出版社 : 主婦の友社
グランエンドの国主の城からやって来た六天将の長、ミコトによる監査が終わった。結果は問題なしと判断され、ミコトはアユタ姫の命令によってシュリの過去を探るために、シュリのことを最もよく知っていると思われるテビス姫の周辺を探るために、ニュービストへと旅立った。その後、シュリはネギシに特別な料理を作ってほしいと催促され、困った事態に陥る。アユタ姫専用の料理人として赴任しているシュリとしては、アユタ姫以外の個人のリクエストに応えると問題になる可能性があるため断ろうとするものの、勢いに押されて了承してしまうのだが…。
想像もしなかったなりゆきで、たったひとり異世界のとある場所へと戻ってしまったヒカル。そこは存在自体が「おとぎ話」とも言われるようなダンジョン「ルネイアース大迷宮」だった。ヒカルをここに連れてきた張本人であるソアールネイ=サークは、今いる場所がちょうど大迷宮の中間であると言い、さらに深く潜れば「魔術の真髄」を見ることができると促すが、ヒカルは日本にひとり残したラヴィアが心配で、地上を目指す。大迷宮は自然を模した巨大空間になっており、ヒカルはそこでさまざまな生き物と宝箱を発見することになる。その大迷宮にはモンスターを討伐するべく獣人王ゲルハルトが先遣隊を率いて乗り込んでいたのだった。
獅子族のあにまる、ライオネスが島リーダーを務める完全武闘派の異色島、ぶどう島と友好関係を築いた、サラリーマン森進率いるおじさん島。今まさに、島ランキング一位と二位の島との同盟締結式が行われようとしていた。そこに集まったのはぶどう島の傘下島のおじさん達。「あー、いやはや、私は小森健三郎(50歳)。ショーバイショーバイ島のリーダーです」「俺達、天上天下唯我独尊島だぜ!リーダーの森之丞佑季(38歳)だ!夜露死苦!」「ホンカンは森田雁馬と申します(43歳)。GANMA島のリーダーで、警官をやっております!」おじさん、おじさん、おじさん。右を見ても左を見ても一癖二癖もある、おじさんだらけ。シリーズ最高のおじさん濃度の高さに、あなたはついていける!?
新勇者アルティナはカインと決闘したものの和解して、仲間に加わることになった。そしてリズことリーズリンデたちの学園へと編入して、新たな道を歩み始める。人見知りするアルティナは、慣れない環境に戸惑いながらも良き学友にも恵まれて、学園での生活に少しずつ馴染んでいく。一方、勇者チームでも新メンバーの歓迎会として女子会が行われ、アルティナはシルフォニアたちと親睦を深めていく。当のアルティナはカインとの恋の進展をあれこれ聞かれて困ったり照れたりするが、そんな腹を割ったぶっちゃけた話によって彼女たちの絆はどんどんと深まっていった。
西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、また以前の仕事に戻る。蝗害、西都のお家騒動からようやく離れることができて、平穏な日々が戻ってくるかに思えたがー。猫猫が帰って来てもまだその友人たちに居候されて困る羅半。上司のげんこつを食らいながら、毎日おもしろそうなものを探す天祐。面倒くさい客の相手をしながら、どのように技女を引退するかを考える女華。弟の恋についてあれこれ画策する麻美。お嬢さまの心境に不安しかない燕燕。言動と心境にずれが生じ、ちぐはぐな行動ばかりしてしまう姚。蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。西都でも中央でもそれぞれ違う人生があり、皆が皆、自分なりの悩みを抱えて生きていた。
アバンシアにて日常を送っていたルードだったが、近隣でゴブリンの巣が発見されたと報告を受ける。時を同じくしてニンから、行方不明になっている聖女の捜索を手伝ってほしいと依頼を受ける。ゴブリンの巣内部に聖女と思われる反応を確認したルードは、仲間たちともにゴブリンの巣の攻略へと向かう。ゴブリンの巣の攻略を行うとそこには依頼にあった聖女ミーティの姿があった。ミーティを保護して一件落着と思っていた矢先、ミーティから新たな依頼をされる。「魔物に襲われているイージス村を救ってほしい」。そう語るミーティの傍らには、異様な魔力を持つ魔王リービーが姿を見せた。
