出版社 : 笠倉出版社
「俺のそばで、その命が尽きるまで書き続けろ」 エリスには秘密がある。それは正体を隠してロマンス小説を書いていること。 けれど、いい加減結婚しなくてはと執筆活動は止まっていた。 ある夜会で連れ去られたエリスを待っていたのは暴君と名高い皇帝。 殺されるのかもと覚悟を決めるエリスだが……求められたのはサイン!? 皇帝はエリスの小説の大ファンだった!? そのまま始まる軟禁執筆生活。冷酷でも顔がいい皇帝にエリスの筆も乗って……。 「陛下は私(の創作)にとって、なくてはならない特別な人ですわ」 血塗れ皇帝×鈍感地味令嬢、ロマンス小説から恋は始まるのか──?
邪気を取り込むことで体中に現れる黒文様。 それが原因で「邪気食い聖女」と呼ばれるエステルは捨てられた。 おまけに聖女の職も奪われそうになるけれど、給金がないと実家が成り立たない! 困るエステルに紹介された再就職は辺境での下働き。 けれど、なぜか血まみれ公爵と恐れられるアレクの婚約者として迎え入れられてしまう。 誤解は解けないけど、黒文様仲間と知った彼のため領地のため、エステルは役に立ちたいと思うように。 「私、婚約者のふり、頑張ります!」 しかしアレクの本心は違うようで……? 勘違い聖女×恋にはヘタレな血まみれ公爵 焦れ恋の行く末は…?
令嬢・ルーシャには秘密がある。それは自分が魔女であること。 ルーシャは理想を詰め込んだ妖艶な魔女・ベアトリスとして初恋の王子・アルヴィンを秘かに手助けしているのだ。 けれど貴族令嬢はいつか魔力を捨てなくてはいけない……わかっていても彼の役に立ちたいと踏ん切りがつかずにいた。 ようやく平凡な令嬢に戻って結婚もしようと決意した時 「魔女であるあなたに恋をしたんだ」 ベアトリス姿のルーシャはアルヴィンに求婚される。 「違う。私の名前は……」 ルーシャはアルヴィンの前から逃げ出すも、再会の約束をさせられてしまって──!?
妹に婚約者と職を一度に奪われ、父親からは絶縁されたアリスティア。 何もかも失ってしまった……そう涙するかと思いきや、全て計画通りだった。 戦争で疲弊した隣国の王子レオルに誘われ、アリスティアはスパイとして暗躍していたのだ。 これを機に隣国へ移ったアリスティアは資源奪還・敵国潜入・ドラゴン調伏──と、危険を心配するレオルをよそに大活躍。 すべては唯一優しくしてくれた彼のため、安寧の日々を得るため。 心優しき王子様×彼に尽くすスパイ令嬢! ふたりは国を、平和を取り戻すことができるのか…?
聖女の家系に生まれながら、その力のないアリエラは「没落聖女」と陰で仇名されていた。 ある日、王宮から呼び出しがかかると、呪われ王子──呪いでおぞましい顔だという王子と結婚することに。 彼とせめて友人関係になれたら……。アリエラはリヒト王子と距離を縮め、仮面を外さないのは彼の優しさからだと知る。 けれど 「ふた目と見られない醜い顔だと言ってくれ!」 仮面が外れたリヒトの本当の顔を見たアリエラの身体は凍り付いて──!?
「ごめん、愛してる。どうか幸せになって」 魔王と戦い、フローライトを助けたことで、カーネリアンは死んでしまった。 私が弱かったから──そう後悔しながら後を追ったフローライトは彼と婚約したばかりの十歳に戻っていた。 今度こそ彼を死なせない、戦わせないとフローライトは誓う。 愛を深めながらも、恐ろしい未来を変えたいフローライトと「私も君を守りたい」と言うカーネリアンは度々衝突。 まだ力が足りない。焦るフローライトの前に魔王が現れたかと思うと!? お互いしか見えない二人の最強愛の行方は──?
