出版社 : 講談社
クシアラータを離れ、ルルカで行き倒れとなったサラは、魔族の兄弟に助けられた。不治の病におかされている兄のマーダインを救いたいジェルシダは、ネオウ婆に聞いた“魔王の目にすべてが宿る”という伝説を頼りに、魔王が棲む影の都へと向かう。それが悲劇の始まりとも知らずに…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第2幕。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという-。セレウコアに着いたリューとエリアードは、同じ〈月の民〉だというキルケスと出会った。懐かしい同胞に心を許すふたり。だが彼は、ふたりの運んできた月炎石を奪い、魔術で、リューをいずこかへ連れ去ってしまった…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚、いよいよ佳境に。
わたし、深町都。高校2年生。今から思えば、あの日のわたしはやっぱり、まぎれもなく子供だったのだ。わたしにとって“一生忘れることのできない、特別な一日”。それは、わたしという当人の思惑や、生活の平凡さとはまったく無関係に、まるでハリケーンみたいにいきなりやってきて、あたりを一変させてしまったのだから。物語は、夏休みに同級生の品田陸と2人で、海辺に旅行に出かけたことから始まったの…。
友達と恋人のはざまでゆれるルナの心に、突然、“小さな訪問者”が侵入した。新たな超能力者をむかえたルナたちに、人の心に棲みついた悪の組織が立ちはだかる。心の扉が開かれたとき、夢大陸オーストラリアの空に、深紅の火の粉が舞った。巻末付録・六旬神法の占い方。
「中学のクラス会の幹事をやってくれないか」あたしたちの女子高の前で、彼が待っていた。1年ぶりに会う昌之。頭がよくてクラスの人気者だった。おとなしいあたしが、思いきってラブレター出したこともあったっけ。あきらめてた恋だけど、これってチャンスよね。ところが会計係のペアを組んだのは、昌之にケンカをいつもふっかけていた昭介。2人でいると、不良たちに囲まれてみんなの会費を奪われてしまった。どうしてこうなるの。
1年間、想って想って、がんばってきたのに、ヒデヨシさんからかけられた言葉は、「親友の滝とつきあってくれない?」だった。どうして?ヒデヨシさん!でも、そのわけはすぐわかった。あたし早野香が入団している“ヨコハマまりん”が公演をまぢかにひかえた夜、座長の沢村さんの新妻の槙子にヒデヨシさんが愛の告白をしてるところを見てしまったの。ショック!もう、あたしには誰もいない?意外な恋の結末、読んでね。
澄んだ青空に、教会の鐘の音が鳴り響く。きょうから、あたしは広岡みか子。「浩介サンの奥さんです!」って胸を張って言える…はずはない。だって、あたしは男女交際厳禁の高校に通う3年生。バレたら、もちろん退学。大好きな浩介サンと一緒に暮らせるのなら、卒業まで秘密を守るくらい、へっちゃら。ところが、だれかが学校に密告してしまったからタイヘン。あたしに気がある海原くんが?それとも?結婚生活、早くもピンチ。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。封印された栄の超能力も元どおりになり、無事に(神無月恭一郎さんとの婚約という、とんでもないオマケもついたけれど…)火星から帰っきました。でも、ほっとする間もなく、今度は、あのガンダルヴァさんがとんでもない危機に陥っているらしいんだ…。
わたし、森岡めぐみ。高校2年生。わたしと仲よしの美亜は、女のわたしから見ても、超カワイイ女の子。だから、クラスの男の子たちが、やたらとわたしを誘ってくるのも、実は、みんな、美亜がお目当てなのよね。今までは、わたし、そんなこと、全然平気だったんだけど、大好きな橋本センパイまでが、美亜のこと…。いつの間にか「ハッシー先輩」「美亜ちゃん」って呼び合ってるし。お願い、センパイまで、美亜を好きにならないで。
