1992年7月1日発売
「期末テストのヤマはこれ!」「噂の美形転校生のナマ写真を特売!」音楽室の片すみの部室から、学園中をゆるがす特ダネの数々。鷹輪学園にその名をとどろかすファルコンチームは、色気より食い気の野々山ミドリ、学園理事長の娘にして才色兼備の村上蘭子。沈着冷静な月島哲太に名カメラマンの鎌倉貴史の4人。突如わきたった前理事長の隠し子騒動に首を突っ込んで、なんと殺人事件に巻き込まれ…。さあ、どうするトラブル4人組。
「ふざけてんじゃねーぞ、タコ!」と、いうのが口ぐせの花岡咲也、15才。ウソはつかない、ぶりっこしない、曲がったことが大嫌い。口は悪いが、困ってるひとは放っておけない。ケンカをさせたら天下一。ところが恋にはてんで弱くって、心は内気な片想い。そんな咲也がハンサムな先輩や渋谷のチームと知りあったもんだから、学園は大パニック。恋とケンカの混戦が…。痛快ラブコメ、第1弾。
わたし、野々村麻由。幼稚園の時からずっと、聖フランシスカ女学院に通っているので、女の子ばかりの世界に生きているの。そんなわたしが恋をしたの。といっても名前も学校も何ひとつわからない。ほんのひとこと言葉をかわして、そのまま別れただけなの。その人と、偶然に再会したんだけど、わたしの親友、チカと朋子も、その人が好きになってしまって…。
あたし、早瀬緑。県立城南高校に通う、ごくふつーの16歳。そんなあたしが、甲子園のテレビ中継見てて、大画面に映しだされたピッチャーの男のコのこと、ものすごーく好きんなってしまったの。あたしだって、こんなの初めてだよ。会ったこともない男のコのこと、本気になっちゃうなんて。でも、知りあうきっかけさえないし。泣く泣くあきらめたんだけど-。運命の出会いは、突然やってきて…。
初めて誰かを好きになって、初めて告白をして。2人の気持ちが通じ合ったの。でも、何かが違う…。「両想い」って言ってくれたけど、あなたの態度は、いつもと変わらない。日曜日なのに、約束もなく、わたしひとりでいるのは、どうして?好きな人の傍には、いつでもいられるものだと思っていたのに。もっと、あなたの“特別”でいたいの。言葉だけでは、安心なんてできないから…。
町のはずれにある古いビル。かべはくずれ、草ぼうぼう。きのう、そこで友だちの千絵が幽霊を見たんだって。あたし高2の菜々美は、ほんとに幽霊が出るかどうか、たしかめたくて、夜、大学生のコースケといっしょに、こわごわ、ビルに入ると、そこに、美形の男の人がひとり、いる。思わず声をかけようとしたら、フッと消えてしまった。彼、幽霊?まさか!恐ろしい幽霊体験のあと、ビルに秘められた謎をついに解きます。
「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、信じることを教えてくれた「ただひとり」の友ー楽俊。ひとりぼっちの旅は、ふたりになった。しかし、“なぜ、陽子が異界へ喚ばれたのか?なぜ、命を狙われるのか?”その真相が明かされたとき、陽子は、とてつもない決断を迫られる。
ナージャとイルが竜王国を再興して3年。竜王には結婚話が浮上してくる。それを契機に、王都に展開されるいくつもの恋と黒い確執。複雑にもつれた心の糸が織りなすものは…。一方、竜族のあいだでは大運河の復活が取りざたされ、再び時代は大きく動きはじめる。そんな時、竜族の前に恐るべき強敵が。果たして、竜族の平和は実現するのか?不思議な絆で結ばれた、ナージャとイルの冒険ファンタジー第三幕。
港町トゥリアを目指していたリューとエリアードは、「魔物の棲みか」と呼ばれる暗い森に迷いこむ。その森の奥深く、一角獣の像が立つ廃虚の館には、ふたりを待ち受ける謎めいた黒髪の青年の姿があった…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚第1幕。
私はとにかく、結婚したかった。しかも、できるだけ理想の相手と、理想の結婚を。幼なじみの誠兄ちゃん。医者の卵の雅彦。会社で人気NO.1の中嶋さん。高卒だけど、将来は社長の直也。つきあった人それぞれを、“相手”にあてはめてみたけれど…。でも、結婚の目的って。なぜ私は、結婚したいの?答えはいつもでない。だいたい、理想の結婚なんてあるのかしら…。すべての女の子に結婚の意味を問う問題作。
短大に入学するために見知らぬ町へやってきた花音。まみという仲よしもできたし“ロトリー”というサークルにも入ったの。でもひとり暮らしがさびしくて、思わずブルーになってしまうこともあったのだけどね。そんなある日、サークルに新入会員が。その人はなんと、あのみーくん、松浦一泉だったの。はじめはとまどうふたり。でもやさしい思いが、心に通じあうようになって…。
大地こそは、聖王子デインの生まれかわり。また聖世界と人間界との運命を握る伝説の聖霊王なのだと、妖精ファルルは語った。花梨と夏生はその言葉に歓喜したが、大地を狙う魔族たちの攻撃も悪辣さをきわめていた。世界に戦争をしかけ、大地の引き渡しを求める中東の幼き王アクラム。その正体も、桁外れのパワーを持つ双頭の魔族。異形の怪物が今、大地たちの前に立ちはだかっていた。
ゾア大陸の〈風の城〉は滅んだ。ノルアン帝国の暴虐。その炎の中で、聖魔法使い・ドルイド狩りが始まった。師のアヴェールとともに、アイーシャは脱出。ゾア始まって以来の女の聖魔法使いになるはずだったのに、なんと、逃亡の旅。月の予言書どおりに、ノルアンの凶眼の王は倒せるだろうか。戦士ラミレス、詩人シャナーンとの出会い、そしてアヴェールとの別れ。〈風の城〉再興の夢は-。
「あたし、康平クンのこと好きなの」千晶のセリフに、あたしは耳を疑った。康平はあたしの好きな人-彼氏だよ。千晶は、あたしの親友。千晶に好きな人ができたら、絶対協力しようって思ってた。なのに…。あたし、いったいどうしたらいいの。
一色玉美は横浜の中学3年の元気な女の子だが、じつは猫神一族の王家の末裔の姫君、呪文を唱えて猫に変身する。同じ一族の猫田忠介と一緒に、貴公子探偵の一乗寺秀人を助けて事件を解決するが、その事件の背後には、過激派影猫一族の長、銀月銀一郎がいる。
あたし、由美。高校1年生。パパリンは死んじゃったって、ママリンはいうけど、あたし知ってるんだ。本当はパパリンは生きていてしかもロックミュージシャンの朝倉洋一だってこと。香といっしょにライブに行ったあたしは、BBのケンタに夢中になるけど…。
私の中学校には、ほこりだらけで立ち入り禁止の時計台の階段がある。誰が名づけたのか“ジュリエット階段”と呼ばれている。そこで出会ったのが、ケンカばかりしている加納燎平だった。なんだか、小さな予感がする。それも恋の予感が…。
聖地解放を大義名分に、イラク軍がサウジ・アラビアへ侵攻。日韓および欧州諸国からなる国連軍派遣が決定される。消極的な米国をしりめに、民航機、トラック、果てはロシアの巨大輸送機まで動員、奇跡的短時日のうちに大量の兵力を展開した陸海空自衛隊。初の実戦にもかかわらず、中東の戦場では、ストライク・イーグル、90式戦車など最新のハイテク兵器が活躍する。だが国内では、潜入したテロリストにより数千もの犠牲者が。