出版社 : 笠倉出版社
「さっさと殺してくださいませんか?」 断罪されるのは、これで五回目。 繰り返される人生に疲れ果てたシャルロッテはパーティー会場の中央で大の字になった。 そこに突然、事態を面白がった大陸一の魔術師・ヴィムが現れて、使役する悪魔とともに窮地を救ってくれる。 「あなたを俺のものにしようかと」 助けたお礼に求められたのは「シャルロッテを口説く権利」!? 迫ってくる彼に戸惑うも、いずれは飽きるだろうとシャルロッテは思っていた。 本当は面白みのない、ただの令嬢であるとわかってしまえば、きっと──。 けれど、彼からの溺愛求愛は止まらなくて……!?
「ずっと前から好きだった。どうしても諦められなかった」 フランチェスカが第一王子婚約者の立場を利用する悪女だという噂が流れているらしい。 「本当にやったのか?」「からかわないでよ」 幼馴染のエルはわかっているくせ冗談交じりに聞いてくる。 けれど婚約者の浮気現場に遭遇したある日。 蔑ろにされているとわかっていたけど…と思わず涙したフランチェスカを 偶然通りかかったエルが慰めてくれて……。 これを最後にしようと、フランチェスカは第二王子お披露目の夜会へ単身向かう。 仮面の男にダンスを申し込まれたけれど、 仕草も何もかも見覚えのあるこの人はもしかして──!?
とある事件がきっかけで、力が足りないと聖女の任を解かれたセシーリア。さらには婚約も破棄され、異国フェーグレーンへ行くよう命じられてしまう。向かった加護もなく荒れた国では王・フェリクスが瘴気に蝕まれ倒れていた。「聖女でなくても私の能力を求めている人の役に立ちたい」苦しむ彼を見てセシーリアは願い、魔力切れを起こすまで浄化の力を使うとなんとか彼を助けることに成功。「どうかこの国の力になってほしい」誠実に言葉をかけてくれるフェリクスとの距離は徐々に縮まり、心を通わせるようになるけれど…!?
スフィアは死に戻りをきっかけに、復讐を決意した。虐げてきた家族、婚約者…彼らの言いなりにはもうならない。そう決意したスフィアの前に、前世では関わりのなかった王子・ヴァイスが現れ、協力を申し出てきた。しかも「君だけを永遠に愛してる」なんて告白と一緒に。彼が一途に差し出してくる愛はどこまでも甘く重く、蛇のようにスフィアへ絡みついてきてー。
気付けば見知らぬ部屋で、記憶も名前もなくして浮いていたわたくし。どうやら死んで幽霊になってしまったみたいです。部屋の主である王子・リヒト様は命を狙われているらしいので、幽霊として城中の壁をすり抜け、お役に立とうと思います!彼から「トリア」という名前をもらい、協力して黒幕を探していくうちに、「私は幽霊と婚約者になるのもやぶさかではない」なんて言われるほど、距離が縮まってしまってー!?幽霊令嬢と腹黒王子のドタバタラブコメディ。
魔法学園の入学式。前世の記憶とともに自分がヒーローとヒロインの仲を引き裂く悪役令嬢だったことを思い出したミナ。けれど八年前に侯爵家を抜け、今は平民として生活をしていた。貴族との関わりもなく、小説とは全く違う世界でこのまま自由な学園生活を送れると思っていたのだが…。第二王子・アルフォンスと並ぶ魔力量や、特殊な属性のせいで目立ちたくないのに目立ってしまってー!?愛されたかった元悪役令嬢の転生×逆転ラブファンタジー!
「君を選んだのは一番都合のいい相手だったからだ」魔力のない「無能」に生まれたせいで、家族から虐げられていたミラベル。しかも冷酷非道と噂の男爵・イリアスとの婚約を勝手に決められてしまった。男爵家でも、きっと家族と同じように冷遇されるだろう…。そう覚悟していたけれど使用人たちはミラベルを好いてくれ、穏やかな日々を過ごすうちに本来の自分を取り戻していく。ある夜ミラベルの手料理をきっかけに、イリアスからは不器用な愛情を向けられるように。しかし実は国を揺るがすほどの能力をミラベルが持っていたと判明するとー!?クールな溺愛男爵と「無能」令嬢の不器用ラブロマンス。
結婚式を目前にしたある日、エレンは婚約者の浮気現場に遭遇してしまった。彼との結婚は自分から破談にして、新たな婚約者を探すことに。けれど、出逢いはあってもなかなかうまくいかない。それはエレンが毒の扱いに長けた特級薬師の後継者だったから。結婚相手には、婿入りしてくれて、エレンが毒に関わることも、娘を薬師にすることも許してくれる人がいいーって条件が多すぎる!?心から信頼し合える人と愛のある結婚をしたいと思うけど、理解してくれるのは護衛のステファンだけで…。