1991年1月発売
午後のカフェテラス。あたしと向かい合っているのは、女の子がみんな振り返るご自慢のBF・ヨシキくん。ところが彼の金髪のことで喧嘩の真っ最中、「オレ、菜穂子ちゃんと約束があるから」と言い残して出て行ってしまった。直後、菜穂子は殺された。現場にはヨシキくんのCDが残され、走り去る金髪少年を見たという目撃者まで登場。状況証拠がそろって大ピンチのヨシキくんを救おうと真犯人を追うりかこの前で、第二の殺人が。
俺、水瀬昴。最高の仲間がそろって、やっと青葉が丘高校バレー部もスタートした。初出場のインターハイ予選。さっそくすごい敵のお出ましだ。長谷川京太郎。見上げるような巨体と番長もやってる迫力で打つアタックの地響きに、さすがの俺も、まっ青だぜ!だがそれより気にかかるのは、チームの山下が、昔の不良仲間から「過去をバラす」と脅されてること。俺たちは、ギリギリの6人。一人でも欠けたら、おしまいなんだ-。
好きな人にチョコレートを手渡して、ダンスが踊れる日-これがあたしの学園のバレンタインデー。1年にいちどの胸ドキドキの日です。あたし、泉なぎさは、憧れの桜場先輩に贈るチョコレートを持って登校すると、桜場先輩、事故だって!車の前に誰かが押し出したらしい。先輩の今の恋人の早川さん、前の恋人の紅林さん、親友だった谷口先輩、疑えばみんな怪しい。あたしが事故の現場を見に行くと、そこにはユーレイが…。
私、日向ゆず子、あだなはゆずポン。高校最後のテストも終わって、あとは卒業式を待つばかり。だからアルバイトをやろうと思いたち、貼り紙で見た“オルゴール館”の面接をうけたの。オルゴール館には、呪われたバルコニーがあるってきいたけど、気にしない気にしない!髪を切ることを条件に、みごと合格。恋愛面で、心に痛みを感じているまっ最中ということもあり、バッサリ切っちゃった。ところがそのあと、殺人事件にまきこまれ!?
妖魔アルディーン-凶悪な犯罪都市、ネオ・ナリタの人々ですら、この名を聞けば、恐怖に震える。とり憑かれた者は、我を失い、血に飢えた殺人鬼と化し、破滅するという。連邦暦211年。アルカデミアのIQ250の天才少年・涼は、この魔都で明るく生きる真夜子と出会う。そして、闇から街を支配する“悪”の存在を知ったある日、彼のなかにアルディーンの声を聞く。危険きわまりない妖魔に選ばれた涼の冒険が、いまはじまった。
いつもと異る場所では、つまんないものがステキに見えてしまうことがある。もう高2の山内美実だった、それぐらいわかってる。でも。はじめての海外旅行。ひとり歩きしてみたロンドンの街で声をかけてくれた男のコ。カレのやさしいエスコートも、ささやいてくれた「アイ・ラブ・ユー」の言葉も、美実には、どうしても嘘だなんて思えない。カタコト英語が、もどかしい-。ちょっぴりインターナショナルな恋物語、お届けいたします。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。男の子みたいな呼び方、と言われることもあるけど、あたしはけっこう気にいってるの。今回の事件は、あたしと、親友の大高地桃子が、あたしが一目惚れした片桐さんを尾行していって、殺人事件を目撃したことから始まったんだ。あたしたちは、未知ネェの友人で、霊感が発達している南アリサさんの助けを借りて、無事、事件を解決できるのかしら…。
わたし、野瀬かすみ。高校1年生。わたしの片想いの相手は、同じクラスの純平クン。中学のときから同じ学校で、初めて「好き」って思ったのは、中学2年のとき。それ以来、何度も何度も、告白しようって思ってきたんだけど、どうしてもふんぎりがつかなくって。でも諦めることもできなくて、ひたすら想い続けて、もう2年半…。長い長ぁ〜い、片想いの日々。あ〜あ、わたしもそろそろ、片想いから卒業したいな。
