太陽ではなく、月の光がすべての恵みを与える世界-月光界。呪司たちは、月の光を体の中に蓄えて、精霊たちを操る-。緑の猫目をもつ真牙は、ご先祖様である雪耳のもと、風霊操りの修業中。雪耳と賭けをした真牙は“八折れの蛇行剣”を求めて、“永の楽土”へと向かったが-。麻城ゆうの描く、異界“月光界”の扉がいま開く-。