「僕と一緒に老いて、死んでください」 悪魔に不老の呪いをかけられた魔術師のオフェリア。 その日から老いることも、魔力が回復することもない化け物同然に。 人間として死にたいオフェリアは、解呪の方法を探し続けて100年以上生きてきた。 ある日、豊富な魔力を持った孤児ユーグを拾う。解呪のために理想の魔術師にしようと弟子にしたところ、ユーグは魔法の才能を開花させ、天才魔術師へと成長したのだが──。 弟子の過保護な愛が重すぎる!? 「ユーグは純粋で素直な子だから師匠愛が強いだけで、特別な意味はない」 そうわかっているはずなのに……。
聖女の紋章を持ちながら、加護が一向に目覚めないレイミア。 ある日、大聖女から加護なしであることを隠して、半魔公爵へ嫁ぐよう命じられる。辺境の地に蔓延る魔物退治のため、聖女の力が必要らしい。 冷酷とも言われる公爵・ヒュースの元へ向かう途中、魔物に襲われると助けてくれたのは、その彼──!? けれど日々の魔物退治で消耗し、毒に当てられた彼は弱っていた。二人で助かるため、魔物に立ち向かったレイミアは身体から力が湧いてくることに気がついて……? 一目惚れ溺愛公爵×加護・言霊の天然聖女。すれ違いラブコメの行方は!?
エルーシアは予知夢をみた。なすりつけられた罪のせいで、対立する剣の一族のクラウスに殺されてしまう夢。 最悪な運命を回避するためには、事が起こる前にクラウスと結婚すればいい! 思いついたエルーシアは彼と出会うため、町へ行くように。 偶然出会えたクラウスとともに、ある事件を解決すると、彼はエルーシアに借りができたと言う。 それならば! 「わたくしと、結婚してくださいませ!」 けれど彼の返事は「お断りだ」で……。 血を吐きながらも運命を変えたい令嬢×塩対応な悪魔公子。けんか腰から始まるラブロマンス!?
エルーシアの目の前で消えたヒンドルの盾の行方は今もわからない。 死因不明のまま、父の遺体はどこかへ消えてしまった。あの継母たちが絡んでいるに違いないと確信するエルーシアは、証拠を探すためクラウスとともに変装して屋敷に帰ることに。 正式に婚約者となったクラウスはエルーシアをときめかせることばかりしてくる。 「結婚式は春の暖かくなった季節にしよう」 クラウスを気に入った隣国王女が現れ、また面倒事に巻き込まれる中、今度は血塗れのクラウスを看取る予知夢をみる。もう彼なしの人生なんてありえない──エルーシアは彼を庇うと決めて……。 大団円の完結巻!
「口づけてもいいか、俺の妖精」 アミティは不吉な白蛇のような見た目だと虐げられていた。 死神と恐れられる辺境伯・シュラウドへ嫁がされると、二人はたった一日で恋に落ちた。彼を守る聖獣・オルテアが呆れるほどに。 「君を愛することに、時間や理由が必要か?」 互いの傷を分かち合い、彼はアミティは幸運の妖精だと溺愛する。そのアミティにある残酷な傷は、どうやら聖獣と会話ができることと関係があるようで──? 一目惚れ同士の不器用なシンデレララブロマンス
「メイナード様を、あなたにあげるわ」 フィリアは姉の言葉に驚いた。彼は聖女である姉の婚約者のはずなのに。 姉中心のこの家ではフィリアに拒否権はない。けれど秘かに彼を慕っていたフィリアは、自らも望んで彼の元へ。 そこには英雄と呼ばれ、美しい顔立ちをしていたかつての彼はいなかった。 首元に黒い痣のような呪いが浮かぶ衰弱したメイナードは「僕には君にあげられるものはないんだ」と心配する。 「ただメイナード様のお側にいられるのなら十分なのです」 解呪の方法を探すフィリアは、その黒い痣に文字が浮かんでいると気づいて……?
