出版社 : 講談社
あたし、円谷千鳥がおぼえているのは、高1の1年間のことだけ。父の研究所の爆発で、生まれてから15年間の記憶と母を失ってしまったの。その15年間を考えながら行った“星篭の沼”では、水の上を歩いている白い人影を見てしまい、学校では、まったく知らないクラスメートがあたしを待っいた。でも、このことは、これから起こる世にも不思議な出来事のほんのはじまりでしかなかったの。あたしの謎、こわいけど知りたい。
街をさまよう、もうひとりのあたし。なにも知らないのに、クラスメートが殺された現場に、あたし、天堂魔子を見たってひとが出てきちゃって。誰かがあたしを狙ってる。タイプじゃないけど、悪友の神山龍を信じるしかないわ。龍とふたりで、絶対に犯人をつかまえてやる。そして生き霊の秘密も…。スキー場であいつを尾行したら、またひとり殺されて…、絶体絶命よ!謎とスリルに満ち満ちたホラーミステリー。
吹雪の能登半島。やっとの思いで旅館にたどりついた青山大学ミステリー研トリオを待つのは、またまた不思議な事件。露天風呂に入ろうとしたら、先に入っていたはずの女性が、溶けてしまったように消え去っていた。もしかしたら、あれが伝説の「雪女」?そのうえ殺人事件まで発生。雪に閉ざされた旅館を舞台に、麻衣子の推理が始まります。今回は、いつもとちょっと違った特別版。ドラマ仕立ての幽霊事件をお楽しみ下さい。
晃は、あたしにとって、生まれて初めての彼氏、ふふふ。いいよね、彼氏っていう響き。ところが、最近、晃の様子がおかしいの。あたしの話にうわの空だったり、朝の待ち合わせにこなかったり、せっかくのデートに友達を連れてきたり…。まるで、あたしとふたりっきりになりたくないみたいな…晃。あたし、晃のこと、ずっと好きだからね。晃のこと、信じてるからね。晃、お願いだから、これ以上、あたしを不安にさせないで…。
「キミ、この家になにか用?」パパの再婚相手、椎野かおりさんが、どんな女性か、ひそかに見にいったわたし。椎野さんの家の前で、突然、男の子に声をかけられてビックリ。どーも、この人、かおりさんの弟らしい。まさか、本当のことを言うわけにもいかずこまってしまった…。とりあえず逃げなくちゃ、と思ったんだけど、彼は…。
やさしいだけの彼のこと、ちょっぴりもの足りなく感じているの。あの、失恋の悲しみから救ってくれたやさしさなのに…。あたしは、またあの辛い思いの中に戻ろうとしている。本当に自分勝手だと思う。でも…。やさしさが取り柄の秀雄と、自分の夢に向かって生きる昔の彼、裕一のあいだで、知華の心は揺れるが-。恋したときにいちばん大切なこと、あなたは忘れていませんか?
あたし、佐伯若葉。15歳。クラスメイト&仲良しのエコとひかりが、「若葉。あんた、変身しなさい」っていうの。名づけて、『若葉改造計画』なんだって…。あたしが、マイ・フェア・レディになるために、1週間ダイエットしてるあいだに、大好きな三浦七星クンに、大変なことが起きてたの。原因は、短いソバージュがくるくるしてる、かわいいコの真田祥子ちゃん。祥子ちゃんと七星クン、なんかあやしいんだ。
純子のロスト・ヴァージンは、高校3年のクリスマス・イヴ。それから、敏彦、カズ、雄二、テレクラで知りあったおじさん…。いろいろな男の人と付き合ってはいるけれど、ずっと、セカンド・ヴァージンのまま。「どうしてだろう?」と思い悩む純子。純子のロスト・セカンド・ヴァージンは…。恋愛とセックスの微妙なバランスと、そのあいだで揺れ動く気持ちを描いた問題作。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第3の月があったという-。白魔術の街シヴァスにやってきたリューとエリアードは、魔術師ギルドの高位にあるオルト師の世話で、占術の店〈夢想の扉〉を開いた。エリアードの美貌が王侯貴族の若い娘たちのあいだで評判となり、繁盛するが…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚。
