1991年3月発売
真夜中の宝石店。華麗な泥棒さんのトオルとにらみ合っているのは、人気ロックボーカリスト哀川瞬。光り輝くダイヤ〈天使の涙〉を2人で争ったあげく、瞬クンは、「おまえのいちばん大切なものを奪ってやる」と言い残して去った。その日から、トオルは別人のように冷たくなってしまったの。悲しくてぽっかりあいた心の隙間に、瞬クンの優しい囁きが忍びこんでくる-。ね、トオル、“いちばん大切なもの”って、あたしじゃなかったの。
美香ちゃんは、ぜったい俺を好きになる!って迫るのは、人気ロック・ヴォーカリストの百太郎。超能力を持っているから、私のことなら、なんでもわかるんだって。で、私を校門で待ったりして。やめてよね、聖カトレア学園は、男女交際マル禁のキビシイお嬢様学校なんだから。でも、百太郎のバンドの衣装係をひきうけたときから、私の心は百太郎に近づいていく。これって、ほんとに恋の魔法なの?彼の超能力の秘密、ぜひ読んでください。
さおりの失恋をきっかけに、あたし・清美と恵子と有紀の仲良し四人グループのゲームは始まった。失恋の苦さを体験して、はじめてほんとの恋ができる-つまり、ふられた回数が一番多い者が優勝。期間は10ヶ月。無理だと思ったら大マチガイ。あたしは、みんなの予想どおり、ふられてふられて、ぶっちぎり。賞品のハワイ旅行は目前に!でも…失恋よりも、もっと、せつない恋が始まった。やっぱり、恋のパスポートが欲しい。
「お兄さん、こわい。はやく、たすけにきてください」-京都から上京してきたばかりの日下君の妹、百合子さんが誘拐された。捕まっている場所の手がかりは、百合子さんが海に流したビン詰めの手紙だけ!推理研のみんなで手分けしての大捜索。でも、探索に加わった高田さんは、事件そっちのけで美奈子にアタックしてるし…。どうしよう。葛西、舞浜、幕張と、いま流行りのデートスポット、ベイエリアは危険でいっぱい。
今回の調査は、この館で数知れない人間が姿を消しているという幽霊屋敷。建てられてからも増改築を重ね、いまや106室を数える異様な洋館だ。しかし、建物の外周と内側の寸法が一致しない-隠し部屋?呼び集められたのは、「渋谷サイキック・リサーチ」組を含めて総勢20名。その中から3人が消え、そして、ついに麻衣が連れ去られた。そこは血に塗りこめられた部屋。喉には冷たい包丁が。夢なら、ナルの腕の中で覚めさせて。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。異常にトラブルを呼びやすい体質なのか、入学当初から妙な事件に巻きこまれ続けて、ついに!封印された栄の超能力を解放するため、火星にまで行かなきゃならない羽目になってしまったの…。あたしたち超常研のメンバーは、またまた火星で、どんな事件に遭遇するんだろう。というわけで、“前編”の始まりです。
あたし、工藤由香。都立高校の2年生。いま、あたしとサキは、山浦理恵ちゃんという女のコのウチの庭にいます。理恵ちゃんの誕生日のパーティーに呼ばれてるの。ただね、あたしとサキは、みんなといっしょに楽しんでいるわけにはいかなかった。じゃあ、なんで、そんなあたしたちがこのパーティーにきているかというと。それは、探偵さんをやるためだったの…。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。またまた、ステキな男性に恋してしまったの。その人は、ファッションデザイナーの若杉さん。ちょっと年上だけど、恋には関係ないもんね。でも、困ったことに、親友の大高地桃子に紹介したら、彼女も一目惚れしたみたいなの。その上、若杉さんの秘書の三田村さんが自殺するという事件に巻きこまれて…。やっぱり、霊感が発達している南アリサさんの助けを借りるしかないのかな。
わたし、こんなに泣いたの、初めて。みんなみんな、アイツのせい。-松田知弘。わたしの好きなひと。松田クンのバカ。あんなにあっさりフルことないじゃない。もしかしたら…って思えるくらいに、結構、仲よくしてくれてたのに。だから、やっとの思いで、告白したのに。ホントに、…もう、ダメ、なの、かな。わたし、まだ、あなたのことで、いっぱいみたい。…告白なんか、するんじゃなかった。
西暦一八二五年-文政八年、秋。長崎の町は、“おくんち”に沸いていた。だが、異変は祭が最高潮に達すると同時に起こった。龍踊りの龍がまるで生ある物のごとく暴れだしたのだ。しかし怪物と化した龍は、突如出現した侍姿の異人の一撃によって粉砕された。銀の燧石銃を操る謎の紅毛異人とは何者?怪物となって踊った龍の正体は?折しも鳴滝塾では、塾生の発見したこの世の物ならぬ生物の腑分けが、シーボルト執刀のもとで行われようとしていた。開国間近い日本の窓=出島長崎の舞台に、吸血鬼ドラキュラを倒すことになる男=ヴァン・ヘルシング教授の若き日を描く伝奇時空ロマン。アカデミズムとエキゾティズムにあふれる気鋭の新シリーズ、堂々ここに開幕。
虚空王迎撃のため、“破壊魔”ダイゴと“妖姫”アケビは辺境星区へと向かい、第二次辺境護衛艦隊司令リューベックは伝説の“プレストン教授の船”に乗り込んだ。一触即発の包囲網の狭まるなか、虚空王は“コアの形なき宝石”と呼ばれる三角錐に秘められた“宇宙を制する仕組み”の解明に取り組んでいた。