出版社 : 講談社
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。今朝のあたしは大慌て。で、途中、信号無視を決行!そこに、スポーツカーが…。その時、誰かがあたしをつきとばし、助けてくれたの。あたし、思わず、ポーッ。だって、その人、とってもカッコイインだもん。学校へ着いたら、なんか雰囲気が変なの。昨晩、学校に泥棒が入り、グラウンドに謎のメッセージを残していったんだって…。その騒ぎの中で、命の恩人に再会した。彼の名前は、大迫直哉。なんと、先輩だったの。
あたし、柏めぐみ。高1。新入生歓迎会で、2年生の松田孝志こと、松ちゃん先輩のギター演奏を観て以来、彼に恋しちゃったの…。“恋のおまじない”までして、もう必死なんだ。そのかいあって、“お知り合い”になれたのに、先輩、北海道へ転校しちゃうんだって!まだ告白もしてないのに、あたし、いったいどうしたらいいんだろう…。
大好きだったセンパイが卒業する日、あたし、勇気を出して告白する決心してたんだけど、センパイには、つきあってる人がいたの。告白もできずに失恋しちゃったあたし。センパイのことは早く忘れなくちゃ、新しい恋をしなくちゃ、そう思うあたしに、同じクラスの岩館くんが告白してくれたんだ-。あたしも岩館くんのことが好き、だと思うんだけど…ダメなの、気がつくと、あたし、いつもセンパイのこと考えちゃってる…。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという-。極彩の都セレウコアを目前にしながらも、ナクシット教団の妨害により、都への行く手を阻まれるリューとエリアード。そんな彼らに救いの手を差し向けたのは、アルルスで出会った女泥棒、白金の女イェシルだった…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚第三幕。
「また会おう、迎えにいくよ。魔法を見せてあげるよ。魔法、好きだろ」そういうと彼は、女の子の額にそっとキスした。ぎゅっと閉じた瞳の奥で桜が散っていた。高2になった遠野麻沙子は、学校の徒歩旅行で道に迷い、満開の桜をつけた巨大なしだれ桜を見つけた。その下には、昔出会った男の子が…。麻沙子と幼なじみでケンカ友達の相原一弥は、男の子と、なにか関係があるのだろうか。魔性の桜にとりつかれた男女の恋の行方は。
羽月二十日。王位を狙う臣の反逆によってクシアラータ王宮は血で染まった。王とその一族は虐殺され、幼い王女は行方不明に…。そして10年後。王都に再び暗い影が忍び寄る。破嬢と呼ばれる殺人鬼が現れ、罪もない人々を惨殺し始めたのだ。彼女の目的は?正体は?破嬢の怒りを鎮めるために、ただ一人砂漠へと向かったシヴァの見たものは…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語開幕。
あーん、体がなまっちゃう。お母さまには内緒だけど、道場に行っちゃお!一見、お嬢さま、しかしその実体は、柔道、空手の有段者。それがあたし、瀬月なつ美なの。学校に行く途中、ヤクザに囲まれたオカマのおばさんを助けた時から、命を狙われ始めたのよ。いくらあたしが、オテンバでケンカに強くたって、どうにもならない!軟弱な男ばかりで、BFを作らなかったあたしだけど、しっかり守ってくれる騎士がほしい。
「弟を不良の道に誘いこむなんて許せない!ビリヤードなんて不良のやることよ。あたしが、悪い男とのつきあいをやめさせちゃう!」固く決意するあたし伊藤舞子は高校一年生。弟を不良にさせる悪い男だとばかり思っていたあいつだったけど、真剣なまなざしが気になっちゃって…。だめ、だめ、弟のためにも、あたしががんばらなくちゃ!弟からひき離すため、しょうがなく始めちゃったビリヤードだけど、絶対、絶対、負けられないの。
運転手つきのリムジンでお出迎えの女子大生・香織と、ボロアパートで浪人中の達平。まるで違う二人が出会ったのは、彼の愛犬・アルビスを彼女の車がはねてしまったから。美人でも心優しい香織に抱かれて、お調子者のアルビスは昇天するけど、それはちょっと早とちり。さまよう魂は、達平のオンボロ車に乗りうつる。ところが、香織たちは悪い奴らに誘拐されてしまった。大ピンチの二人を救えるのは…。HELP!アルビス!
