吸血鬼のおしごと(7)
幽霊少女・舞を失った月島亮史は、失意の中、ある決心をする。 舞を殺した憎き敵である真田をこの手で抹殺するため、敵対していた上弦たちと手を組もうというのだ。 シスター・レレナや使い魔猫ツキとも決別。 「今までありがとう。 舞くんと、君と過ごした生活は、とても楽しいものだった」 --そんな言葉を残し、亮史は吸血鬼の戦闘本能を研ぎ澄ませて、真田がいる本拠の奥へと歩を進めた。 そして……衝撃のラストを迎える!
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湯ヶ先町に住む月島亮史は、夜間バイトで生活費を稼ぐ何の変哲もない青年にして、その正体は吸血鬼。使い魔の猫・ツキと共に、それなりに平穏な毎日を送っていた。そこに突然現われた幽霊少女・雪村舞、そしてシスターのレレナ。居候同然に月島家に住みついてしまった二人の少女は、亮史を数々の騒動に巻きこんでしまう。さらに正体不明の化け物“蜘蛛”なるモノも現われて…。第8回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作。魅力的なキャラクター達が大活躍!期待の新人・鈴木鈴が贈るファンタジック・コメディ。 2002/04/10 発売
魂食(たまくい)。それが、『それ』の名前だったーー。 レレナの母の帰国騒動から1週間。その後も故郷ローマの母と電話で楽しげに会話するレレナを見て、幽霊少女・舞はひとり孤独感を味わっていた。 なんであたしには誰もいないのーー。 そんな舞の前に現われたのは、カズマと名乗る少年だった。彼も舞と同じく惨たらしい死の後に幽霊となった存在。舞はカズマに悩みを打ち明け、次第に心を通わすようになる。しかし、カズマが舞に近づいた真の目的は別のところにあった。彼の体には、幽霊の魂を狙う<魂食>が巣食っていたのだ。 舞の運命は!? その時亮史は……!? 2002/10/10 発売
組織の追っ手から逃れるため、湯ヶ崎町から引っ越すことを決めた月島亮史。 レレナが両親と住む予定の町に、その居を構えることにしたのだが、亮史が行動を起こす直前に組織はいち早く彼の居場所を突き止めた。吸血鬼の<従者>たちで組んだ部隊を湯ヶ崎町へ派遣したのだ。 その部隊のリーダーは亮史の過去を知る少女・上弦。彼女は、亮史と同じく常人を遥かに凌ぐ能力の持ち主、吸血鬼の<主人>(ミストレス)であった……。 2003/02/10 発売