「戦う乙女達の庭園」という呼び名に偽りはなかった。生徒会役員の一人、アントワネットの凶行を退けたのも束の間、今度は風紀委員を名乗る連中がアルトとテイタニアの前に現れた。学園の治安を守る名目で一戦交えると思っていたが、風紀委員長のニィナは生徒会長のウツロと対立する立場で、彼女をその座から引きずり下ろす為に囚われたアントワネットの対話を、悪事を暴いたアルト達に対する筋道を通す為に現れたのだ。学園内の権力闘争には興味は無いが、ウツロには外敵因子と関わりの疑惑があり、何よりも負けっ放しなのは癪に障るので、とある条件をつけたのだがー。
クロエの占いにより、名も知らぬイストリアの王女を助けるため、キッドはリカルドの故郷イストリア王国へと向かう。そこに待ち受けていたのはストゥルトゥスの黒騎士を一方的に殲滅した、見た目少女の戦闘狂魔導師メリル率いる魔導戦鬼と呼ばれる特殊部隊であった。メリルとの対話(物理)を終えると、今度そこに現れたのはリカルドの妹!?リカルドの妹からイストリア王城の調査を頼まれたキッドは、占いでは王女が危険とのことで、急いで単身王城へと向かう。その道中、獣や敵の兵士に襲われる少女を発見して助けるが、彼女は囮として王女に化けた、王女付きの侍女だったー。
日本へと戻ったヒカルとラヴィアを、突然カメラのフラッシュが捉えた。「東方四星」と同じマンションに偶然住んでいた新聞記者、佐々鞍綾乃との出会いである。彼女に撮られた写真を取り上げようとしたヒカルだったが、あまりに記者としてポンコツな彼女が気の毒になり、写真を消すのと引き替えに「隠密」を駆使して彼女にスクープネタを渡すことにする。それは現職の大臣と政治家秘書が絡む、大規模な汚職事件だった。一方、ヒカルと入れ替わりにポーンソニア王国に戻った「東方四星」はポーラと合流するのだが、こちらでも予期せぬ大問題が起きていたのだった。
隣国ブロクス王国との戦争を防ぎ、魔法学校に帰ってきた少女たち。フェリスはブロクスでの暴走を止めてくれたジャネットに恩返しをしようと奔走し、そのためならなんでもすると言い放つ。「じゃあ…わたくしの恋人になってくださいます?」。我慢できずにお願いしてしまうジャネット。驚いたことに、フェリスは願いを受け入れる。降って湧いた幸運に、ジャネットは夢かと疑いながらフェリスとデートする。フェリスは恋人もデートもよく分かっていない様子だが、二人で可愛い洋服を見て回ったり、レストランに行ったり、演劇を観たりと満喫する。そんな中、ジャネットは奇妙な経験をしていたー。
ドラゴンが突如出現して騒然とする王都。討伐のため、ドラゴンハンターの一員としてカエデに与えられた仕事は倉庫でのハイポーションの生成だった。しかし、カエデは安全な王都ではなく、カルデノと共に魔物が徘徊する王都の外の補給所へ向かうことになった。防御は万全と思えた補給所であったが、巨大なトカゲが侵入して、立ち向かったカルデノは片腕をトカゲに噛みちぎられてしまう。カエデは、彼女を助けるために『妖精の水』と『天龍草』を手に入れ、マキシマムポーションを作って失った腕を再生させることに成功する。それを見たアスルは同じように手足を失う大怪我をしたアイスのために立ち上がるのだが…。
グランエンドでかつての同僚で友人である篠目と再会したシュリ。だが、シュリは再び遠くへと赴くこととなる。そこはグランエンドの支配者、ギィブの末姫であるアユタが長を務める前線基地であり、シュリをアユタの専属料理人にするためだった。しかしアユタは好き嫌いが激しく、激辛料理以外を食べると躊躇なく暴力を振るう手に負えない姫様だった。実際に被害に遭っている前任の料理人から話を聞いたシュリはアユタに激辛以外の料理を振る舞い、この状況を打開しようと決心する。アユタの激辛好きを改善し、シュリがここから去った後の料理人たちが危害を加えられないようにするために行動を開始するのだが…。
死の商人が行方不明になってからも絆達のプレイスタイルが変わることはなく、次のディメンションウェーブイベントへの準備を行う日々を送っていた。姉の奏の指導のもと、戦闘での連携スキルを闇影と行うなど、イベントに貢献していく絆達。更に手段を選ばず防御特化で挑む奏により、パーティーの強さはより盤石となっていった。その一方で、ディメンションウェーブのイベントは想像していたよりもずっと過酷で、やがてプレイヤー達は窮地に陥るようになってしまう。そんな時、前回のイベントで負け越していたしぇりるが立ち上がるのだった。彼女の考えた秘策とは一体…!?
