出版社 : 一二三書房
リヴェティア大陸を揺るがした『レヴェン国王暗殺事件』より数日後、王となったリズアートは国の復興の手続き、騎士団の立て直しに追われていた。一方、前団長グラトリオを倒した実力から、王城騎士団長ユング直々に、王城騎士への誘いを受けたベルリオットは、騎士団序列十位リンカ・アシュテッドの指揮下に入り、王城騎士として“災厄日”の防衛戦の任務にあたる事となる。そんな中、リズアートの元にディザイドリウム大陸に起きている異変について報せが届く…。
二五〇年続く王政国家、ハーランドでは、四年に一度の国を挙げての祭、薔薇の大祭が始まろうとしていた。祭の開幕を告げるのは『薔薇の御前試合』-優勝者に与えられるのは“薔薇の騎士”の称号。闘技場にて対峙する白と黒の剣士の戦いの行方は!?これは王国最後の王女にして、最後の『白薔薇の騎士』の物語。
クローシュ渓谷でのバザールの謀略による王女軍敗戦に端を発したグラミア王国王女イシュリーンによる王家反乱軍の蜂起。偶然ながらも王女を救ったナル、“雷神”と呼ばれた傭兵ダリウスとモルドバ伯爵マルーム、オデッサ伯爵ルヒティをはじめとしたグラミア各地の諸候の協力によりルマニア地方の制圧を成し遂げた王女軍だったが、迫り来る帝国軍の脅威に対抗する為にも、ウラム公爵バザールから王家を取り戻すべく、王女達は次なる戦いに身を投じる事となる。敵は国務卿ウラム公爵バザールー果たして王権奪取は成るのか!?
14歳の少年ユートは、幼い頃故郷の村を焼かれて両親を失った。今も夢に見る記憶…村を焼き払い村人を殺していた者達が、掲げていたのは王国の紋章。無力な少年に王国に立ち向かう術は無かったが、命を救われた師に厳しい訓練を受けたユートは少年傭兵となり両親の死の真相を知るために旅に出る。旅の途中、色々な人々や仲間、そして強敵達と出会い、王国の秘密と勇者教会が掲げる勇者信奉の真実を目の当たりにしていくのだった。
神が住まう天上。魔物が住まう地上。そして人が住まうのは狭間の世界…。狭間には浮遊する七つの大陸があった。大陸が下がれば強い魔物が多く現れ、大陸が上がれば魔物は現れずひと時の安寧を得られる。大陸浮遊の原動力を司るのは神より与えられし“運命の輪”。二千年の時を経て、その“運命の輪”に異変が起こり始める。避けられない滅びの時。一人の少年が蒼き翼で天地狭間を翔け抜けるー。