1992年4月発売
喫茶店を経営する母の中一の妹・美雪との三人暮らしの日高真琴は、高一になったとたんに失恋。ショックでボーッとしてた時、マウンテンバイクの茅ヶ崎マコトにはねられてしまった。マコトは同級生、学校をさぼって日本一周し、一年ダブった変人。真琴は自分の母とマコトの父とが昔恋人同志だったことを知って、二人が異母兄妹ではないかと悩む。おまけに美雪がマコトに恋してるらしい。
トラブルの種の赤ちゃんの名は、祥子。母親の蘇我亮子が、どうして子供を宙船におきざりにしたのか、その“真相”はやっとわかってきたのだけど、ね。でも、新たな問題発生。捨て子には過剰反応を示す月村真樹子さんと、仮にも子供を捨てた亮子さんがもし対面したら。二人の対決を防ごうと、太一郎さんも水沢所長も関係者全員土星に向かったのだけど…。
ジュマの塔に閉じ込められた雅巳くんの救出に向かったあたし(夏月)と光矢だったが、魔導師ハーディッドに散々な目にあった。逃げるあたしたちを助けてくれたのはササミィ。なおも妖犬マオーが執拗に追ってきた時、空からオールが加勢してくれた。あたしたちはササミィに連れられて魔導師の生家にやってきた。そこで会ったのは、小麦色の膚、漆黒の瞳と髪を持つ美女だった。いったい何者?
アシラスたち三人は神の子として試練の旅を続けていた。その途中、スペインの山越えにさしかかった時、不思議な霧に襲われ、愛馬を見失った。その行方を追って辿り着いた先は、王の誕生パーティに華やぐ聖マホロスキ城だった。城中では、楽の音にあわせ、人々が笑いながら踊っていた。アシラスたちも姫を紹介され、ともに踊る。しかし、踊る人々の笑顔には、恐るべき秘密が隠されていた。
あたし、吉田彩。2月14日に大好きな浩平に告白したら言われちゃったの。“大切な友だち”だって。彼のことが忘れられないまま季節は流れて、夏休み。あたしは憧れのスタイリストのお手伝いのバイトをすることに-。そこで出会ったのが、浩平にそっくりな圭介っていう男のコ。でも性格は超三枚目で。最初はヘーンなヤツなんて思ってたあたしだけど、そのうち彼から目が離せなくなって…。
長野県警の里見捜査官は語る。「被害者の名は一色舞子、18歳。地元有力者の娘だ。刺殺されるにはもったいないほどの美少女、と言ったら君は怒るかな。しかし何よりも奇妙なのは、森の現場で時を刻み続けていた古い柱時計だ。そして態度の不審な駐在と医者…。ここ時の杜の住人たちは、どうやら我々とは異質の原理に支配されているらしい。ところで、ここのレストランのピザとウエイトレスのバスト、こいつはなかなかのものだよ。」ツイン・ピークス形式で展開する画期的長篇ミステリー。
かつてラリー出場を夢見たこともある篠原丈太郎は、犯罪者の逃走を手伝うアウトローの生活を送っている。そんな彼の抜群の操縦技術に目をつけたのは、バチカンだった。合衆国が極秘のうちに進めている“カリフォルニア計画”の阻止を狙って、彼を月面に派遣しようというのだ。月の裏側のクレーターにあるエイリアンの基地に1番乗りし、奪取する-。それが丈太郎の任務だった。