出版社 : 一二三書房
大貴族である父から勘当されたサファテは、行き着いた辺境の廃村を「リバティ村」と名付けると、魔法学校の元同僚のエルデナ達とともに新たな暮らしを始める。村の開拓を進める中でサラマンダー騒動を解決した功績により王都から辺境子爵に任命されると、観光資源である温泉を活用するなど領主として開拓を着々と進めていく。地下迷宮魔人ジャンバレアや戦闘魔人リルポップと想定外の仲間の加入はありながらも、順調に村興しをしていくサファテだったが、そんな中リバティ村の北にある辺境都市バトコンベ領内で謎の巨大魔獣が発生し、リバティ村へ向かってきているという報せを受ける…。サファテ達はリバティ村を守れるのか!?
故郷を旅立った親友フェルノートを見送ったクリスは、ゴロリーとエリザの教えのもと冒険者になるための修行に励んでいた。そんなある日、“聖女の再来”と呼ばれるまでになった友達であるティアリスが襲撃されてしまう。力を使いすぎた影響で倒れてしまったティアリスだったがクリスと不思議な魔物ホワイトの力もあり一命を取り留めたのであった。その後も自身の固有スキルである“シークレットスペース”と“エクスチェンジ”で、様々なスキルを取得しながら日々を過ごし、ついに冒険者登録の日を迎えた。そして、念願の冒険者になったクリスが迷宮に潜っているとおかしな集団に遭遇してしまう。果たして彼らの正体は…。
12歳を迎え冒険者&学園生活を楽しんでいたカインは、創造神ゼノムの依頼で訪れた地で初代国王ユウヤと出会い、自身に与えられた使命を知る。 その後、故郷グラシア領で起こった魔物の氾濫を、魔王のセト、ユウヤの創った世界で仲間になった神獣ハク、ギンとともに見事解決へと導いたカインであったが、その自重知らずの行動は相変わらず国王たちの頭を悩ませるのであった。 そして子爵となったカインはドリントルの街の領主となったのだが、この街は多くの問題を抱える街であった……。
自分の父親が国王であることを知らず、私生児として育てられたシルド。母親とともに村では蔑みの目で見られていたが、シルドが13歳の時に母親が結婚、シルドは邪魔者となり村から出ていかざるを得なくなる。別れの際、母親から受け取ったのは、父親から預かったという一振りの剣。自分と母親をこのような寒村に置き去りにしていった父親の頭を、この剣で叩き割ってやろう。その思いを胸に、若きシルドは王都に向け旅立つ。
同級生達とのお別れ会を終えた高校生天野涼の前に、突如異世界の魔王を名乗る男が現れる。グレイオスと名乗るその男は、とある理由から自身の後継者を探しており、異世界シャンゼリオンに存在する神器のひとつ『トゥルーミラー』の導きにより後継者にふさわしいとされる涼のいる世界に降り立ったのだ。力を試すべく剣を交えたグレイオスにその資質を見せた涼は、魔王とともに異世界シャンゼリオンに渡った。だが、魔族領で後継者としてお披露目された涼を待ち受けていたのは、突然現れた異種族の少年を認められない魔族との決闘であった。吉野匠が放つ新王道バトルファンタジー開幕!
広大なパルマ王国の首都・王都パルマの大貴族、グリード家次男サファテ・グリード。権力を振りかざし、やりたい放題の家族とは違い、魔法学園の教師として真面目に働き、勇敢な青年だが、庶民から法外な税を取り立てる傲慢な父親に意見したことで怒りをかい、学園どころか王国、辺境都市からも追い出されてしまう。魔法学校の同僚・エルフのエルデナと、猫人メイドのウーニャ共に行き着いた先は、森の奥で廃屋になった誰もいない宿場町だった…。元貴族の青年が、『仲間たち』と巻き起こす心温まる辺境生活記!「小説家になろう」発第5回ネット小説大賞受賞作。
平凡な人生を送っていたはずの少女ハルの前に現れたドラニアス帝国の竜騎士クロナギ。クロナギからドラニアス帝国の唯一の帝位継承者であることを告げられたハルは、突然訪れた人生の転機を受け入れることができずにいたが、皇帝になるためではなくジジリアの森で出会った小竜のラッチを故郷に帰すという目的のためにドラニアスを目指すこととなる。クロナギの邪魔をすべく追ってきた三人の竜騎士との出会い、トチェッカでの魔賊討伐を経て一行はラマーンへと向かっていたのだが、道中ハルが風邪で倒れてしまう…。未発表エピソード収録!