祖国の再建を願う竜族の公子ナージャと、転生した親友を捜して時空を超えてきたイル。ひょんなことから旅の相棒となった二人は、敵国ネラドに足を踏み入れる。そこで出会ったのは、青銀の肌と金色の髪を持つ美少女-竜族の巫女姫セラだった。仇敵カイオンの手に落ちる巫女姫。二人ははたして、セラを救出することができるのか!?不思議な絆で結ばれた、ナージャとイルの冒険ファンタジー開幕。
“おとなになるのに必要な儀式”って、何だと思う?ここサンタの国では、それは“部活”なのです。サンタになるための、ありとあらゆるスパルタ特訓が待っている養成学校に、なぜかアリスが入学しちゃった。救出するためには、猛特訓をくぐり抜けなきゃならない。どうする、運動音痴のゆかりちゃん?なぜかスポーツ万能のおかまの西村くんは一人ニコニコだけど…。何が飛び出すかわからないアリスワールド大冒険の始まりです。
陸上部のエース・三島君からとつぜん、「僕は返事を書くことができないんだ」といわれ、ハチマキを差し出された結菜。いったいなんなの、これ?深谷君というステキな彼がいるのに…。おまけに学校は燃えちゃうし、殺人事件にはまきこまれるわで、もうパニック。
よしのといえば身体は小さいけれど、鹿野家直伝の武術を身につけた頼もしいリーダー。ところが今回よしのったら、師匠役のおじいさまを裏切ってしまったの。鹿野家の家宝を隠しているという仇敵・石川家のギヤマン蔵にたてこもり、誰も寄せつけない。蔵では、噂どおり、武者の幽霊が出たァ!妖しく光る赤いガラス窓を見上げて、あたし、ミキは誓った。“武者の呪い”の謎を解いて、よしのを呪縛から救い出してみせるって。
恋と殺人事件のイブが明けたとたん、すごい大問題がもちあがったの。ね、聞いて。一つは、殺された夏子を電話口に呼び出したのが、あたし、加奈の友人の美紀だったってこと。2人は恋のライバルのはず。どうして?もう一つは、直也に生まれたまんまの姿を見られたこと。いったいどうしてくれよう。直也と2人して事件現場のお屋敷に乗り込めば、それはもう謎とスリルの第2夜のはじまり。ドキハラコンビは、今夜も眠れない。
あたし、宝条加奈子。16歳。いま、とってもあこがれている人がいます。その人は、兄の大学の親友、雄介さん。でも、どうやら素敵な年上の彼女がいるらしいんだ。どんな人か、ひと目見たくて、彼女の働く人形作りのアトリエを訪れたんだけれど…。なんと、その彼女が殺されてしまったの!おまけに妊娠していて…。まさか雄介さんが犯人なの?事件解決の鍵は、あたしだけが聞いた、ダイイングメッセージに-。
わたしのくちびるが、別のくちびるに、ふさがれてる。キス…なんて、こんなものだわ。別に、何も、感じない。キスなんて、わたしには、挨拶代わりでしかない。好きになれたら、その意味も、変わるんだろうけど…。
雨の月曜日。早朝の海岸で、海を見ながら声もたてずに泣いていた男のコ。それが、その男のコとわたしの、運命の出会い-。わたし、早坂栞。海辺のちいさな町に住む、平凡で、少し内気な高校2年生。生まれて初めて、真剣に、ひとを好きになりました。でも、好きになってから知ったの。あなたに、つきあってる彼女がいることを…。-好きなひとに彼女がいたら、あなただったら、どうしますか?
暢子が智己にスキー場で告白されてからの幸せな日々。今年のクリスマスはふたりっきりでスキー場でむかえるはずだったのに、智己は事故で死んでしまった…。なかなか悲しみから立ち直れない暢子のもとに、ある日、ヘンな電話が…。
「ボーイフレンドをつくるまで、協力しましょ」デートの約束で誰もいないチアリーディング部の部室であとかたづけする3人、犬山みちる、吉野玉緒、蓮実恵、通称ポチ・タマ・ミケの落ちこぼれトリオは、しっかと手を握り合った。聖カルミア学園のチア部はルックス、スタイル抜群だからみんなモテモテなのに…。3人には、それぞれ片想いのカレがいる。「ハッピーエンドを信じるのよ!」ポチは、素敵な予感を胸に秘めていた-。