1991年発売
華やかなパーティに日米の軍人が集う感謝祭の夜、三沢・厚木・横田の三基地を完全武装の陸自部隊が急襲し、これを無血占領した。破局を迎えた米国との経済対立、核燃料処理施設への米軍機墜落などに業を煮やした日本政府が、基地返還を求めて危険な一歩を踏みだしたのだ。奪還を宣言、軍事行動を開始する米国。だが、先制攻撃でステルス爆撃機B-2の放った対地ミサイルは、国産VTOL艦上戦闘機「海燕」によって撃破されてしまう。
政治的事情で日本の防衛ラインを強行突破した第7艦隊に対艦ミサイルが殺到。無弾頭の攻撃であったが、米軍はイージス艦、空母「インディペンデンス」ほか多数を失う。両軍の被害を最小にし、政治解決を望む自衛隊の戦術で、奇妙な様相を呈する戦争。しかし、徒らに時を費やす頑なな両国首脳と、すでに多大の犠牲を出した米軍の空挺部隊及び海兵隊の投入により、ついに本格的な地上戦が…。日米双方の誤算はいかなる結末を生むのか。
フロンティア・サイドに侵攻してきたクロスボーン・バンガードは地球連邦軍を席巻し、独立国家コスモ・バビロニアの建国を宣言。彼らの目的は、宇宙時代にみあったコスモ貴族主義を実践することにより、地球圏に新たな秩序を築き上げることだった。戦闘の中、ロナ家の血をひく少女セシリーと、新型モビルスーツの開発スタッフを母に持つ少年シーブックは、数奇な運命に導かれていく……!
『ザワリ。空気が動いた。ザワッ、ザワワ。木々の枝葉がゆれて、風をつくりだしている。木立の間をすかし見ると、緑色の雲が舞い降りてきた。緑色に輝く、シジミ蝶の大群だ』少女ルナの月の魔力が、北海道への合宿旅行を境に、パワーアップされた。力を得たルナをささえたのは、ルナの騎士ソルではなく、時の魔術師テラだった。複雑な恋の三角関係がはりめぐらされたとき、ポンポン船のマールに異変がおこった。
真夜中の宝石店。華麗な泥棒さんのトオルとにらみ合っているのは、人気ロックボーカリスト哀川瞬。光り輝くダイヤ〈天使の涙〉を2人で争ったあげく、瞬クンは、「おまえのいちばん大切なものを奪ってやる」と言い残して去った。その日から、トオルは別人のように冷たくなってしまったの。悲しくてぽっかりあいた心の隙間に、瞬クンの優しい囁きが忍びこんでくる-。ね、トオル、“いちばん大切なもの”って、あたしじゃなかったの。
美香ちゃんは、ぜったい俺を好きになる!って迫るのは、人気ロック・ヴォーカリストの百太郎。超能力を持っているから、私のことなら、なんでもわかるんだって。で、私を校門で待ったりして。やめてよね、聖カトレア学園は、男女交際マル禁のキビシイお嬢様学校なんだから。でも、百太郎のバンドの衣装係をひきうけたときから、私の心は百太郎に近づいていく。これって、ほんとに恋の魔法なの?彼の超能力の秘密、ぜひ読んでください。
さおりの失恋をきっかけに、あたし・清美と恵子と有紀の仲良し四人グループのゲームは始まった。失恋の苦さを体験して、はじめてほんとの恋ができる-つまり、ふられた回数が一番多い者が優勝。期間は10ヶ月。無理だと思ったら大マチガイ。あたしは、みんなの予想どおり、ふられてふられて、ぶっちぎり。賞品のハワイ旅行は目前に!でも…失恋よりも、もっと、せつない恋が始まった。やっぱり、恋のパスポートが欲しい。
「お兄さん、こわい。はやく、たすけにきてください」-京都から上京してきたばかりの日下君の妹、百合子さんが誘拐された。捕まっている場所の手がかりは、百合子さんが海に流したビン詰めの手紙だけ!推理研のみんなで手分けしての大捜索。でも、探索に加わった高田さんは、事件そっちのけで美奈子にアタックしてるし…。どうしよう。葛西、舞浜、幕張と、いま流行りのデートスポット、ベイエリアは危険でいっぱい。
今回の調査は、この館で数知れない人間が姿を消しているという幽霊屋敷。建てられてからも増改築を重ね、いまや106室を数える異様な洋館だ。しかし、建物の外周と内側の寸法が一致しない-隠し部屋?呼び集められたのは、「渋谷サイキック・リサーチ」組を含めて総勢20名。その中から3人が消え、そして、ついに麻衣が連れ去られた。そこは血に塗りこめられた部屋。喉には冷たい包丁が。夢なら、ナルの腕の中で覚めさせて。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。異常にトラブルを呼びやすい体質なのか、入学当初から妙な事件に巻きこまれ続けて、ついに!封印された栄の超能力を解放するため、火星にまで行かなきゃならない羽目になってしまったの…。あたしたち超常研のメンバーは、またまた火星で、どんな事件に遭遇するんだろう。というわけで、“前編”の始まりです。
あたし、工藤由香。都立高校の2年生。いま、あたしとサキは、山浦理恵ちゃんという女のコのウチの庭にいます。理恵ちゃんの誕生日のパーティーに呼ばれてるの。ただね、あたしとサキは、みんなといっしょに楽しんでいるわけにはいかなかった。じゃあ、なんで、そんなあたしたちがこのパーティーにきているかというと。それは、探偵さんをやるためだったの…。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。またまた、ステキな男性に恋してしまったの。その人は、ファッションデザイナーの若杉さん。ちょっと年上だけど、恋には関係ないもんね。でも、困ったことに、親友の大高地桃子に紹介したら、彼女も一目惚れしたみたいなの。その上、若杉さんの秘書の三田村さんが自殺するという事件に巻きこまれて…。やっぱり、霊感が発達している南アリサさんの助けを借りるしかないのかな。
わたし、こんなに泣いたの、初めて。みんなみんな、アイツのせい。-松田知弘。わたしの好きなひと。松田クンのバカ。あんなにあっさりフルことないじゃない。もしかしたら…って思えるくらいに、結構、仲よくしてくれてたのに。だから、やっとの思いで、告白したのに。ホントに、…もう、ダメ、なの、かな。わたし、まだ、あなたのことで、いっぱいみたい。…告白なんか、するんじゃなかった。