剣と魔法の世界を舞台にしたVRMMO『ザ・ディスティニー』。ゲーム世界で最弱化した姿のまま囚われてしまった最強の糸使いカミュは、呪いのアイテムを使うことで元の力を取り戻すことに成功する。最弱化した時に自身を貶めた者たちへ、アルマデルとして正体を隠しながら復讐することを決意したカミュ。決闘場という特殊な空間を使うことで第一の復讐を果たし、次なる復讐対象であるリンデルの行方を追っていた…。
アレンティス=アインベルク、17歳ー職業『墓守』。アインベルク家は代々ローエンベルク国営墓地の管理を任されている男爵家であり、現当主のアレンは、墓守として毎晩国営墓地の見回りを行っていた。ここローエンベルク国営墓地では、夜な夜なアンデッドが自然発生し、それを駆逐するのが彼の日課であった。そんなある日、いつものように見回りをしていたアレンの前に吸血鬼の男女が現れる…。
通り魔から幼馴染の妹をかばって死んでしまった椎名和也は、カイン・フォン・シルフォードという貴族の三男として剣と魔法の世界に転生した。夢にまで見たファンタジー世界に胸を踊らせるカイン。この世界では五歳になると洗礼を受け、神々の加護を受ける慣習があり、五歳の誕生日を迎えたその日、カインも洗礼を受けることに。だが、そこで与えられたのは多大過ぎる神々の加護と、もはや規格外とも呼べるステータスだった。自身の力を隠そうと努力するカインだったが…。冒険者を目指す少しドジな少年が、自重を知らない神々と王国上層部や女性たちに振り回されながらも成長していく、王道異世界ファンタジー!「小説家になろう」発第5回ネット小説大賞期間中受賞作。
ウラム公爵領攻防戦においてトラスベリア王国グレイグ公の軍勢に勝利したグラミア軍。グラミア快進撃の報せが周辺国に轟く中、ナルは次の一手としてグラミアの支配体制の強化と周辺国家からの侵略への対抗策を展開する。グラミア東部国境の異民族問題には、ハンニバルが、旧アラゴラ王国の統治強化にはアルウィンがそれぞれ対応するその頃、東部都市国家連合のオルビアンでは、グラミア軍、帝国軍の諜報戦が激化し、グラミアとの開戦へと世論が動き始めめていた…。
とある地方領主の元で下女として働く、ごくごく平凡な少女ハル。3年前に亡くなった母の形見である指輪を落としてしまい落ち込んでいたある日、領主仕えの魔術師であるカミラが形見の指輪をつけている事に気付き返してほしいと懇願するが、泥棒扱いされた事に怒るカミラと、カミラを寵愛する領主に取り合ってもらえない。本当の指輪の持ち主であるハルを疎ましく思うカミラは、ハルが森でドラゴンを匿っている事を知り、それを理由に森でハルを始末しようとするのだが、そこに巨大な魔獣が現れハル達に襲いかかる。絶対絶命のその時、現れた黒い軍服を着た男が告げる言葉が、平凡な少女の日々を一変させる…。
莫大な魔力と死属性魔術を駆使し、コボルトキングを倒しグールの集落の英雄となったヴァンダルーは、ザディリスの元で無属性魔法を習得すべく集落で生活していた。ザディリスの老化問題、集落の少子化問題などに取り組みながらも穏やかな時間を過ごすヴァンダルー達。だが、その頃グールの集落を壊滅させるべく、ノーブルオークのブゴガンが率いるオーク軍団が迫っていた。
