出版社 : ポプラ社
跡継ぎだった兄の失踪で、座敷童子の言い伝えがある実家、通称「福まねき寺」の副住職を務める羽目になった修平。秋祭りの“お寺食堂”で提供した精進料理がきっかけで、生き別れの父を探してほしいという依頼が飛び込んできたり、近所のお寺のマスコットがらみの事件に翻弄されたり…。兄の行方もついに明らかに!?心がやさしく満たされる、癒しのほのぼのミステリー。
驚きと感動のラストに涙が止まらない……一気読み必至! 文具会社で働く24歳の井久田菜摘は仕事もプライベートも充実せず、無気力になっていた。ある夜、ひとり会社で残業をしていると火事に巻き込まれ、意識を失ってしまう。はっと気づくと篤生と名乗る謎の男が立っており、「この冬、君は死ぬ」と告げられてーー。ラストのどんでん返しに、衝撃と驚愕が待ち受ける! 切ない涙が温かな涙に変わる、著者・いぬじゅん渾身の最新作! ■著者 いぬじゅん 奈良県出身。2014年、「いつか、眠りにつく日」(スターツ出版)で毎日新聞社&スターツ共催の第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、デビュー。「奈良まちはじまり朝ごはん」シリーズ(スターツ出版)、「新卒ですが、介護の相談うけたまわります」(一迅社)などヒット作を数多く手掛ける。
本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。人生の終幕に差し掛かった周太郎さんが、街の人たちに幸せを贈る「サンタクロースの昇天」、取り壊しの決まった雑居ビルで占い師をしている女性が来し方をふりかえる「勇者のメロディ」など、他者の幸福を願って生きた人たちの顛末を描く。各話に「猫」が登場、機知にとんだユーモアで包みながら、生きることの意味を温かく伝える大人気シリーズ第8弾!
神社の狐像が消えた!? 代わりに現れたのは、モフモフ尻尾にケモミミの巫女…。長崎が舞台の、江本マシメサ最新作! 七ツ星稲荷神社で見習い神主として家業を手伝う水(か)主(こ)村(むら)勉(つとむ)--通称トムはどこにでもいる普通の高校生。だが、「わし、狐だったんや」という言葉を遺して亡くなった祖父のせいで、トムの平和な日常は脅かされることになる。ある晩、トムがあやかしと呼ばれる不可解な存在に襲われかけたとき、不思議な雰囲気の少女に出会う。彼女は神社入り口にあるペアの狐像の片割れだと言ってきてーー。 謎の事件に見習い神主とケモミミ神使が挑む! ■著者 江本マシメサ(えもと・ましめさ) 長崎県出身。『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』(宝島社)で2015年にデビュー。著書に『彗星乙女後宮伝』(双葉文庫)、『長崎新地中華街の薬屋カフェ』(小学館文庫キャラブン!)、『魔法令嬢ともふもふの美少年』(コバルト文庫)などがある。
ええっ、チバニアン暴走!? 入居者の業により地下にどんどん深くなる異次元アパート「馬鐘荘」に住む大学生・葛城一葉は、春、二年に進級した。 しかし、あたりはいつまでも暖かくならず、桜も咲かない。 なんと、アパートの地下の磁場に異変が起こっているためだという。 寒さは増し状況は次第に深刻化、ついに豊島区が氷河期入りしてしまう。 一葉たちはなんとかしようとするが……。 切なさと驚きと温かさと、勢いが止まらないシリーズ第4弾! <目次> 第一話 驚愕! チバニアンの暴走! こぼれ話●モフモフ、タマの冬支度! 第二話 捜索! チバニアン的なもの!? こぼれ話●発見、都会の雪男! 第三話 爆誕! 地底アパートVSチバニアン! イラスト:serori
京都での出会いが起こした、小さな、確かな奇跡。 就職も決まった短大二回生の秋、篠崎千晴のもとに叔母から奇妙な依頼が舞い込んだ。ずっと存在を知らされていなかった「叔父」に届けものをしてほしい、というものだった。戸惑いながらも、千晴はある箱を持って彼を訪ねるが、その中身はーー。出逢いが出逢いを呼び、人との縁が人生を確かなものにしてゆく。孤独な半生を送ってきた千晴が最後に見つけた場所とは……。京都の街が舞台の、涙が頬を伝い、胸が熱くなる再生の物語。 ■著者 富良野馨(ふらの・かおる) 京都市在住。『少女三景ー無言の詩人ー』が新書館「第2回ウィングス小説大賞」にて優秀賞を受賞。2016年『雨音は、過去からの手紙』(マイナビ出版)でデビュー。
佐藤真白は、義肢のリハビリ専門病院で事務スタッフとして働いている。外見が生身の女性と 寸分違わぬ精巧さで作られているが、実はある研究機関から送り込まれたアンドロイドだ。ある日、院内の庭で散らばったカードを集めている青年・響に 声をかけられる。響は事故で左腕を失い、義肢のリハビリのため病院へやってきていた。屈託 なく笑う快活な響とのふれあいの中で、真白の中で処理しきれない感覚が生まれて…。
王子の町に 怪しいキツネ、あらわる!? 長い家出から戻った瞬太は、夏休みに受けるはずだった補習をほぼ欠席したために、いよいよ卒業の危機に陥る。追加補習を受けながら頑張ろうとするが、家に新生児がいて寝不足になり、居眠りが止まらない。一方、またも連絡がつかなくなった葛城をさがすために、祥明は月村颯子を陰陽屋へよぶが、化けギツネは化けギツネをよび、事態は思わぬ方向に──。 文化祭、年末の狐の行列など、いよいよ冬に向かって季節はめぐる、人気シリーズ第11弾! <目次> 第一話 勇者は眠らない 第二話 陰陽屋千客万来 第三話 ミッション・インポッシブル 〜女スパイ律子のプリン事件簿〜 第四話 倉橋スポーツ洋品店の野望 イラスト toi8