玉鴬は、蝗害は異民族のせいで起きたと憤る民を鎮める名目で、砂欧に戦争を仕掛けようとしていた。壬氏は戦を避けようと頭を悩ませていたが、玉鴬の暗殺という思わぬ形で戦を回避することになる。しかし、領主代行を失った西都の舵を取る者がいない。壬氏は、いやいやながら西都の政務を執ることになった。猫猫は、心身ともに疲弊する壬氏を気遣いながら、怪我人や病人を診る日々を送っていた。そんなある日、壬氏は、領主代行だった玉鴬の息子たちを、西都のために後継者として政治を教え、育成してほしいと頼まれる。しかし、玉鴬の長男・鴟梟はどうしようもない無頼漢であった。他の二人も後継者教育を受けたことなどないことがわかり、猫猫は頭を抱えてしまうのだがー。
右目の魔女は、待ちくたびれていた。いつまで経っても自分を狩りに来ない魔女狩りの遅すぎる到着に、憤りさえ覚えていた。それでも右目の魔女は、魔女狩りへの協力を誓った。右目の魔女が、私が、君に恋をしたから。最後の希望に殺意を抱かなければならない、魔女狩りが陥った最悪の自己矛盾を解消するため、右目の魔女は提案する。「これまでに君がされて嫌だったことを、私がやるのはどうかしら」「…拷問ですね」。魔女狩りは語り始める。長靴、オーストリア式梯子、掃除屋の娘…凍える寒い冬、廃墟に監禁され、絶え間なく浴び続けた暴力と苦痛についての記憶をー。エグくてエモくて愛しい、拷問と日常のガールミーツガール。
王国軍対反乱軍の戦争が始まった。何とかして戦争を止めたいリョウの前に、隷属魔法にかかっていると思い込んでいる王国最強の魔法使いヘンリー王弟が現れる。ヘンリーは、反乱軍の独立を許す代わりに、リョウと自分との婚姻を提案してくるのだが…。婚姻を了承すれば、穏便に戦争が終わるという。戦争が望まない結婚か…リョウは複雑な思いを抱えながらも、その提案をのもうとした時、アランがやってくる。アランは、それはどちらのためにもならないと訴えた。結果、リョウが選んだ道は…!?
カヴェンディッシュの屋敷で解放軍の残党を倒したアスラとミレディ。しかし、アスラの病状は改善せず、二人は治療法を調べるために水都メーザを目指した。無事にメーザにアスラを連れて来たミレディは、ミカルドからレイヴンの残した薬と遺言書を受け取る。遺言書には『エルフの里』に行くよう記されていた。ミレディは山麓都市ツァイオンに立ち寄り、住民の力も借りるなどして、ロック山脈にあるエルフの里に辿り着く。エルフの里の族長ガルダの話によると、山頂にいる精霊に会えば、アスラの病を治してもらえると聞き、山頂に向かうミレディだったが、そこにいたのは、水属性の神級精霊コーラスだった。
スーニティ領内の主要な街や村を回っていたシュリたちだったが、魔人リュウファ・ヒエンの襲撃によってシュリが誘拐されてしまった。ガングレイブたちはシュリ救出のために他国に支援を求めるが、デビス姫はシュリを手に入れる最適な時期を狙うという思惑を抱いていた。リュウファはシュリを連れ、目的地であるグランエンドに向かう。シュリはリュウファの主が自分と同じような転移者…地球から来た人間であることを知る。そしてシュリがリュウファに従うかわりに誰も殺さないという約束を二人はかわす。やがて、もう少しで国境を越えるところで、シュリを奪還に来たリルたちがリュウファに追いつき、戦闘が始まるのだがー。