「この鍵をあなたに」 フェリシアの首にはその膨大な魔力を封じる枷があった。 過去対立していた魔法使いと獣人両国の平和のため、フェリシアはその枷をしたまま狼獣人・アルノシュトのもとへ嫁ぐことに。 互いの国の文化を学び合い、距離を縮めていく二人。 けれど彼からは「俺は貴女を愛せない」と告げられていた。 彼に恋はしない、このまま家族としてやっていけたら…と思うのに、フェリシアの気持ちは揺らいでしまう。 枷をとることになったある日、その鍵を外した途端に彼の様子がおかしくなって……。 すれ違いラブロマンスの行く末は……!?
「誕生日おめでとう、リコリス」 婚約者のロベルトから贈られたのは、双子の妹と同じプレゼント。 彼は妹の我が儘によって交換させられた婚約者だった。それから五年。リコリスはロベルトとの仲を深めていったけれど、彼は妹のほうが好きではないかと思い続けている。 今年の誕生日、妹は再び「私、やっぱりロベルトと結婚したいわ」と言い出して……。 寡黙で思慮深いロベルトの本音とは? そして、交換して妹の婚約者となった初恋の相手・ヒューゴも「本当にこいつと結婚するのか? それとも、俺と?」とリコリスを求めてきて──!?
『人の恋路を邪魔する悪役令嬢はすぐに身を引きなさい』 それは学園の机に入っていた手紙だった。 婚約者である第一王子から蔑ろにされ続け、諌める言葉も届かず置いていかれたある日。 ついにレティシオンの心は壊れてしまった。 ──自分が何者なのかわからない、と。 そんなある日第二王子・ヴィクトールが現れると兄との婚約を破棄して、自分と婚約をしてほしいと願い出てくる。 「レティシオン様のように努力できる人間になりたいです」 ヴィクトールからそう言われた初恋の、あの時の記憶がレティシオンによみがえってきて……?
「聞こえなかったのか? 俺の妻になれと言ったんだ」 宮廷付与術師のフィリスは働きすぎで疲れ果てていた。 心の支えだった婚約者にも裏切られ、失意のどん底にいたところに隣国の王子・レインから契約結婚を持ちかけられる。 そうして王子妃となったフィリスだけれど隣国で暇を持て余していた。 「働いてないと落ち着かない…」 付与術師としての仕事を再開するフィリスに、レインは呆れながらも「頑張り屋は嫌いではない」と言って頼りにしてくれて……?
私は決心した。悪食公爵にこの憎しみを食べてもらおうと──。 アマーリエは人の感情を食べるという悪食公爵を訪れる。 家族への感情を食べてもらいたくて。 現れたのは想像とは違う、不健康そうな美青年・サディアスだった。 彼は恐怖・憎しみを食べると体調を崩してしまうという。 「うーん、これは酒が飲みたくなる風味」 「人の感情を酒のお供にしないでください」 けれどアマーリエの感情はおいしいらしく、悪食公爵の手伝いをすることになって……!?
「さっさと殺してくださいませんか?」 断罪されるのは、これで五回目。 繰り返される人生に疲れ果てたシャルロッテはパーティー会場の中央で大の字になった。 そこに突然、事態を面白がった大陸一の魔術師・ヴィムが現れて、使役する悪魔とともに窮地を救ってくれる。 「あなたを俺のものにしようかと」 助けたお礼に求められたのは「シャルロッテを口説く権利」!? 迫ってくる彼に戸惑うも、いずれは飽きるだろうとシャルロッテは思っていた。 本当は面白みのない、ただの令嬢であるとわかってしまえば、きっと──。 けれど、彼からの溺愛求愛は止まらなくて……!?
「ずっと前から好きだった。どうしても諦められなかった」 フランチェスカが第一王子婚約者の立場を利用する悪女だという噂が流れているらしい。 「本当にやったのか?」「からかわないでよ」 幼馴染のエルはわかっているくせ冗談交じりに聞いてくる。 けれど婚約者の浮気現場に遭遇したある日。 蔑ろにされているとわかっていたけど…と思わず涙したフランチェスカを 偶然通りかかったエルが慰めてくれて……。 これを最後にしようと、フランチェスカは第二王子お披露目の夜会へ単身向かう。 仮面の男にダンスを申し込まれたけれど、 仕草も何もかも見覚えのあるこの人はもしかして──!?