修学旅行中の事故で死亡した天宮博人は、輪廻転生を司る神ロドコルテの手違いにより、手に入れられるはずの特別な力や幸運を得る事無く第2の人生を迎えてしまう。能力も幸運も無い故に、転生先の世界『オリジン』で実験体としての人生を歩む事となった博人は、繰り返される実験の中で『オリジン』に存在しなかった“死”の属性魔術を獲得したが、十年以上の実験の末、悲劇的な最期を迎え第2の人生を終えた。次なる転生のために再びロドコルテの元に戻った博人。だが復讐心にかられる博人を危険視したロドコルテに第3の人生においても何の力も与えられずに転生させられた博人は“4度目は嫌!”だと、莫大な魔力と前世で獲得した特殊な死霊魔術を駆使して、3度目の人生をダンピールのヴァンダルーとして生きていく。第四回ネット小説大賞受賞作品!!!
聖紅騎士団総長シュケルを負傷にまで追い込み、神聖スーザ帝国とのクローシュ渓谷決戦に勝利したグラミア。アラゴラ王国の制圧、2度に渡る帝国軍の撃退、リュゼ地方の奪還というグラミアの躍進は、これまでグラミアを小国と侮っていた周辺国にその名を知らしめた。そんな中、周辺国のひとつ、トラスベリア王国の選帝公グレイグは、対グラミアの拠点としてドラガンが治めるウラム公領への進軍を開始する。一方、帝国ではクローシュ渓谷決戦で戦死したズラン・ゴラン枢機卿に代わり、新たに選出されたローター枢機卿とアルメニア軍との戦いが幕を開ける。
勇者の町レインで行われていた勇者レンの魔王討伐の旅への出発を祝うパレードの途中、パレードの邪魔をしてしまった少女を守るために、勇者を叩きのめしたことで、勇者教を信仰するシェイン王国から追われる身となった少年傭兵ユート。旅の途中で出会った仲間、任侠組織ゼンジ組のキョウスイと欲望の街ネムステルの踊り子ランジェと共に、隣国であり王国と敵対する国アルヴェイシャへ逃げるためのホシミツ山の道中、またしても勇者一行と遭遇したユートだったが、勇者達との戦いには完勝したものの、王国の騎士達に捕らえられ、ついに投獄されてしまう。果たしてユート達の運命は!?
ディザイドリウム大陸を襲った新種のシグルのドリアークや複数の凶悪なモノセロスたちを、ジャノをはじめとしたディザイドリウム騎士団の協力により、撃退したベルリオットとリンカ。しかし、この一件で証明された大陸落下説によってリヴェティアのみならず、各大陸の王も大陸降下の問題を無視出来なくなっていた。大陸を浮上させている“運命の輪”に蓄積されるアウラの減少が招いた大陸落下ーその果てにあるのは狭間の世界の滅亡。ディザイドリウム国民のリヴェティア大陸への移住が進む中、聖都メルヴェロンドではリヴェティア王リズアートの提言により、最後に残る大陸ー人類最後の砦を決める『七大陸王会議』が開かれようとしていた…。
“白薔薇の剣”に選ばれたハーランド王国の王女オヴェリアは、国王よりゴルディアに現れたといわれる黒き竜の討伐の命を受け、傭兵隊長のカーキッドと共に旅立つ。ゴルディアへの船が出ている街、エンドリアへ向かう馬車の道中、襲撃してきた盗賊を撃退したオヴェリア達だったが、騒動の最中、燃え移ったランプの火が森に広がってしまう。そんな中、オヴェリア達の前に水の魔術師レトゥとその弟子マルコが現れる…。