ラノベむすび | しにがみのバラッド。(10)

しにがみのバラッド。(10)

しにがみのバラッド。(10)

出版社

KADOKAWA

発売日

2007年3月10日 発売

ジャンル

行ってくるね。真っ白な少女は、精一杯に笑った。仕え魔のダニエルは哀しそうに、行ってらっしゃい。と応えた。白い少女の向かう先は、光が塗り替えた世界。そこは、何も無い世界。少女は、透明な空に、透けるように少しずつ消えていく。そうして、ここから、離れていった。-少女を待っていたのは、赫い血の色の空。鈍色に光るのは、その空に浮かぶ存在が手にした巨大な鎌。その少女は、死神だった。真っ黒の。そして、はじまる。はじまりの終わり。終わりのはじまり。これは、白い死神と黒猫の哀しくてやさしい物語。

関連ラノベ

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP