出版社 : 朝日新聞出版
警視庁捜査一課の“お荷物”刑事・志麻由子は、女性ばかりを狙った絞殺鬼を追っていた。犯人は「帰ってきました。ナイトハンター」と声明を出して世間を騒がせていた。ある夜、張り込み捜査中に首を絞められる。気を失う直前、ナイトハンターが耳元で囁き、謎めいたことを言う…。目覚めると、そこは見知らぬ世界で、「光和27年・アジア連邦・日本共和国・東京市」といった。由子は東京市警で異例の出世をしたエリート警視、秘書官だと名乗る男性は、別れたはずの恋人だった。警察内部では憎まれ孤立し、町に出れば犯罪集団から命を狙われた。由子の身に何が起きたのか。ナイトハンターとは誰なのか。この世界にいた本物の由子は、今どこにいるのかー。執筆10年におよんだ大長編!パラレルワールド警察小説。
法務省の官僚・神谷道雄が殺害された。被疑者としてアメリカ人のプロの殺し屋の可能性が浮上、警察庁警備局警備企画課のキャリア・隼瀬順平は、専任チームでの対処を課長から命じられる。だが翌日、事件が未解決にもかかわらず、警視庁の捜査本部は大幅に縮小、隼瀬らのチームも急遽解散を告げられて…。事件周辺でささやかれる「キンモクセイ」という謎の言葉。誰が味方で敵なのか?日米関係の闇に挑むスリリングな警察小説。
ルシフェル教団が指定した人質の交換場所へ下見に訪れた真壁雲斎。その時、近くでごくわずかな気配が!!瞬間、みごとなまでに気配を絶った相手、それは宇名月典善であった。「一度だけ仕掛ける」-典善は“本気の遊び”に雲斎を誘う。一方、教団アジトから脱出を図る菊地良二の前に、フリードリッヒ・ボックが現われる。菊地の身体のなかで何かが激しく音をたてて回り始めた…。絢爛たる伝奇大河小説、『魔宮変』に突入!
【文学/日本文学小説】大鳳吼は九十九三蔵の協力を得て、織部深雪を拉致したルシフェル教団のもとへ。深雪の無事を確かめるが、庭で番犬と化した菊地に出会う。一方、九十九を追ってきた龍王院弘は、森で宿敵ボックに出くわす。著者渾身の大河シリーズ「キマイラ」待望の最新刊!
中学生の九十九三蔵は、円空寺で、真壁雲斎を訪ねてきた久鬼麗一と初めて出会った。その後、西城学園の入学式で再会した二人の間には、次第に友情が芽生えていく。その頃、西城学園は、「もののかい」という空手部と関係があるらしいグループによって支配されていた。一年生の夏休み、箱根の別荘で過ごしていた久鬼と九十九は、同じ場所で行われていた空手部の常軌を逸した合宿を目撃するが…。待望の新作第12巻!
大鳳吼と久鬼麗一のキマイラ化を抑えるべく奔走する真壁雲斎。亜室健之から聞いた恐るべき秘密を九十九三蔵に語り始める。一方、スチュワート・ボックに拉致された織部深雪を助けるべく単身戦いを挑んだ菊地良二は、ボックの仲間と思われる久鬼にそっくりな謎の少年と対峙するが…。キマイラをめぐる血ぬられた歴史と伝説が明らかになる、奇想天外の第11巻!
人工知能TISSが社会、交通機関、人々の生活や思考までも管理している世界。だがコンピュータのエラーが起こり、高校生の冬と幼なじみの遼那は命を落としかける。二人を救ったのは球体関節人形の少女だった。その後も原因不明の航空機事故が相次ぎ、警察が捜査していたがー。
城下町・七凪町にある骨董店で、職人見習いとして働く荒木堅吾。お店に住む幼馴染みの姉妹とは最近気になる関係だけど、店に持ち込まれるのは呪われた掛け軸やら人形やら、いわくつきの品ばかり。必然、堅吾は起こったトラブルを解決することになるがー。恋愛&骨董店ミステリ。
若きバツイチ、さえない営業マンの服部は、別れた菜々子が忘れられない。一発逆転のビジネスで大金を手にし、もう一度プロポーズしようと誓う。だが扱う商品は、アートTシャツ、謎の美人画、伝説の宝石など怪しい物ばかり。服部は、くせ者の商売相手にダマされず、愛をゲットできるか!!!
