出版社 : 小学館
武勇の誉れも高いが、酒豪の誉れも高い範国白虎将軍ジョセフィーヌ・飛だが、このところ元気がない。というのも、彼女は今、何者かに命を狙われており、そいつに雇われたモーリス・爬とかいう死霊使いが操る死霊に日夜、悩まされているからだ。悪霊祓いで有名なオーギュスト・慈老師や、その弟子エイミーの助けを得て、一旦は、死霊を退散させたが、元凶を倒さない限り、この悪夢から逃れる術はない。おまけに、慈老師からは、飲酒を固く禁じられてしまった。禁酒してから49日。「酒が飲みた〜い」叫ぶ白虎将軍なのだが…。
時は巡り、時は満ち、今や若き天才武将、「蒼の王子」と謳われるまでに成長したフェランは、遂に憎き敵国バハウ帝国から、故国エルミネールを奪還した。しかし、それは、ひとえにフェランの参謀として味方してくれた翼人・アルジェリックのおかげでもあった。そして兄ジークが、隣国リンバーグ皇国に幽閉されてまで、フェランをかばった結果でもあった。フェランは、ジークを平和裡に返してもらうべく、リンバーグに使節団を派遣するが、リンバーグの返答はつれないもの。又、魔法神殿の怪しい動きは、フェランを苦しめる基となるが…。
1学期の終業式の日。三雲隼人のクラスに転校生がやってきた。が、隼人は、彼に殺気めいたものを感じた。同じ忍者の“匂い”がするのだ。さては、女神降臨剣を狙っている敵なのか…。突然、隼人の所へ父・雷蔵が現れた。忍者装束の一団と人面をもった黒い獣によって、甲賀の里が襲われたという。早速、隼人は、両親と共に甲賀へ向かった。甲賀では、雷蔵の父で総領である佐武郎が、誰に次期総領を指名するかでもめている最中でだった…。
天界を追われた皇子・鼓童の冒険ファンタジー。躍童の謀略によって皇位継承権の争いに敗れた鼓童は、天界を追われることに。なんとかして反旗を翻そうと策を練っているところを、紅珠児という娘に助けられて…。
かつて、千年もの昔。“雷電”と称した弓生が、師とも神とも崇めた安倍清明を殺した蘆屋道満。九天地会の知徳こそ、道満が甦った姿だった。-人も世も、もう二度と呪ってはならぬ。怨鬼にはなるな-と弓生に誓わせた清明。知徳の正体に気づいた弓生だが、道満への怨みと、清明との約束の板挟みで悩み続ける。それを見た聖は、ひそかに道満を自分の手で殺すことを決意する。しかし“本家・神島”から届いた指命は、道満を生け捕りにすることだった。妖気満ちる東京を舞台に、ドラマはますます白熱。大人気シリーズの第5巻登場。