歴史を左右する転換点となる第十一弾! 2022/01/15 発売
帝国の皇位継承戦が終息し、大陸の情勢は新たな局面を迎えていた。帝国は安定を取り戻しつつあり、西側からはカルドメリアが来訪するなど、ウェインは依然として東西の間で難しい舵取りを求められていた。そんな折、ナトラ国内に新たな動きが生じるーフラム人による独立国家。そして本人も望まぬ形で、その渦中へと巻込まれていくニニム。内憂外患、かつてない試練に直面するウェインにさらなる衝撃が。「-お兄様、今いいかしら?」思い詰めたフラーニャから発せられた一言が、ナトラを揺るがす。ニニムの苦悩、フラーニャの決意。疾風怒涛の第12弾! 2022/09/15 発売