「ホシオさんを譲ってください」と、彼女は言った。真剣なまなざしで。あたしを、まっすぐに見つながら。あたし、百武千晶。都立高校の3年生。これは、あたしと、イトコでボーイフレンドでハンサムなエイリアンの百武星男、そして、彼に横恋慕する。生意気で傲慢で、天使のように可愛い女の子、赤羽根菊子の物語です。
美馬貴司と同じ屋根の下で暮らす-なんとこれが実現しちゃうのよ。うちのママと美馬の父親が晴れて再婚するの。親友の麻子の手前、山中湖で美馬をフッてしまった私だけど、心の奥では、どうしようもなく彼のことが好き。そんな心を隠して、ふたりでママたちの結婚を成功させようとするのだけど、美馬家は名家中の名家。準備だけでも大変なのに、邪魔だてする人間まで出現して…。
真朱学院高校に入学した花音。淳くんとはクラスはちがってしまったけど、若林可織とは同じ1年C組、調理研究クラブまで一緒なんだ。同期には慎太郎・慎之介という顔はそっくりだけど性格がちがう双子がいて、その縁で花音にも新しい交流が生まれていた。そして8月17日、花音の16歳の誕生日。運命の〈夏〉が始まった。ひとつは淳くんとのファーストキス、そしてもうひとつは…。
僕は小春。お笑いタレントになるのが夢の高校2年。バリバリの二枚目の梅太郎とコンビを組んで、クラスでは一応人気者なんだ。その勢いでお笑いコンテストに挑戦したんだけど、あえなく不合格で大ショック。でも、おかげでクラスメートの紅実ちゃんといいムードになれてラッキーかも。おまけに、ある日突然弱小芸能プロからスカウトの電話が。ひょッとして、僕たちホントにデビューできる?
わたし、高瀬茜、16歳。ヘーボンな高校生だけど、とびっきりの秀才かつ美形の田辺淳クンとつきあっている(つもり)。だから、彼のめざす天恵大に入るため、モー勉強を始めた。うーん、恋の力ってイダイだよね。でも、難問がひとつ。ママも茜も家事オンチなので、ゴハンを作ってくれる人が欲しい。そこでやってきたのが郁雄クン。料理のウデも顔もグー、茜の心はときめくが…。
あたし、森香。憧れの君、翔と2人で、イギリスに行くために奮戦中。蜜月旅行ってわけじゃなくて、あたしはパパを、彼は自分のルーツを探る、大事な旅なの。でも、すべては謎。なにしろ、めざすは妖精の国。英国はコーンウォールに、そこへ通じ入口があるらしい。だけど、現実は経済的、家庭的にも厳しくて、それにあたしがちょっと試した恋のまじないが思わぬ騒動を引き起こして…。
我輩は猫である。名前は…アポロ。広尾にあるペットショップで、売れない作家、赤井先生に引きとられた。最近、近所の美容室で見習いとして働いているんだけど、体のしましま模様がかわいいって評判なんだ。ボクも年ごろだから、タイプのお客さんが来ると、一生懸命、シャンプーしてあげちゃったりする。でも、朝子さんという女のコと知り合ってからなんかヘンな具合になっちゃって…。ファンタジック・ラブ・コメディ。
明治2年5月18日、新政府軍の猛攻の前に蝦夷共和国総裁・榎本武揚は投降を余儀なくされ、五稜郭開城と共に箱館戦争は終結した。しかし新政府は敗残兵を厳しく追及し、残賊討伐隊が原野を駆けめぐった。共和国軍の若き遊撃隊士・志波新之介は、追っ手を逃れてアイヌの民と交わるうち、榎本武揚の隠した軍資金十八万両の噂を耳にする。スペンサー・カービン銃に秘められた手がかりとは。敗残兵に討伐隊、そして軍資金を狙うならず者たちが跋扈する開拓期北海道を舞台に展開する、蝦夷地アクション。
俺の名は饗庭仁。組織の仕事は引き請けない自称泥棒の段取屋だが、ケチな仕事で留置場の厄介になっていた俺を釈放させた鶴見グループのはねっかえり娘・葉子は、とんでもない交換条件を持ち出した。そんなわけで俺こと仁は、宇宙に浮かぶスペースラボ〈アグネス〉目指しシャトルに乗って飛び出したんだが…。