出版社 : 講談社
あたし、白鳥麻央。パパとママを奪ってしまったあの飛行機事故から、はや2年。ばあやもガンで、パパとママの所へいってしまったけど、メソメソなんてしていられないの。だってあたしには、ステキな健太郎とかわいいポーラスターがついてるもん。道産子娘になりきって、頑張らなくっちゃ。春の修学旅行は、14年間過ごした東京。そして、あたしの17歳の誕生日には、白鳥家の秘密がわかる。なにかと気の重い春です。
あたし、工藤由香。都立高校の1年生。でもね、本当は、友人のサキと小林クンと一緒に、なんと、二つの事件を解決(?)しちゃった、その人でもあるのです。そんなあたしたちの前に、高名(?)を聞きつけたのか、1人の依頼人がやってきたの。その人は深瀬可奈子さん。クラスは違うけど、同じ高1。誰かにつけられてるらしいの。でも、その時はまだ、深瀬さんとあたしが、命を狙われるなんて、知らなかったんだ…。
あたし、佐久間美里。高1。『バラ組探偵局』の所長さんをやっているパパと2人暮らしなの。のんびりやのパパに代わって、今、BFの和也と親友のトンコと一緒に、『バラ組探偵局』の宣伝のために、ビラを配っているところ。その時、褐色の肌の可愛い女の子が、あたしの顔をジッと見つめていったんだ。「お姉ちゃんを捜してくれんですか?」その子は、桑島あゆみちゃん。沖縄から、家出したお姉さんを捜しにきたんだって…。
大きな銀杏の木の下に、少女はうずくまっていた。泣いている?それが初めての出逢い。由美は再生不良性貧血で、入退院を繰り返していた。慧の通う旭野高校に入学してからも、病状は悪化するばかりだった。早朝に病室を抜け出し、慧のバイクで冬の海へ行った日、由美は、その大きな瞳で彼をみつめていった。-わたしのこと、忘れないで。時々でいいから、憶い出して…。レーサー志望の少年と病身の少女をめぐる青春の感動。
花の17歳、花の女子高3年。でも、女子校生活12年目のあたしの前にひろがるのはフツーのおばさんへの1本道。そんなあたしに、親友の美咲ちゃんから声がかかった。「夕香、劇団に入らない?」あたしの役目は地味〜な衣装係。だけど新しい仲間もできるし、マンネリ生活も打ちやぶれるし…。で、いたのよね、心ときめくカレが。そんなあたしが、どうして命をかけた恋と逃走の女主人公になっちゃうの?
どんな願いごとも、すぐにかなえてくれる愛の宝石“ラブ・クリスタル”。わたしとトオルは、この宝石を探しに、ラブワールドに旅立ちます。ふたりっきりで。と思ってたら、とんでもない。なんなんと、奇怪なクラスメートをはじめ、じゃまなひとたちがゾロゾロついてくる。そのうえ、ラブワールドはきわめつきのこわあい国で危険がいっぱい。仏滅妖精の予言が、不吉のはじまりだったなんて!もー死んじゃいそう。
あたしが通っているスイミングスクールのなかまが、謎の死をとげた。順子はプールで泳いでいる最中に、圭子は道路で、浩美は足洗い場で…。そして事件がおこるたびに、あたしの好きな、スイミングの渡辺コーチが必ず出てくるの。カレには誰も知らない秘密があって、警察に目をつけられているけど、ぜったい、カレは犯人じゃない。真犯人が誰か、わかりかけたとき、殺人者のつめたい手があたしを…。愛と憎しみの殺人事件。
「タ、タカシのウソつき!」VIP警護のため、頓堀温泉へ向かう松前高志刑事に、相棒の徳石刑事は叫んだ。何をかくそう、この色白、小柄の徳石こそ、われらが変装娘・忍なのだ。「VIPが25歳の美人だなんて。65歳のお婆ちゃんていったじゃない!」。湯けむりかおる温泉町で、忍と松前のアツアツムードは、あやしい気配。それどころか、ふたりを待ち受けていたのは、ニセの忍と、とんでもない殺人事件だったのです。
転校生の水橋周は、繊細なあまりに、周囲に誤解されやすいタイプの男のコ。16歳の長谷川紫は、そんな彼に共感を抱き、しだいに魅かれていきます。でも、二人の関係は友達同士のまま、平行線をとたどるばかり。ところが、ある日、たった一人の親友、上原万梨に、「周が好き」とうちあけられて、紫の気持ちは、大きく揺れます。紫は、「私が、万梨の想いを、水橋くんに伝えてあげる」と、彼女に約束してしまうのですが…。
あたし、後野まつり。八幡高校の1年生。おなじみの超常現象研究会のメンバーたちと、相変わらずの日々を送ってます。ところが、入寮してからというもの、妙な夢を見るようになったの。それは、鉄仮面少女に襲われる夢。そして、その夢を見るたびに、何かが迫ってくるみたいな恐怖が…。いったい、どうしちゃったんだろう?あの夢には、何か意味があるのかしら…。
あたし、大松哲子。県立今時高校の2年生で、剣道2段。うじうじしたヤツが大キライな性格で、“男女のテツ”と呼ばれている。そのあたしが、剣道の対校試合で、男子の先輩の身がわりになったばかりに、とんだ事件にまきこまれてしまったんだ。困りはてたあたしは、幼なじみの恋人(?)の姫野百合男-通称“ユリコ”-に助けてもらおうと思ったんだ。ところが…。
わたしは、工藤彩子。高校2年生。わたしの愛しい人は、三島由紀矢くん。野球部の補欠だけど、わたしにとってははカッコイイ人。なんとしても、この恋、実らせたいと思っていたんだけど、ライバルが…。その人の名は富田ひろえ。ぶりっ子のくせして、とんでもなく、ヤな女。こんな子に、三島くんを取られてたまるもんですか。わたし、がんばっちゃうからね。
あいつのハート、しっかり盗みます!ねずみ小僧の血を引く私。悪いヤツから、オシャレに盗む。ところが、私のカレは刑事なの。タイホ宣言日は迫る。どうする!?
独逸亭-ドイツていの秘密、知ってる?日本じゅうで1番おいしい手造りソーセージの店なんだけど、造って売るまで、すべて、“女”でやってるの!わたし・高校生の奈津、姉、母、祖母の4人で、です。なぜかというと、祖父、父、兄がなんと!金を探しに山の中をうろつきまわっているからなの。で、何ヵ月も帰ってこない男たちが、明日、もどってくるんだって。かってすぎるわよ!わたしたち、もう、恋人だっているのに!