バーン!扉がたたきつけられるように開いて、「結婚するな、しちゃいけない!」。声が礼拝堂にひびきわたる。いとこの結婚式に乱入した人-。これが、あたし小寺早野香とヒデヨシさんの出会いだった。そのときの彼、素敵なの。生き生きとしたあの顔、声…。ああ、いま、彼に会いたい!彼、小さな劇団に入ってるの。で、あたし、母の猛反対をおしきって、幼なじみのシンくんの協力で劇団に入ったら、彼には強力なライバルが。
今回、アリスがまぎれこんじゃったのは、なんと「失恋の国」。そこでは、男の子と女の子が互いに憎みあって戦争していた。悪の「天才哲学車」の“さかさま光線”を浴びると、好きな人が大嫌いになって、大嫌いな人を好きになっちゃうの。どうする、タカシとひろみ。このまま二人はお別れなの?一人喜んでいるのは、おかまの西村くんだけど…。難しいパズルもいっぱいで、アリスシリーズ最大の、あ・ぶ・な・い・お話。
あたし、佐伯若葉。15歳。東京の千代田区の19世紀末ヨーロッパ風邸宅で、望おじいちゃんとふたり暮らし。今日は高校の入学式。朝食を食べながらも、あたしはもう胸がどきどきしてるの。どんなクラスメイトがいるんだろ…。そう、それに。学校にいけば“あの人”に会えるかもしれない…。-今回の作品は、吸血鬼の側から見た“バンパイア”シリーズです。よろしくネっ。
わたし、こんな気持ち、ずっと、ずっと、気づかないほうが、よかった…。わたし、美緒子。高校1年生。杳一クンと珪吾クンとは、俗に言う、幼馴染みってヤツ。小学校のときから、ずっと、いつでも、何をするんでも一緒の、仲よしなの。わたしにとって、杳一クンも珪吾クンも、どっちも大事。わたしたち3人は、ひとりでも欠けたら、不完全なんだもん。どっちが好きとか、そんなんじゃないはずなんだから…。
大好評の短編集第2弾。春にちなんだ恋の物語を5つ収録しました。せつない片想いから、爆笑青春ストーリー、そして、ちょっぴりHなラブ・コメまで、ぜんぶ1冊に。さあ。あなたの恋はどれですか?
おてんばでボーイッシュな春子。内気でおとなしい里穂。大人っぽい美人の麻子。女子校に通ってる、この仲よしの3人の女のコが、「この秋じゅうにボーイフレンドをつくろう!」そう宣言しあって、ボーイフレンド獲得、恋の大作戦をくりひろげます。友達の紹介でお見合いしたり、アルバイトを始めたり、先生にアタックしたりと、その方法は三人三様。さぁ、この3人、ほんとにボーイフレンドをつくること、できるかな?一挙3話収録。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという-。亡きハルシュ老の最期の願いを果たすべく、セレウコワへの道を急ぐリューとエリアード。その途中、グリフォンと名乗る男が、強引に彼らの仲間に加わった。銅仮面ことグリフォン。彼に秘められし過去とは…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚第二幕。
「早く帰りたい」-真菜はなんとなく憂鬱だった。テニス部の冬合宿は、まだ始まったばかり。大好きな沢田君も一諸だし、素敵な先輩もいるのに、いやな予感がするのはなぜ?やがて、降りしきる雪の中、惨劇は始まった。ひとり、またひとりと、部員が消えていく。恐怖におびえる真菜。いったい誰が、なんの目的で?11年前に起こった事件とは。期待の新鋭が贈る、モダン・ホラーの傑作。
あたし、リリアン。バドリジアの第二王女。そのバドリジアが悪の大国シタに滅ぼされて、はや数か月。あたしは今、豊かなる商業の国オレリーアナで留学生活を送っている。初恋の人を失った悲しみを、そして、聖なるエルンスター王国の女王となる“運命の娘”としての定めを忘れ去るために…。けれど、運命という名の魔物は、再びあたしを、血みどろの戦乱の渦に引きずり込んでいく。壮大なヒロイック・ファンタジー第二巻。
そっくりな外見。でも性格は正反対-。双子の花絵と絵芽は、幼なじみの恵介が好きだった。花絵は、恵介への恋のもどかしさを他の男と付き合うことでまぎらわし、絵芽は、いたずら電話で知り合ったテルにだけ恵介のことを打ち明けて、ひそかに恋をしている。微妙な三角形のバランスが、ある日、崩れた。圭介が好きなのは花絵?それとも絵芽?繊細すぎて反発しあう双子の運命は…。「幸福とは何か?」という大テーマに挑んだ力作。