1991年発売
「お兄さん、こわい。はやく、たすけにきてください」-京都から上京してきたばかりの日下君の妹、百合子さんが誘拐された。捕まっている場所の手がかりは、百合子さんが海に流したビン詰めの手紙だけ!推理研のみんなで手分けしての大捜索。でも、探索に加わった高田さんは、事件そっちのけで美奈子にアタックしてるし…。どうしよう。葛西、舞浜、幕張と、いま流行りのデートスポット、ベイエリアは危険でいっぱい。
今回の調査は、この館で数知れない人間が姿を消しているという幽霊屋敷。建てられてからも増改築を重ね、いまや106室を数える異様な洋館だ。しかし、建物の外周と内側の寸法が一致しない-隠し部屋?呼び集められたのは、「渋谷サイキック・リサーチ」組を含めて総勢20名。その中から3人が消え、そして、ついに麻衣が連れ去られた。そこは血に塗りこめられた部屋。喉には冷たい包丁が。夢なら、ナルの腕の中で覚めさせて。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。異常にトラブルを呼びやすい体質なのか、入学当初から妙な事件に巻きこまれ続けて、ついに!封印された栄の超能力を解放するため、火星にまで行かなきゃならない羽目になってしまったの…。あたしたち超常研のメンバーは、またまた火星で、どんな事件に遭遇するんだろう。というわけで、“前編”の始まりです。
あたし、工藤由香。都立高校の2年生。いま、あたしとサキは、山浦理恵ちゃんという女のコのウチの庭にいます。理恵ちゃんの誕生日のパーティーに呼ばれてるの。ただね、あたしとサキは、みんなといっしょに楽しんでいるわけにはいかなかった。じゃあ、なんで、そんなあたしたちがこのパーティーにきているかというと。それは、探偵さんをやるためだったの…。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。またまた、ステキな男性に恋してしまったの。その人は、ファッションデザイナーの若杉さん。ちょっと年上だけど、恋には関係ないもんね。でも、困ったことに、親友の大高地桃子に紹介したら、彼女も一目惚れしたみたいなの。その上、若杉さんの秘書の三田村さんが自殺するという事件に巻きこまれて…。やっぱり、霊感が発達している南アリサさんの助けを借りるしかないのかな。
わたし、こんなに泣いたの、初めて。みんなみんな、アイツのせい。-松田知弘。わたしの好きなひと。松田クンのバカ。あんなにあっさりフルことないじゃない。もしかしたら…って思えるくらいに、結構、仲よくしてくれてたのに。だから、やっとの思いで、告白したのに。ホントに、…もう、ダメ、なの、かな。わたし、まだ、あなたのことで、いっぱいみたい。…告白なんか、するんじゃなかった。
西暦一八二五年-文政八年、秋。長崎の町は、“おくんち”に沸いていた。だが、異変は祭が最高潮に達すると同時に起こった。龍踊りの龍がまるで生ある物のごとく暴れだしたのだ。しかし怪物と化した龍は、突如出現した侍姿の異人の一撃によって粉砕された。銀の燧石銃を操る謎の紅毛異人とは何者?怪物となって踊った龍の正体は?折しも鳴滝塾では、塾生の発見したこの世の物ならぬ生物の腑分けが、シーボルト執刀のもとで行われようとしていた。開国間近い日本の窓=出島長崎の舞台に、吸血鬼ドラキュラを倒すことになる男=ヴァン・ヘルシング教授の若き日を描く伝奇時空ロマン。アカデミズムとエキゾティズムにあふれる気鋭の新シリーズ、堂々ここに開幕。
虚空王迎撃のため、“破壊魔”ダイゴと“妖姫”アケビは辺境星区へと向かい、第二次辺境護衛艦隊司令リューベックは伝説の“プレストン教授の船”に乗り込んだ。一触即発の包囲網の狭まるなか、虚空王は“コアの形なき宝石”と呼ばれる三角錐に秘められた“宇宙を制する仕組み”の解明に取り組んでいた。
「ハートブレイクバスターズ」は、その名のとおり“失恋退治屋”サン!あなたの悲しい失恋も、恋を憎む霊・ハートブレイカーのしわざなの。おはらいすれば、もう大丈夫よ!-なーんて、信じられる。これが悩める17歳の、あたし、ショーコのバイト先ってわけ。もっとも、笑顔のまぶしいミカエルがお目当てなんだけど。ところが、こんなあたしたちにヤキモチして、ハートブレイカーが本性を現して襲ってきたの。“恋”を守らなきゃ!
「ゆーさんのラーメン、残したりするんじゃなかった…」。ここは船底、オリの中。白黒まだらの腕でつかんだ笹の葉を、後悔の涙がぬらしてる。あわれ、ミキは空腹のパンダの姿に。南の島のマーナ王から、聖マリアに招待状が来た。香港への船旅を楽しめるのは、院長先生が選んだ10人だけ。めだたないミキは、ぬいぐるみを着て忍びこむしかなかったのです。ところが、重大な秘密を“パンダ”は聞いた。船長たちはニセモノ、凶悪な乗っ取り犯なの!
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。入学以来、妙な事件にばかり巻きこまれてきたんだけど、封印された栄の超能力を解放するため、今回はとうとう『火星行き』なんていう、とんでもないことになってしまったの。火星に行ったら行ったで、三好さんの師匠のいるという火星高野山で、あたしたち一行を待っていたのは、あのキンナラくんだったし…。これからいったい、どうなるのかしら。
悪の栄える犯罪都市ネオ・ナリタ。元気者の真夜子のもとで暮らす、天才少年・涼のなかには、伝説の妖魔が潜んでいる。その名は、アルディーン。誰も制御できなかったすさまじい呪力で、涼は今夜も、“悪”に立ち向かう。ところが、思わぬ相手が目前に。香港の女頭目・梨花夫人。妖艶な美貌と毒をふくむ色香は、男たちを狂わせる。涼も、うつろな目じゃ、陰で笑う本当の敵の毒牙は見えない。目を覚ませ、闘え、涼!愛する者のために。
厳寒のニューヨークシティから、赤い髪のエイリアンが帰ってきた。冬でもあんまり寒くないカリフォルニアから、美少年も帰ってきた。ふたりをアメリカから呼び戻したのは、以前、あたしたちを教えてた先生。ホシオの宿敵、理科の野沢先生。ホシオの敵は当然、あたしの敵でもある。あたし、百武千晶と、ホシオの前に、これだけ役者が揃ってしまって、トラブルのないはずがない。そう。たしかに、トラブルは起きていたの。
わたし、田村亜里佐。このたび、みごと、N高に合格しました。もう、うれしくって。だって、N高には憧れの浩ちゃんがいるんだもの。幼なじみで、ひとつ年上の超素敵な人。でも、この恋は誰にも打ち明けられないの。わたしの双子の姉、真里亜に、「浩ちゃんが大好き」って、先に宣言されちゃったから。真里亜はとても積極的。浩ちゃんも真里亜が好きらしいんだけど、わたしにやさしくて。やっぱり、わたし、あきらめきれない…。
尚之は、生まれて初めてできた、彼氏って呼べる人。大好きな人。あたし、今、世界じゅうで一番のしあわせ者だよね。あたし、中野木綿子。高校2年。元気でノリがよくてっていうタイプの女の子。自分では、この性格、けっこう好きなんだけど、困ったことに、尚之の好みのタイプは、あたしとは正反対の、おとなしくて物静かな子なんだ。だから、あたし、尚之の前では、彼に合わせて、おとなしい子してたんだけど…。