わたし、岡田沙帆。中学3年生。片想いしてるのは、隣のクラス・3年1組の中川大地くん。眠れなくなっちゃうくらい、想ってるの。だけど、クラス同士の仲が悪くって、大地くんに近づこうとすると、すぐに1組の女子に、「すごいよねエ。ひとのクラスまで来て」なんて、チェック入れられちゃうんだ…。クラスの対立のために、『好き』が負けてしまうなんて、いや!愛を信じて、わたしたち、中学3年生で結婚します-。
ヒロインは、岡村五月さんです。もちろん、百武千晶さんも登場します。エイリアン・百武星男くんも、いっぱい登場します。しかし、ヒロインは岡村五月さんなのです。語り手もまた、彼女自身であります。物語の時節は、既刊の『星からきたボーイフレンド』とかなりの部分で重なっています。つまりこの本は“あたしのエイリアン”の、もうひとつのオープニングなのです。
あたし、工藤由香。都立高の2年生。今回の事件は、修学旅行のための買い物に、サキといっしょに渋谷に行った時に始まったの。「とうとう見つけましたぞ!」という声が聞こえて、おじいさんが、いきなりサキの腕をつかんだんだ。「もう逃げられませんぞ。観念しなされ。彩子お嬢様」腕をつかんだまま、そのおじいさんはいうの。なんか、人間違いされているみたい…。
「お帰りなさいッ、孝志!」あたし、柏めぐみは、どんなにこの日を待っていたことか…。東京の大学に合格し、北海道から帰ってきた孝志は、ますます素敵になってて。あたしたちの恋愛は、1年半ぶりに、またここから始まるはずだったの。ところが、思いがけない女子大生のライバル出現。高校生のあたしが、どんなに背伸びしたってかなわない、大人の女性なんだ。
香水は、男にキスしてもらいたいところ全部につけるのよ-。ココ・シャネルの言葉そのままに、思いをこめて、五人の女たちが香りをつける。“フルール・ド・ロカイユ”“アンフィニ”“ミツコ”“レール・デュ・タン”、そして、“ボル・ド・ニュイ”。彼女たちに選ばれた五つの香水をめぐって、さまざまな恋愛ドラマが生まれる…。ドラマティックな愛が香るラヴ・ストーリー。
あたし、リリアン。バドリジアの第二王女。今あたしは、“運命の娘”としてのさだめに従って、聖なる国エルンスターへ嫁いでいく。愛する人、リカードとも引き離されて…。でも、あたしはあきらめない。いつまでも運命に翻弄されてばかりじゃない。時には、自分の力で運命を切り開いてみせる。エルンスターへ向かう船の中、あたしは、重大な決意を固めたの…。壮大なヒロイック・ファンタジー第三巻。
未散と秀と裕。三人は、三年前から一緒に暮らしていた。世間の常識にとらわれない、束縛しあわない、女一人と男二人の生活。自由で、気持ちのいい関係だったが、未散にお見合い話が持ちあがったのをきっかけに、三人の関係が微妙に揺れ始める…。結婚が本当に女の幸せなの?女の幸せって?未散は思い悩み、そして三人は…。“結婚”の本当の意味を考える恋愛問題作。
あたし、月居チカは、17回目のバースデーの日に大好きな呉水クンに声をかけられて。もう最高!ところがその夜、どういうわけか異世界へトリップ。平凡な高校生のあたしが龍のお姫さまだなんて。龍王がいうの。悪魔ガリオンに奪われた太陽を取り戻せるのはレッドドラゴンのあたしだけなんだって。呪文を唱えれば、あたしでも空を飛べる。ここは、剣と魔法が支配する世界なのね。呉水クンのいる元の世界にはいつ戻れるかしら?
こんにちは、鹿島田理梨子です。今回は、私には想像もつかないような天才少年が出現します。その人の名は、学力開発塾でウワサの天才屋敷先生。七つの顔をもつ男。いつも私を助けてくれる美少年ロウの親友らしいんだけど、二人の仲は、なぜかシックリしていないみたいなの。私はロウについて知らないことが多いのね…と思った矢先、ロウの部屋から死体が-。“審判”のカードが暗示する、空白の記憶。事件の真相は、何?
昂たちの青葉が丘バレー部は、みごと予選を突破してインターハイに出場した。初めての大舞台で注目を集め、仲間は大はりきり!だが昂には、会場で出会った醍醐監督の弟・峻の言葉が引っかかっていた。「兄はバレーを憎んでいる」。ピンチにも作戦ひとつ出さない醍醐を、昂も疑いはじめる。おまけに、幼なじみのみどりは選手生命もあぶないケガをするし、再婚した母には子供ができたらしい…。全国の厚い壁を前に、昂はもう、爆発寸前。