家庭で厳しい「教育」を受けてきた少女は、不慮の事故で両親を亡くし、自由を手にした。ずっと禁じられていた甘いものを食べたくて、いつも気になっていたお菓子屋さんに行くけれど…。表題作ほか3編を収録。大人気の楽曲をマチゲリータ自らが綴る究極のホラー&ラブストーリー。
北海道は江別市にある「フクロウの丘」。緑豊かなこのハーブ園に住む「魔女」それが卯月杠葉だ。可憐な容姿に反して大の人嫌いの彼女には、感情や嘘を見抜く力があった。ある事情から魔女の下で働くことになった俺は、今日も秘密を抱えたお客を迎える。ココロゆさぶるキャラミステリ。
とある惑星の静止軌道上に浮かぶ人工衛星が、レジャーセンターとして改装されることになった。その目玉として宇宙戦艦のオペレーションシステムを流用したアトラクションが造られる計画があり、洋子の親友である千里がサンプルデータ取りに協力することに…。いつもは影の薄い千里が大活躍(?)する『千里、頑張ります!遊園地編』ほか三話を収録した、待望の番外編が全編書き下ろしで登場!!巻末にイラスト担当の赤石沢貴士氏による特別企画も収録!!
新たなミッションのために飛び立った美紀たちだったが、会社は爆破予告を受け、乗った飛行機は射撃レーダーに狙われた。突然の凶報から始まる謎の行方とは!?そして、天才少女学者スウがもたらした情報から、全世界が一つの目標へと動き始めるー。『ミニスカ宇宙海賊』著者の伝説のシリーズ、ノベルズ新装版完結編。宇宙をかけめぐる飛行士たちの夢が、いま現実となる。
超常の力によって動く機械仕掛けの巨人・操兵を使って国々が戦をしている世界ー西方随一の剣聖と呼ばれる騎士に育てられた少年デイルは、尊敬する義父を目標に自らも騎士となるべく騎士学校入学を目指していた。そんなデイルが国家間の陰謀に巻き込まれ生命の危険を迎えた時に、突如姿を現したのは謎多き朱色の操兵“アー・ハークス”だった!“聖刻”ワールドの新シリーズ、ここに開幕。
愛する人を事故から守るために、男は過去に跳ぶ。かけがえのない人の病を治すために、女は過去に跳ぶ。制約のあるタイム・マシンに乗って。たとえ命を救えたとしても、過去にとどまったり、再び現代に戻れる保証は何もない。しかし、それでも時空を跳ぶ者に、時の神クロノスの許しはあるのか?タイムトラベル・ロマンスの傑作として名高い連作に、感涙の書き下ろしを加えて贈る、奇跡の物語。
他の恒星系に進出を果たした人類が、その政治的勢力を大きく『連邦』『同盟』、そして『連合』の三つに分けて争っている時代。連合の士官学校を優秀な成績で卒業したタケル・ミナモト少尉は、銀河辺境の第八管区を守るワールマン大佐の下に士官として配属されることになった。ワールマンは英雄と呼ばれるほどの軍功をあげているにもかかわらず、昇進を拒み、佐官ながら方面軍司令となった変わり種だ。しかも、実は戦争が大嫌いのオタクで-。
贅を尽くした内装、最高のサービス、技術の粋を集めた強力無比の蒸気機関車に引かれ、大陸を高速で横断する豪華寝台列車、その名は「千マイル急行」。今、特に選ばれた老若男女を乗客にして、列車ははるか東へと旅立った。そこに固く封印された貨車と禍々しい装甲車両が連結されたとき、旅の真の目的が明らかになる。鉄路をさえぎる数々の障害と陰謀。それでも列車を進ませるもの、それはいったい何か。