にしん町商店街のバーに勤めていた田嶋は、店長の夜逃げで突然無職になる。途方に暮れて町はずれの清瀧神社に向かうと“神様”に出会った。うっかり握手をしたことで『契約成立』し、神様のもとでアルバイトする羽目に。コロッケや豆大福のお供えを要求する食いしんぼうで豪快な神様だが、実は余命わずかで…。書き下ろし番外編付き!切なくも心温まる物語。
一面を白いもやで覆われた場所“死整庁(しせいちょう)”は、あの世とこの世の狭間。ある日、その職員の“担い手”コンビのもとに、文化祭準備中に事故に遭った女子高生・あき奈がやって来る。『時間内に“相手(ターゲット)”を見つけ、相手を幸せにしないと、自分の命が消える』と告げられた彼女は、契約の指輪をはめられて……。そこは、天国ひとつ前。迷いこんできた人々に与えられる試練を描く、『神様の子守はじめました。』著者の号泣必至、感動の最新作! ■著者 霜月りつ(しもつき・りつ) 富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。 『神様の子守はじめました。』シリーズ(コスミック出版)や『えんま様の忙しい49日間』(小学館)のほか、時代小説『おとぼけ同心と小町姉妹』シリーズ(コスミック出版)なども手がける。
クラスでも目立たず友達のいない男子高校生・駒田に、となりの席のクールな美少女、水品さんが、ひそかに声をかけてきた。「15分で1万円のバイトに興味はありませんか?」水品さんが決して笑わない理由と、怪しい仕事の真の目的は…?傷ついた過去やトラウマを持つ二人が出会い、ある仕事を経て次第に立ち直っていく、ミステリータッチの優しい青春ストーリー。第7回ポプラ社小説新人賞“特別賞”受賞作!
疾走する馬に乗ったまま的に向かって矢を射る“流鏑馬”がさかんな青森県十和田市。そこに住む弓道部の舞衣子は、東京からやって来た同級生で、元・弓道の国体選手の美鶴に入部を勧めるも断られてしまう。実は美鶴は、四年前に桜流鏑馬で優勝した舞衣子の雄姿に憧れ、流鏑馬をやるために十和田に来ていたのだった。「一緒に流鏑馬をやろう」と言う美鶴だが、舞衣子にはあるトラウマがあってー。流鏑馬に挑む女子高生ふたりの爽やかな感動青春ストーリー!
「俺と夫婦になってください」 鬼の求婚で新たな事件がーー。 累計30万部超、あたたかな涙が流れるやさしい明治人情妖怪譚! 永遠の命を授ける謎の妖怪アマビエが、再び江戸に出没したーー 古道具屋「荻の屋」の主・喜蔵と妖怪相談処を営む小春は、 河童の棟梁・弥々子の頼みで、アマビエの鱗を探すことに。 その帰り道、喜蔵は想いを寄せる綾子が、見知らぬ男といる場に出くわし動揺する。 それぞれの想いが交錯する中、喜蔵と小春は大きな決断を下すことにーー。 明治人情妖怪譚シリーズ第二部、感動と感涙の完結編!
札幌市中央区の中堅私立星海高校に入学した達樹は、とある理由から、人とのコミュニケーションが苦手だが、人なつこいクラスメイト、ヒナと友達になる。ある日の帰り道、自分をつきとばしていった見覚えのある人物を追いかけていくと、隠れ家のようなスープカレー屋にたどり着いた。その店で出された“特別なひと皿”を食べた達樹には、小さな異変が起こり…。少し不思議で元気が出る、美味しいハートフルストーリー!
どんな遺体も、まるで生きているかのように復元できる天才遺体修復人『M』。彼はこの世ならざる光を見、死者の言葉を聞き取るという。が、ある理由で資格を剥奪された。それでも依頼は途切れることはないー。専門学校の葬儀科で学ぶ葉山ケイトは、事故死した父がMの施術を受けたことがきっかけで彼を探し始める。百合の花を目印に出会ったふたりを待つ運命は…。この生の先にあるものは何なのかー読めば必ず涙する!切なくも美しい感動作。
だめだ、彼にはみせないで…… 「起きろ、ランス」頼むから。 魔女の視た未来は再現されるのか。 いよいよ一同は妖精の国へ。 ウィッツバリーで対ファンタズニックの仕事について学び始めたカイ。ある雨の晩、ランスの身に異変が起こり、ロンドンからエドが駆けつける。ランスの抱えていた秘密とは? 森の泉にシンシアが現れなかった理由とは? 魔女の視た未来とは? それぞれの思惑が飛び交う中、一行は妖精の国へと向かうため、ハロウィンの夜に集結する。危険に満ちた行程で、「奪還」という目的は果たして達されるのか。緊張と興奮ののちに感動が訪れる、シリーズ最終巻! <目次> 第1章 雨降りの夜に 第2章 熟(ルビ:う)れたスティグマ 第3章 役に立たない異邦人 第4章 フェアリー・クイーン 第5章 未来の終わりと始まりと エピローグ あとがき 装画 ハルカゼ
震災で身よりを失い、親戚に引き取られて育った縁(ゆかり)は、不動産屋の店主に「マヨイガ」の住み込み管理人にならないかと誘われ、家を出る。しかし、「今は人の住んでいないシェアハウスのようなもの」と説明されたマヨイガは、とんでもない家だった。不思議な家で、「人」ではない同居人たちに囲まれてすごすうちに、縁は自分の過去に向き合い、ずっと抱えていた心の傷を癒やされていくー。優しいあやかしと青年の物語。